701 島根町 ~タイドプールの生き物~

c0211532_09174109.jpg

今日は島根町に行ってきた。

暖かくなってきたので今日は海へ行くことにした。
水は驚くほど澄んでいて、海藻の森もよく見える。

c0211532_09165677.jpg

日本海は不思議なことに干満による潮位の差がほとんどない。
例えば今日3月31日の満潮の水位は24cm、干潮4cm。干満の差が20cm。
これが同じ日の東京湾だと満潮199cm、干潮43cmで、干満の差は156cm。

そのため、日本海沿岸には干潟もなければ「潮干狩り」の概念もない。
磯のタイドプールもほぼないと言っていいのだが、
波による浸食で、岩が水面ギリギリで削られているような場所、こういう場所ではタイドプールになっていることがある。

c0211532_09213554.jpg

最初に発見した生物はコチラ。
オレンジ色の大きなナス大の生き物。水の流れでゆらゆら揺れている。

c0211532_17463468.jpg
捕まえるとグニュっと軟らかい感触。
臭っ!
激臭っ!
なんやこれ!

なんと腐ったアメフラシ (Kuroda's Sea Hare)の死体だった・・・
うぇ~・・・

石をめくると現れたヒザラガイの仲間のケハダヒザラガイ (Acanthochitona defilippii)。

c0211532_09295180.jpg
■ ケハダヒザラガイ (Acanthochitona defilippii) Acanthochitona defilippii


c0211532_09295179.jpg
■ ケハダヒザラガイ (Acanthochitona defilippii) Acanthochitona defilippii

白い二枚貝。
形態はサビシラトリのようだけど、こんな岩礁帯にいるイメージがないのでちょっと自信がない。

c0211532_09360034.jpg
■ ニッコウガイ科の1種 (TellinidaeTellinidae sp.

石の下でよく見られるヒメアカイソガニ (Acmaeopleura parvula)。
つぶらな瞳がかわいい。

c0211532_10102357.jpg
■ ヒメアカイソガニ (Acmaeopleura parvulaAcmaeopleura parvula


レイシガイ (Thais bronni)の貝殻を背負ったケブカヒメヨコバサミ (Paguristes ortmanni)。
初撮影種なので嬉しい。

c0211532_10102392.jpg
■ ケブカヒメヨコバサミ (Paguristes ortmanni) Paguristes ortmanni


c0211532_10102342.jpg
■ ケブカヒメヨコバサミ (Paguristes ortmanni) Paguristes ortmanni


石をめくるとわんさか出てくるキタフナムシ (Ligia cinerascens)。


c0211532_17463402.jpg
■ キタフナムシ (Ligia cinerascens) Ligia cinerascens


等脚目の1種。
等脚目というのはダンゴムシの仲間や上記のフナムシの仲間、深海生物で近年有名になったダイオウグソクムシなどが属するグループ。
これはコツブムシの仲間ではあると思うが、種までは分からず・・・


c0211532_18415711.jpg

■ 等脚目の1種 (Isopoda) Isopoda sp.


交尾前ガードなのか、しっかりとメスを抱きかかえていた。

c0211532_18454886.jpg
■ 等脚目の1種 (Isopoda) Isopoda sp.

島根の磯ではたくさんみられるヘビギンポ (Enneapterygius etheostomus)。
撮影前に死んでしまって残念。

c0211532_17565232.jpg
■ ヘビギンポ (Enneapterygius etheostomus) Enneapterygius etheostomus


石の裏でみつけたウロコムシ科の1種 (Polynoidea)。
こう見えてもゴカイなどと同じ多毛類の仲間。
ウロコムシという名前が表すとおり、背鱗で覆われている。

c0211532_17595468.jpg
■ ウロコムシ科の1種 (Polynoidea) Polynoidea sp.


ベリルイソギンチャク (Anthopleura sp.)。

c0211532_18235570.jpg
■ ベリルイソギンチャク (Anthopleura sp.) Anthopleura sp.


