今日はハチの干潟(Hachi's Tidal Flat)に行ってきた。
親父と撮影ツアー2日目は広島県竹原市にあるハチの干潟(Hachi's Tidal Flat)。
ここで干潟のカニを撮影するのが目的だ。
川の流れ込みのある場所は泥質。

ここではヤマトオサガニ (Yamato Osagani)の姿を見ることができた。
水面から眼だけを出して辺りをうかがうヤマトオサガニ (Yamato Osagani)。
■ ヤマトオサガニ (Yamato Osagani) Macrophthalmus japonicusまるでバンザイをしているような求愛行動。
近似種のヒメヤマトオサガニ (Hime Yamato Osagani)と比べると振り上げる鉗脚の位置が低い。
■ ヤマトオサガニ (Yamato Osagani) Macrophthalmus japonicus何とか捕獲してヤマトオサガニ (Yamato Osagani)の標本写真も撮影。
■ ヤマトオサガニ (Yamato Osagani) Macrophthalmus japonicus 甲幅2.5cmヤマトオサガニ (Yamato Osagani)は初撮影種なのでめちゃくちゃ嬉しい!
少し場所を移動。
綺麗な砂地が広がっている。

ここではコメツキガニ (Sand Bubbler Crab) やハクセンシオマネキ (Hakusen Shiomaneki)の姿をみた。
砂の団子を作るコメツキガニ (Sand Bubbler Crab) 。
これも初撮影種だ!
■ コメツキガニ (Sand Bubbler Crab) Scopimera globosa親父に捕獲してもらい標本写真を撮影。
■ コメツキガニ (Sand Bubbler Crab) Scopimera globosa 甲幅1.5cm同じく初撮影種のハクセンシオマネキ (Hakusen Shiomaneki)。
地元の海にシオマネキがいるなんて今まで全然知らなかった!!!
■ ハクセンシオマネキ (Hakusen Shiomaneki) Uca lacteaこれも捕獲して標本写真。
■ ハクセンシオマネキ (Hakusen Shiomaneki) Uca lactea 甲幅1.4cmコメツキガニ (Sand Bubbler Crab)とハクセンシオマネキ (Hakusen Shiomaneki)は2013年に石垣島で近似種を撮影したことがある。
リュウキュウコメツキガニ (Ryukyu Kometsukigani)とオキナワハクセンシオマネキ (Okinawa Hakusen Shiomaneki)以前は同じ種とされていたので本当によく似ている。
礫の下でも色々な生き物を発見。
ヒライソガニ (Hira Isogani)。
■ ヒライソガニ (Hira Isogani) Gaetice depressus 甲幅1.6cmイソガニ (Japanese Shore Crab)のオス。
■ イソガニ (Japanese Shore Crab) Hemigrapsus sanguineus 甲幅2.9cm
イソガニ (Japanese Shore Crab)のメス。

■ イソガニ (Japanese Shore Crab) Hemigrapsus sanguineus 甲幅2.1cm
腹面。よく見ると抱卵している。
■ イソガニ (Japanese Shore Crab) Hemigrapsus sanguineus 甲幅2.1cm
ん?
抱卵していると思ったが、なんか違うようだ。
寄生虫だ!
これはウンモンフクロムシ (Sacculina confragosa)というフクロムシの仲間。
オレンジ色の部分はエクステリナという器官で、カニの体内にはインテリナという根のような器官を張り巡らせて養分を吸っている。
■ ウンモンフクロムシ (Sacculina confragosa) Sacculina confragosa
アカニシ (Veined Rapa Whelk)。
■ アカニシ (Veined Rapa Whelk) Rapana venosa 殻長6.4cm
カスリアオガイ (Nipponacmea radula)。

■ カスリアオガイ (Nipponacmea radula) Nipponacmea radula

■ カスリアオガイ (Nipponacmea radula) Nipponacmea radula 殻長1.9cm
アサリ (Japanese Littleneck)。
■ アサリ (Japanese Littleneck) Ruditapes philippinarum地元の人がアサリ (Japanese Littleneck)を掘っていた。
いいなぁ・・・

水のあるところでイソテッポウエビ (Brownbar Snapping Shrimp)を発見。
鰓室にヤドリムシ亜目の1種 (Epicaridea)が寄生している。
■ イソテッポウエビ (Brownbar Snapping Shrimp) Alpheus lobidens 2.6cm2個ある小さな黒い点は恐らく眼だろう。
■ ヤドリムシ亜目の1種 (Epicaridea) Epicaridea sp.ユビナガホンヤドカリ (Yubinaga Honyadokari)。
■ ユビナガホンヤドカリ (Yubinaga Honyadokari) Pagurus minutus親父がどこからか捕まえてきてくれたヒメアシハラガニ (Hime Ashiharagani)。
こちらは初撮影種!
■ ヒメアシハラガニ (Hime Ashiharagani) Helicana japonica 甲幅1.3cm
■ ヒメアシハラガニ (Hime Ashiharagani) Helicana japonica 甲幅2.0cmタカノケフサイソガニ (Takano Kefusa Isogani)。
■ タカノケフサイソガニ (Takano Kefusa Isogani) Hemigrapsus takanoi
今日は確認できただけでも15種もの生き物に出会えた。
なんて素晴らしい場所なんだろう。
干潟は生き物の宝庫で生命力に溢れている。そこにいるだけでエネルギーが沸いてくるようだ。
これは絶対にまた遊びに来たい!!!
<撮影種一覧> 17種<貝類>
■ カスリアオガイ (Nipponacmea radula) Nipponacmea radula
■ イシダタミ (Toothed Top Shell) Monodonta labio form confusa
■ アカニシ (Veined Rapa Whelk) Rapana venosa