736 葛西臨海公園 ~ミンミンゼミのUV撮影~

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今日はミンミンゼミの写真を撮った。

葛西臨海公園で捕まえたミンミンゼミ (Hyalessa maculaticollis)。


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■ ミンミンゼミ (Hyalessa maculaticollis) Hyalessa maculaticollis


これをUV撮影するとこうなる。

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■ ミンミンゼミ (Hyalessa maculaticollis) Hyalessa maculaticollis


胸部の緑色の模様はライムグリーンに発光し、清涼感あるミンミンゼミの印象とは打って変わって歌舞伎の隈取のような力強さ。
アブラゼミと対照的に翅脈が発光しない点が興味深い。


<撮影種一覧> 1種
<昆虫>
■ ミンミンゼミ (Hyalessa maculaticollis) Hyalessa maculaticollis





# by takuyamorihisa | 2018-08-16 21:00 | 東京都

734 松江市 ~アブラゼミのUV撮影~

今日は家で写真を撮った。

毎日暑い。
いつの間にかセミがしきりに鳴く季節になっていた。

家の前でひっくり返っているアブラゼミの亡骸を回収したのでUV撮影を試みてみる。

翅脈が浮かび上がり、妖艶な美しさ。
アブラゼミはその羽の色からあんまり美しい印象がないが、こうやって見るととても美しい。

翅脈は他の種でも蛍光するのだろうか。
今度またセミの死骸を探してみよう。


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■ アブラゼミ (Large Brown Cicada) Graptopsaltria nigrofuscata



<撮影種一覧> 1種
<昆虫>
■ アブラゼミ (Large Brown Cicada) Graptopsaltria nigrofuscata



# by takuyamorihisa | 2018-08-11 21:00 | 島根県

731 松江市 ~タマムシを求めて~

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今日は松江市で写真を撮った。

虫が好きで四六時中虫の事を考えている我が家の3歳児。
春ごろから「タマムシとりたい」と繰り返し言う様になった。

しかし、タマムシは生まれてこの方見たことがない。
一体どんなところにいるのだろう。
調べた結果、7月頃の真夏の暑い日中にエノキの大木の周りでみつかるという事だった。
タマムシは法隆寺の玉虫厨子でも有名だし、何と言っても日本の昆虫で最も美しいと言われているくらいなのに、見たことすらないというのは何とも悔しい。
この夏はなんとか生のタマムシを見せてやろうと思い、めまいがしそうなほど暑い中、近くの公園とやってきた。

暑い。
日陰は涼しいけれど、蚊がすごい。

なかなか大変だ。

木の根元に大きな黒い昆虫がいた!クワガタか!?


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■ オオゴキブリ (Panesthia angustipennis) Panesthia angustipennis


酸欠なのか、この猛暑の中地表に飛び出してきたミミズ。


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貧毛綱の1種 (Oligochaeta) Oligochaeta sp.


炎天下の中、エノキの大木の下で待つこと1時間。
タマムシの姿は一度もみられなかった・・・
これまで生きてきて一度も見たことがないのに、そんな簡単に見つかる訳がないか。

帰宅途中、木の幹にたくさんくっついているサンインマイマイ (Euhadra dixoni)を撮っていると・・・


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■ サンインマイマイ (Euhadra dixoni Euhadra dixoni



ナメクジ (Meghimatium bilineatum)をみつけた。
これがナメクジ of ナメクジなのだ。

大きいっ!!!
前もこの公園でみつけたが、それよりも全然大きい!!!
嬉しい!


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■ ナメクジ (Meghimatium bilineatum) Meghimatium bilineatum


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■ ナメクジ (Meghimatium bilineatum) Meghimatium bilineatum


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■ ナメクジ (Meghimatium bilineatum) Meghimatium bilineatum


民家の周りでたくさんみられるチャコウラナメクジはこちら。
ナメクジによく似ているが、身体の前半に甲羅のようなものがある。


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■ チャコウラナメクジの1種 (LehmanniaLehmannia sp.