美しいミドリイソギンチャク (Anthopleura fuscoviridis)。
体側にある吸着イボが緑色なのが特徴。

c0211532_18235411.jpg
■ ミドリイソギンチャク (Anthopleura fuscoviridis) Anthopleura fuscoviridis


ミドリイソギンチャクの白バック。

c0211532_18235403.jpg
」■ ミドリイソギンチャク (Anthopleura fuscoviridis) Anthopleura fuscoviridis


黒バック。

c0211532_18235421.jpg
■ ミドリイソギンチャク (Anthopleura fuscoviridis) Anthopleura fuscoviridis


UV撮影。
なんと美しい蛍光だろうか。

c0211532_18235451.jpg
■ ミドリイソギンチャク (Anthopleura fuscoviridis) Anthopleura fuscoviridis

緑色の炎のよう。

c0211532_18235469.jpg
■ ミドリイソギンチャク (Anthopleura fuscoviridis) Anthopleura fuscoviridis


別の個体をUV撮影。
こちらはとても派手な色。

c0211532_18235591.jpg
■ ミドリイソギンチャク (Anthopleura fuscoviridis) Anthopleura fuscoviridis


イシダタミ (Monodonta confusa)をUV撮影。
殻表は赤く、蓋は青白く蛍光する。

c0211532_18235527.jpg
■ イシダタミ (Monodonta confusa) Monodonta confusa


ワレカラの仲間をUV撮影。
こちらも体表が真っ赤に。

c0211532_18362161.jpg
■ ワレカラ科の1種 (Caprellidae) Caprellidae sp.


2時間程度の探索だったが、たくさんの生き物がみられて楽しいっ!!!
明日もまた来よう!


<撮影種一覧> 13種
<刺胞動物>
■ ベリルイソギンチャク (Anthopleura sp.) Anthopleura sp.
<多毛類>
■ ウロコムシ科の1種 (Polynoidea) Polynoidea sp.
<貝類>
■ ケハダヒザラガイ (Acanthochitona defilippii) Acanthochitona defilippii
■ イシダタミ (Monodonta confusa) Monodonta confusa
■ アメフラシ (Kuroda's Sea Hare) Aplysia kurodai
■ ニッコウガイ科の1種 (Tellinidae) Tellinidae sp.
<甲殻類>
■ 等脚目の1種 (Isopoda) Isopoda sp.
<魚類>
■ ヘビギンポ (Enneapterygius etheostomus) Enneapterygius etheostomus



by takuyamorihisa | 2018-03-31 21:00 | 島根県

700 松江市 ~つくしのUV撮影に挑戦!~

今日はスギナの写真を撮った。

スギナ (Common Horsetail)と言ってもあまりピンとくる人は少ないかもしれないが、「つくし」というと誰もが知っていると思う。
あの不思議な植物はスギナという植物の胞子体のこと。
胞子をばらまくためだけに地面から伸び、役目を終えると枯れてしまう。

春の訪れを教えてくれる「つくし」、今日はそれをUV撮影してみた。

c0211532_00023234.jpg
■ スギナ (Common Horsetail) Equisetum arvense *UV撮影


柄の部分はブラックライトから出る紫の可視光線をそのまま反射している様に見えるが、柄の端は黄色く蛍光している。
穂全体はぼおっと青白く蛍光していて美しい。

通常光だとこんな感じに見える。
こうして見ると全然色が違うのがよく分かる。


c0211532_00023314.jpg
■ スギナ (Common Horsetail) Equisetum arvense


こちらが2枚の写真をつなげて作った動画。





だんだんとUV撮影の幅を広げていきたいと思う。


<撮影種一覧> 1種
<植物>
■ スギナ (Common Horsetail) Equisetum arvense



by takuyamorihisa | 2018-03-27 21:00 | 島根県

699 八雲立つ風土記の丘 ~春までもう少し~

今日は八雲立つ風土記の丘に行ってきた。

暖かくなってきたので、そろそろ生き物が出てくるかなぁと散歩がてら風土記の丘へ。

最初に見つけた生き物は木の幹に空いた穴でじっとしているニホンアマガエル (Japanese Tree Frog)。
「まだまだ寒いので外に出たくないよ~」とでも言ってそう。

c0211532_11470286.jpg
■ ニホンアマガエル (Japanese Tree Frog) Hyla japonica


ヨシの藪の中でエナガ (Long-tailed Tit)が遊んでいた。
カメラを出すととたんに警戒するのはなぜ???

c0211532_11514897.jpg
■ エナガ (Long-tailed Tit) Aegithalos caudatus


行く前の予想ではナナホシテントウがいたり、チョウが飛んでいたり、たくさんの生き物にあふれていたのだが、まだ少し早かったようだ。
確かに先週は最高気温が1桁。

水辺でカエルやサンショウウオを探してみようと思って移動したが、何も気配がない。
水の中の石を裏返すとヨコエビの仲間とカゲロウの幼虫がいたので標本写真を撮影してみた。

第7腹節上の葉状鰓が細長いのでクロタニガワカゲロウ (Ecdyonurus tobiironis )と同定。

c0211532_11514934.jpg
■ クロタニガワカゲロウ (Ecdyonurus tobiironis ) Ecdyonurus tobiironis


ヨコエビの仲間。

c0211532_11514828.jpg
■ 端脚目の1種 (Amphipoda) Amphipoda sp.


