718 玉湯町 ~世界初!撮影に成功!シンジコフナムシの脱皮~

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今日は玉湯町で写真を撮った。

生物の写真を撮ったり、観察したりしている人は、珍しいものに出会えた時に強い喜びを感じる人が多いと思う。
自分もそんな人間のひとり。
こういう人たちは、その土地にしか生息していないEndemicな種、つまり固有種が大好きだ。
旅行で遠方へ行き、そこでしか見られない生物に出会えると本当に幸せな気持ちになる。
そして、我が生活圏内、宍道湖にはシンジコフナムシ (Ligia shinjiensis)という、地球上で島根県の宍道湖と神西湖にしか生息していない珍しいフナムシがいるのだ!

今日はその脱皮の様子を撮影することができた。
一応、世界で初めてその撮影に成功したことになるかと思う。

脱皮の写真の前にまずはこれを見ていただきたい。
写真の中の数個体は身体の上半分が白っぽくなっていると思う。逆に下半分が白っぽくなっているものも。
昆虫と違ってシンジコフナムシは身体の下半分の脱皮を最初にして、その後に上半分の脱皮を行う。脱皮が近付いているものは身体の半分が白っぽくなるのだ。


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■ シンジコフナムシ (Ligia shinjiensis) Ligia shinjiensis


警戒心の強いシンジコフナムシは、見つけにくいブロックの隙間などでこっそりと脱皮するようだ。

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■ シンジコフナムシ (Ligia shinjiensis) Ligia shinjiensis


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■ シンジコフナムシ (Ligia shinjiensis) Ligia shinjiensis


別角度から。
ブロックがあるのでストロボの光が届かないため、自然光で撮影。
ISOはなんと12,800。一昔前ならとんでもない数値だが、EOS 6D Mark IIはすごい。ノイズはほとんど気にならない。

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■ シンジコフナムシ (Ligia shinjiensis) Ligia shinjiensis


身の回りでも、心ときめく被写体はいくらでもいる。


<撮影種一覧> 1種
<等脚類>




# by takuyamorihisa | 2018-05-18 21:00 | 島根県 | Comments(0)

711 島根町 ~夜光虫が照らす浜辺~

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今日は島根町に行ってきた。

海には夜光虫という生物がいる。
夜に光る虫と書いてヤコウチュウ。ホタルの仲間のような名前だが、実は体長1mm程度の小さな渦鞭毛藻の仲間。
これが刺激を受けると青い光を放つ性質があり、大発生するとそれは幻想的な美しい光景が広がるのだ~!

しかし、このヤコウチュウは赤潮の原因の生物のひとつであり、昼間に見るとかなりのインパクトがある。

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■ ヤコウチュウ (Sea Sparkle) Noctiluca scintillans


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■ ヤコウチュウ (Sea Sparkle) Noctiluca scintillans


今日は昼間に赤潮をみたので、夜はさぞ綺麗だろうと夜中に再度訪れてみた。

浜には光る波が押し寄せている。
眼ではしっかりと確認できるが、実際の光は弱いのでシャッタースピードを30秒にして撮影。

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■ ヤコウチュウ (Sea Sparkle) Noctiluca scintillans


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■ ヤコウチュウ (Sea Sparkle) Noctiluca scintillans

美しい・・・

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■ ヤコウチュウ (Sea Sparkle) Noctiluca scintillans


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■ ヤコウチュウ (Sea Sparkle) Noctiluca scintillans


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■ ヤコウチュウ (Sea Sparkle) Noctiluca scintillans


瓶に水を汲んで振ると、瓶が真っ青に発光する。
それはもう本当に美しい姿。

しかし、手にべっとりと赤潮がまとわりつくので後で後悔することになる。

夜光虫の大発生はいくつかの条件がそろわないと起こらない。
昼間に赤潮の発生しているところを探しておいて、夜に訪れるときっと素晴らしい光景をみることができるだろう。


<撮影種一覧> 1種
<渦鞭毛藻>
■ ヤコウチュウ (Sea Sparkle) Noctiluca scintillans



# by takuyamorihisa | 2018-04-21 21:10 | 島根県 | Comments(0)

710 島根町 ~謎の赤いつぶつぶ~



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今日は島根町に行ってきた。

我が家の2歳児が海にハマっている。
小さなカニやフナムシを捕まえる楽しさに目覚めたようで、今日も海へ行きたいという。
自分も撮影ができるので自然で遊ぶのは一石二鳥だ。

ちょうど刺し網で漁獲した魚をはずしているお年寄りがいたので、あいさつすると魚を触らせてもらえることに。
図鑑でしか見たことがないサメ(恐らくトラザメ)を触る事ができて大喜び。

上機嫌で海岸へ行くと、たくさんのアメフラシ (Kuroda's Sea Hare)が。

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■ アメフラシ (Kuroda's Sea Hare) Aplysia kurodai


アメフラシもとりあえず触ってみる。
柔らかい不思議な感触に興味津々のようだ。


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■ アメフラシ (Kuroda's Sea Hare) Aplysia kurodai


クロヘリアメフラシ (Little Sea Hare)も多い。

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■ クロヘリアメフラシ (Little Sea Hare) Aplysia parvula