こうやって並べると雰囲気は似ているが、全然違う事が分かる。
最大の違いは甲羅の有無、またナメクジは眼柄が黒いのが特徴だ。


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気付けば今日何しに来たんだっけ?
と目的を忘れてしまっていた。

果たして今シーズンタマムシをみつける事ができるのだろうか。

「タマムシとりたい」はそれまで永遠と続くことになるだろう。


<撮影種一覧> 5種
<貧毛類>
貧毛綱の1種 (Oligochaeta) Oligochaeta sp.
<貝類>
■ サンインマイマイ (Euhadra dixoni) Euhadra dixoni
■ チャコウラナメクジの1種 (Lehmannia) Lehmannia sp.
■ ナメクジ (Meghimatium bilineatum) Meghimatium bilineatum
<昆虫>
■ オオゴキブリ (Panesthia angustipennis) Panesthia angustipennis



# by takuyamorihisa | 2018-07-17 21:00 | 島根県

730 松江市 ~ナナフシモドキはかっこいい~

今日は家で写真を撮った。

家に帰ると玄関の虫かごに大きな虫が入っていた。
なんだろうと思ってのぞいてみると、立派なナナフシモドキ (Ramulus irregulariterdentatus)が入っている。
子供の頃あこがれだった虫のひとつだ。

2年前まで大の虫嫌いだったヨメが捕まえてきたらしい。
残念ながらもう死んでしまっていたので、ゆっくり写真撮影させてもらった。


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■ ナナフシモドキ (Ramulus irregulariterdentatus) Ramulus irregulariterdentatus


まじまじと顔を観察したことがなかったが、こうして見るとめちゃくちゃかっこいい。
昔あったゾイドというロボットに出てきそうだ。


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■ ナナフシモドキ (Ramulus irregulariterdentatus) Ramulus irregulariterdentatus


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■ ナナフシモドキ (Ramulus irregulariterdentatus) Ramulus irregulariterdentatus


ところでこのナナフシモドキ、モドキではないただの「ナナフシ」はどんなのだろうと思ってインターネットで調べてみると面白い事が分かった。ナナフシという標準和名の昆虫がいて、それに似ているからではなくて、「ナナフシモドキ」というのが本来の和名で、短縮されてナナフシと呼ばれるようになったものだという。
では何故モドキがつくのかと言えば、例えば「石ころモドキ」のようなもので、七節の枝に化けているからナナフシモドキなのだろう。

またひとつ勉強になった。


<撮影種一覧> 1種
<昆虫>
■ ナナフシモドキ (Ramulus irregulariterdentatus) Ramulus irregulariterdentatus



# by takuyamorihisa | 2018-07-10 21:00 | 島根県

728 写真探索・釣魚1400種図鑑 小西英人著 ~究極の釣魚図鑑~


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高校生の頃に釣りに目覚め、その魚をフィルムカメラで写真に残すようになってから、魚の美しさとその種類の多さに夢中になった。

自分が釣った魚はなんという種類なのだろう。

図書館に行って図鑑を広げて調べていたけれど、当時の図鑑は生態写真(水中写真)や絵が中心で、標本写真の図鑑はあまりない。あっても死後で色が変わってしまったもので、釣った魚の写真との絵合わせでは到底分からないという状況だった。

そんなときに本屋さんでみつけたのが「釣魚検索(小西英人著 中坊徹次監修 )」。
この本は魚の模様や鰭の棘の数、鰭の位置などを順番にたどっていくと、どの種類なのかが分かるという検索図鑑。
しかも釣り揚げられたばかりの生きた魚の写真で作られているので、現場で魚を見たときの印象とフィットするという、画期的な図鑑だった。

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「釣魚検索」小西英人著 中坊徹次監修 週刊釣りサンデー 1998年