ライムグリーンのとても美しい虫、ツマグロオオヨコバイ (Bothrogonia ferruginea)。
死んでしまうとライムグリーンからオレンジ色に色が変わってしまう。

c0211532_11514888.jpg
■ ツマグロオオヨコバイ (Bothrogonia ferrugineaBothrogonia ferruginea

腹面。

c0211532_11514894.jpg
■ ツマグロオオヨコバイ (Bothrogonia ferrugineaBothrogonia ferruginea


今日は鳥に両生類、昆虫にヨコエビと多ジャンルの生き物を撮影!


<撮影種一覧> 5種
<甲殻類>
■ 端脚目の1種 (Amphipoda) Amphipoda sp.
<両生類>
■ クロタニガワカゲロウ (Ecdyonurus tobiironis ) Ecdyonurus tobiironis
■ ツマグロオオヨコバイ (Bothrogonia ferruginea) Bothrogonia ferruginea
<両生類>
<鳥類>
■ エナガ (Long-tailed Tit) Aegithalos caudatus



by takuyamorihisa | 2018-03-25 21:00 | 島根県

697 宍道湖 ~ハジロカイツブリの集団潜水~

c0211532_18231757.jpg

今日は宍道湖に行ってきた。

島根県にある汽水湖、宍道湖は連結している中海とともにラムサール条約(特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約)に登録されている。
冬季になると、初めて見る人が驚くほど水鳥がたくさんいる湖だ。
しかし、冬の湖面を賑わす水鳥のほとんどは春が訪れるとこの地を去る。

ハジロカイツブリ (Eared Grebe)もこの時期に集団で大陸へと渡っていく。

c0211532_18231737.jpg
■ ハジロカイツブリ (Eared Grebe) Podiceps nigricollis


この群れがみれるのはほんのわずかな期間。
どれくらいだろうか。ちゃんと数えたことはないが、1ヶ月もなかったような気がする。
(私の勘違いでした・・・)

羽は生え代わり、夏羽になっている。冬羽と全く別の姿なので違う鳥かと思うほどだ。

c0211532_18231757.jpg
■ ハジロカイツブリ (Eared Grebe) Podiceps nigricollis


集団で狩りをするのか、一斉に水中へと潜っていく。

c0211532_18231750.jpg
■ ハジロカイツブリ (Eared Grebe) Podiceps nigricollis





■ ハジロカイツブリ (Eared Grebe) Podiceps nigricollis


周りの動植物から季節の移り変わりを感じる事が出来るのは、とても贅沢なことだと思う。


<撮影種一覧> 1種
<鳥類>



by takuyamorihisa | 2018-03-21 21:00 | 島根県

696 岡山県産 ~マガキのUV撮影に挑戦!~

今日はマガキの写真を撮った。

昨日いただいた岡山県日生のマガキ (Pacific Oyster)。
その残りがあるので今夜もカキ天国だ。

その前にちょっとやってみたかった撮影を試みてみた。
ブラックライトによる紫外線を当てて、その蛍光を撮影するというUltra Violet Photography、UV撮影が今日のチャレンジ。

この間購入した撮影台にマガキとカメラを設置して、ブラックライトを当てて撮影すると・・・

c0211532_23293245.jpg
□ マガキ (Pacific Oyster) Crassostrea gigas *UV撮影


美しい・・・

写真左側、殻頂の反対側の縁は黄色く蛍光し、殻の左右は濃い紫色やピンクに蛍光している。
殻頂部分は緑色に蛍光し、ここだけ異質な感じがする。
これは恐らく稚貝を着底させるための基質なのではないだろうか。
マガキの養殖ではホタテガイの殻が使われていることが多い。