続いてタイドプールへ。

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水面に浮いていたクモ。
イソハエトリ (Hakka himeshimensis)だ。
ハエトリグモの仲間だが、海の磯に生息している。


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■ イソハエトリ (Hakka himeshimensis) Hakka himeshimensis


ベリルイソギンチャク (Anthopleura sp.)たち。
口の周りが赤く色づいていること、体側の吸着イボに砂粒などがあまり吸い寄せられない事からヨロイイソギンチャク (Anthopleura uchidai)と見分けができる。
ここでたくさんみられるミドリイソギンチャク (Anthopleura fuscoviridis)は体側が鮮やかな蛍光グリーンなので、パッとみただけで違うと判断できるだろう。


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■ ベリルイソギンチャク (Anthopleura sp.) Anthopleura sp.

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■ ベリルイソギンチャク (Anthopleura sp.) Anthopleura sp.


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■ ベリルイソギンチャク (Anthopleura sp.) Anthopleura sp.


汽水域でもみられるウミウシの仲間、ブドウガイ (Japanese Bubble Snail)。

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■ ブドウガイ (Japanese Bubble Snail) Haminoea japonica


オレンジ色のかわいらしいウミウシ?

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捕まえて白バックで撮影すると、何か違和感がある。
あれ?
これはウミウシじゃないぞ~。

アラムシロ (Nassarius festivus)という小さな巻貝の殻の上に何かが赤いつぶつぶがくっついている!!!

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■ ヒドロ虫綱の1種B (Hydrozoa) Hydrozoa sp.
りゅうこさんに教えていただいた。


この変わったアラムシロは1個体だけでなく、合計3個体みつけることができた。
ヒドロ虫綱というのはイソギンチャクやクラゲなどと同じ刺胞動物の仲間。


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■ ヒドロ虫綱の1種B (Hydrozoa) Hydrozoa sp.


今まで気が付かなかっただけかもしれないが、こんなのは初めて。
近所の海でも、まだまだ知らない事だらけで本当おもしろいっ!


<撮影種一覧> 6種
<刺胞動物>
■ ベリルイソギンチャク (Anthopleura sp.) Anthopleura sp.
■ ヒドロ虫綱の1種B (Hydrozoa) Hydrozoa sp.
<貝類>
■ ブドウガイ (Japanese Bubble Snail) Haminoea japonica
■ アメフラシ (Kuroda's Sea Hare) Aplysia kurodai
■ クロヘリアメフラシ (Little Sea Hare) Aplysia parvula
<クモ類>
■ イソハエトリ (Hakka himeshimensis) Hakka himeshimensis



# by takuyamorihisa | 2018-04-21 21:00 | 島根県 | Comments(0)

709 玉湯町 ~昼間のシンジコフナムシ~

今日は玉湯町で写真を撮った。


このフナムシは他のフナムシに比べ警戒心が強く、日中は影に隠れてじっとしている。
ちょっとでも人の気配を察知すると隠れて出てこないので、人目につくことはなく、宍道湖にフナムシがいること自体を知らない人も多いと思う。

日中シンジコフナムシを探すのならば護岸にあるブロックの隙間が一番簡単。
濡れている場所が大好きだけれど、水を被るのは大嫌い。
この条件を満たせる場所を調べていくとみつかると思う。
身体は小ぶりだということも覚えておかないと見落とすかもしれない。

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■ シンジコフナムシ (Ligia shinjiensis) Ligia shinjiensis


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■ シンジコフナムシ (Ligia shinjiensis) Ligia shinjiensis

ブロックの隙間に顔を入れて、5分間待ってやっと撮影。

夜はほいほい歩いているので簡単にみるけることができる。


<撮影種一覧> 1種
<甲殻類>


# by takuyamorihisa | 2018-04-19 21:10 | 島根県 | Comments(0)

708 松江市 ~ニホンカナヘビの白バック~

今日はニホンカナヘビの写真を撮った。

友人がニホンカナヘビ (Japanese Grass Lizard)を捕まえたよと見せてくれた。
カナヘビはいい。爬虫類だが、あまり爬虫類特有の恐ろしげな風貌はなく、顔がしゅっとしていて人間風に言うと美男美女。

まだ白バックで撮影したことがなかったので、
ちょっと撮影させて!と横取りし、ライティングのアシスタントまでしてもらうという厚かましさで撮影したのが今日の写真。

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■ ニホンカナヘビ (Japanese Grass Lizard) Takydromus tachydromoides

尾の色が根元からちょっと薄いのは、過去に自切したことがあるのかもしれない。

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■ ニホンカナヘビ (Japanese Grass Lizard) Takydromus tachydromoides


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■ ニホンカナヘビ (Japanese Grass Lizard) Takydromus tachydromoides


かわいい。


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■ ニホンカナヘビ (Japanese Grass Lizard) Takydromus tachydromoides


ニホンカナヘビは日本にしか生息していない固有種。
こんなかわいいトカゲが身近にいることが嬉しい。


<撮影種一覧> 1種
<爬虫類>




# by takuyamorihisa | 2018-04-19 21:00 | 島根県 | Comments(0)