今日は
Foster City(フォスターシティ)に行ってきた。
今晩はToronto(トロント)でお世話になっていたワキさん一家に会う日。
夕方まで時間があるので、2年前に撮影で訪れたFoster City(フォスターシティ)へ行ってみた。
この町は湿地帯を埋め立てて造られた計画都市。沿岸は市民が散歩する公園となっている。
この沿岸のトレイルがどことなくToronto(トロント)のLake Ontario(オンタリオ湖)沿岸を思わせ、懐かしい気持ちになる。
訪れた時間帯はちょうど干潮!
もしかしたらカニなどの生き物がみられるかもしれないっ!!!

広大な干潟が広がっている。
さっそく目に入ってきた鳥がコチラ。
Toronto(トロント)ではおなじみのRing-billed Gull (クロワカモメ)。
■ Ring-billed Gull (クロワカモメ) Larus delawarensis
小さなシギ類が遠くで餌を探している。
日本でもみられるハマシギ (Dunlin)だ。
■ ハマシギ (Dunlin) Calidris alpina
単独行動の大きなシギを発見!
おととしもここで見たLong-billed Curlew (アメリカダイシャクシギ)だ!!!
■ Long-billed Curlew (アメリカダイシャクシギ) Numenius americanus
ここまで長いくちばしを持っていたら不便で仕方がなさそうだが、これも環境に適応した進化の結果。
他の鳥が食べることのできない深い場所の餌を食べることができる。
■ Long-billed Curlew (アメリカダイシャクシギ) Numenius americanus
長いくちばしを最大限活用して餌を採る。
■ Long-billed Curlew (アメリカダイシャクシギ) Numenius americanus
靴にドロドロになるギリギリまで水辺へ出ていき、甲殻類の姿を探しているが、全く生き物の気配がない。
なぜ???
鳥が多すぎて食べてしまうから?日本だとたくさんのシオマネキ類が見られそうなのだが・・・
結局見つけたのは鳥の足跡だけ・・・

水生生物は諦めて、鳥探しに切り替えることにした。
日本でみられるハシボソガラス (Carrion Crow)やハシブトガラス (Jungle Crow)よりも一回り小さいAmerican Crow (アメリカガラス)。
■ American Crow (アメリカガラス) Corvus brachyrhynchos
波打ち際から10m程陸側の草原に移動して写真撮影。
ホバリングしている鳥がいる!
初撮影種のSay's Phoebe (チャイロツキヒメハエトリ)だ!
■ Say's Phoebe (チャイロツキヒメハエトリ) Sayornis saya
ツグミの仲間だと思ったら、マキバドリという日本ではなじみのない鳥を発見。
Western Meadowlark (ニシマキバドリ) という種類。
■ Western Meadowlark (ニシマキバドリ) Sturnella neglecta
ここまで鳥!鳥!と周りを注意深く観察していたが、遠くでのそのそっと動くシルエットをみつけた。
哺乳類だ!
これはとても耳のでかいウサギ!!!体も大きくカイウサギの2倍くらいの大きさ。
■ Black-tailed Jackrabbit (オグロジャックウサギ) Lepus californicus
近くで撮影したい!
ゆっくりゆっくりと間合いをつめていく。
もしデジスコを持ってきていれば簡単に撮影できていたのに・・・
■ Black-tailed Jackrabbit (オグロジャックウサギ) Lepus californicus
距離が離れているときはくつろいでいたようだが、だんだんと近づくにつれて緊張が高まる。
危険を察知したのか、手前のくぼみの中に姿を消してしまった。
おそらく穴の中に逃げ込んだのだろう。
こうなったら長期戦。
穴の近くに座り込み、様子をうかがいに顔を出したところを撮影しよう!
5分、10分・・・
全く姿を見せない。
こうなったら最後の手段。穴の中に入っている様子を撮影しよう。
そう思って穴に近づくと、急に目の前にBlack-tailed Jackrabbit (オグロジャックウサギ)が飛び出してきた。
ウワァ!
慌てて後姿を写真を撮影。
■ Black-tailed Jackrabbit (オグロジャックウサギ) Lepus californicus
あ~びっくりしたぁ・・・
どんな巣穴だろうかと覗いてみてさらにびっくりした。
なんと穴がない!!!

なんと先ほど飛び出したBlack-tailed Jackrabbit (オグロジャックウサギ) はただうずくまっていただけだったのだ。
このすぐ3m隣で座り込んでいたので、間違いなく視野の中に入っていたはず。それに全く気付かず、動き始めて初めて気付いたとは・・・
後で調べると、このウサギは穴を作らず、また隠れるのが非常にうまいらしい。
それを最初から知っていたら隠れる様子の写真も撮影できたのだが・・・
ちょっと寄り道したFoster City(フォスターシティ)で今回もとってもいい撮影ができた。
ありがとうFoster City(フォスターシティ)!
<撮影種一覧> 8種
<哺乳類>
■
Black-tailed Jackrabbit (オグロジャックウサギ) Lepus californicus
<鳥類>
■ ハマシギ (Dunlin)
Calidris alpina
■
Long-billed Curlew (アメリカダイシャクシギ) Numenius americanus
■
Ring-billed Gull (クロワカモメ) Larus delawarensis
■
Western Gull (アメリカオオセグロカモメ) Larus occidentalis
■
Say's Phoebe (チャイロツキヒメハエトリ) Sayornis saya
■
American Crow (アメリカガラス) Corvus brachyrhynchos
■
Western Meadowlark (ニシマキバドリ) Sturnella neglecta