もし、養殖マガキは全てこの様に蛍光するのであれば、天然マガキと養殖マガキはブラックライトで見分けられるかもしれない。

ちなみに通常光で撮影したものがこちら。

c0211532_23293545.jpg
□ マガキ (Pacific Oyster) Crassostrea gigas


写真をくっつけて動画にしてみた。
どの部分がどう蛍光するかが分かりやすいと思う。






普段なかなか見られない蛍光の様子。
色々なものを撮って確かめてみたくなった。


<撮影種一覧> 1種
<貝類>
□ マガキ (Pacific Oyster) Crassostrea gigas


□・・・養殖個体

by takuyamorihisa | 2018-03-20 21:00 | 取り寄せ・市場購入

695 岡山県産 ~活若かきをいただいて食らう~

c0211532_22361542.jpg

今日はマガキの写真を撮った。

今日は超新鮮な岡山県産のマガキ (Pacific Oyster)をいただいた。しかもその量なんと2kg!!!
ラベルを見ると日生町漁協「活若かき」と書いてある。
若いからちょっと小ぶりということなのかな?食べるには一番いい感じのサイズだと思う。

c0211532_22361487.jpg
□ マガキ (Pacific Oyster) Crassostrea gigas


いつもなら横着して電子レンジでチンして食べるところだが、こんな美味しそうな牡蠣にチンはもったいない!
蒸し器で蒸し牡蠣にしてみた。

c0211532_22361550.jpg
□ マガキ (Pacific Oyster) Crassostrea gigas


開いた殻をこじ開けると、殻の内部を埋め尽くすかのようにパンパンと太った軟体部、いや、身が!
こりゃうまそうじゃ~!

c0211532_22361542.jpg
□ マガキ (Pacific Oyster) Crassostrea gigas


ポン酢をちょっと垂らし、熱々の身を口の中へ放り込む。
あま~い!!!
大体、どこの産地の牡蠣を食べても磯の味は味わえるものだが、この「あまい」と感じる事のできる牡蠣には滅多に出会えない。
昔、中海の赤貝(サルボウ)漁師さんに教えてもらった事なのだが、「貝は水から揚げた瞬間から味が悪くなり始める。」すなわち、水から揚げてから時間が短ければ短いほど、貝の味は良いという。
魚などと違って貝は生きたまま流通させるのが普通なので、放っておくとどんどんエネルギーを消費するし、老廃物もたまっていく。
勝手な持論だけれど水揚げして時間が短い牡蠣ほどこの「あまい」味覚を味わえるのではないだろうか。

などと頭の中でうんちくを語りながら、2つ目、3つ目と牡蠣をむさぼる。
美味い。
幸せ・・・

これほど美味しいのなら、生も食べてみたい!

しかし、この牡蠣は加熱用で、生食用ではない・・・
生食用ではない牡蠣の生食は絶対におススメしないが、これほど美味い牡蠣の生はどんな味がするのだろうという好奇心を抑えることは難しく、自己責任でちょっとだけ食べてみる事にした。
ちなみに親から生の牡蠣は食べるなと言われて育ってきたため、牡蠣の生食はモントレーでサルサソースをかけていただいたことくらいしか経験がない。
そして、これまで牡蠣にあたった回数は4回(いずれも焼牡蠣)。
それでも食べたいと思わせるこの牡蠣がいかに美味しいか、お分かりいただけると思う。

殻をこじ開けると、やはりパンパンの身。
きゅうりの様な、青い香りが食欲を湧かせる。
牡蠣の身の縁にある黒いビラビラの部分、外套膜をツンツンしてみるとキュっと収縮する。
活きている証拠だ。

c0211532_22361586.jpg
□ マガキ (Pacific Oyster) Crassostrea gigas


水道水で洗って塩気を落として、ポン酢をかけて食べてみる。
うま~い!!!
これまで生牡蠣を好きな人の心理が分からないと思っていたけれど、こういう事だったのかぁ~!
これはとまらない!
あっという間に3つもたいらげてしまった。

貝は産卵期に向かって身が太っていき、産卵期前が最も美味しい時期。
マガキは冬が旬というイメージが強いが、マガキの産卵期は6月~8月なので、むしろ冬よりも今の方が身が太っていて美味しい。
マガキは春先の今が一番美味しいよと牡蠣漁師の友達も言っていた。

こんな美味しいものを本当にありがとうございます!

まだ残っているから明日も食べよっと!


<撮影種一覧> 1種
<貝類>
□ マガキ (Pacific Oyster) Crassostrea gigas

□・・・養殖個体



by takuyamorihisa | 2018-03-19 21:00 | 取り寄せ・市場購入