当時はインターネットもなく、生き物の情報は本からでしか得られなかったので、今の生活でスマートフォンを眺めているのと同じ感覚で、暇さえあればこの本を広げていた。
この本のもう一つ素晴らしかった点は、まるで自分も著者と同じ体験をしているのではと錯覚してしまうほど、臨場感ある文章。高校生の頃の自分にとって著者の小西英人さんは神様のような存在だった。

きみまろ師匠じゃないけれど
あれから20年・・・

魚類図鑑の先頭を走り続けられている小西英人さんの最新作「写真探索・釣魚1400種図鑑」がリリースされた。
収録種数は1428種、加えて頭足類30種の圧倒的な内容ながら、大きさはなんと文庫本サイズ。写真も生きた魚を使用。
これほどの情報量なのに、気軽に現場に持っていくことのできるという便利さ。釣った魚は必ず載っているといってもいいほど。釣りをする人にとっては究極の魚類図鑑だと思う。


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ここまでは7年前の前作「釣魚1400種図鑑」の内容なのだが、この7年間に得られた知見を踏まえて情報がアップデートされ、各地方の地方名や英名までも網羅した「魚名検索」、色や形状などの魚の特徴から絞り込みができる「写真探索」が追加され、合計848ページにもなった。

「魚名検索」はパッと目は地味に感じるかもしれないけれど、これは本当にありがたい機能。
例えば対馬では「ちしゃ」と呼ばれている魚がいるのだが、他の地域の人はそれが何の事だかさっぱり分からないだろう。対馬の料理屋さんで「ちしゃのお刺身」を食べても、結局何の魚を食べたのか分からずじまい。
そこで魚名検索で「ちしゃ」を調べてみると「イシダイ・九州」としっかり載ってある。釣るだけでなく「食べる」の方でも大活躍する本なのだ。
前作の釣魚1400種図鑑は、鮮魚店の方など魚のプロにも愛用者が多いという。情報化により食文化も大きく変わり、海産物もマダイ・ヒラメといった一部の魚しか知られていなかったのが、地方にしか流通しないアカムツ(のどぐろ)、クエ、ハタハタなどにもスポットが当てられるようになってきた。魚の情報を正しく持ち、消費者に的確に伝えてくれるような鮮魚店がやはり人気のお店になっていると感じる。

「写真探索」は「検索」ではなく「探索」という言葉を選ばれたことに小西さんのこだわりが感じられる。
検索となると棘の数や鰭の位置から同定(何という種類か調べること)していくもので、一般の人からするとちょっと難しいだろう。
雰囲気から「探索」することでその魚がなんの仲間(科)なのか気軽に調べることができるのだ。
ある程度魚の事が分かってくると、初めて見た魚でも何の仲間なのかぐらいはすぐに判断できるので、1400種掲載されていようが簡単に目的の魚までたどり着ける。しかし、そうでない人にとっては1400種もある中からたった1つを探すのは大変なこと。こういう人はまず写真探索をつかって調べてもらうと良いと思う。

例えばこの魚。
名前はなんだろうか。ちょっとマイナーな魚なので何の仲間か分からない人も多いだろう。

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特徴は・・・
しましま模様。
縞模様には縦帯と横帯があるので横帯の方を調べてみよう。(縦帯と横帯の考え方は本書を参照してください。)
あったあったテンジクダイ科!
科まで分かると1種1種みていけばいい。
初めて見る魚もこれで怖いものなしだ。

ここまでの情報量があるにも関わらず、価格は税抜2,500円。安い!
発行部数の少ない専門書なら1万円近くするのではないだろうか。これも発行部数を多くできるからこその価格。よく売れる本ほどお買い得なのだ。

そしてこの本の奥付には恐れ多くも自分の名前がクレジットされている。
高校生の頃の自分がこれを知ったらどれだけ驚くだろう。
きっと涙を流して喜ぶに違いない。



# by takuyamorihisa | 2018-06-29 21:00 | お知らせ