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033 Aurora Village ~オーロラ撮影1夜目~

今日はAurora Village(オーロラビレッジ)に行ってきた。

カナダ北部に住む野生生物の写真も撮りたいが、もちろん今回の旅のメインはオーロラ、3晩つまり3回しか撮影のチャンスがないという、今までにない緊張感で挑む。
今回のツアーにかかった費用は食事代抜きで$1,650。
国内旅行なのに海外旅行なみの金額を払って来ているので、手ぶらで帰ろうものなら一生トラウマになるだろう。
日本にいたころ、カナダに来れば普通にオーロラがみれるのかとのんきに考えていたが、トロントなんて緯度の低いところでは到底見られない。
ここイエローナイフはオーロラが発生する場所の真下に位置しているので、オーロラが観察しやすい場所なのだ。
ツアー会社によると、3晩滞在すればオーロラを見られる確立が95%だという。
ということは1晩当たりは3で割って30%なのだろうか。
今晩はどうなるのだろう。

出発1時間前、仮眠から目覚め、カメラのセッティング、防寒対策を入念にチェックした。
愛用機Cannon 40Dの設定をISO1600、絞り値2.8(開放)、2秒タイマー、シャープネスをひとつあげて4、記録サイズは最大+RAWにして、現場でシャッタースピードだけ変えればいいようにした。
下半身はタイツに防寒パンツの2枚。靴下は1枚だが、防寒ブーツの中に靴用カイロを入れた。
上半身はTシャツ、長袖Tシャツ、ウールのセーター、コットンのパーカー、それに南極探検隊が使っているという、カナダグース社製のダウンジャケットを装備した。
トロントで気温-15℃、体感温度-25℃を味わっているので、このくらいあれば十分だろうと不安はなかった。
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出発時刻となり、送迎バスに乗り込む。
5分ほどバスが走った時点で周りに明かりがなくなってしまったが、バスはさらに北へと走り続ける。
Yellowknifeの町を出て30分後、ツアー会社の所有するオーロラ観察ポイント、「オーロラビレッジ」に到着した。
凍った湖、先住民が使っていたというティピーと呼ばれるテント、モミの木、オーロラがでていなくても美しい写真がいくらでも撮れそうだ。

今晩が初日ということで、ガイドさんに「オーロラビレッジ」を案内してもらった。
さすが日本人が日本人向けに作っただけあって、心くばりにぬかりがないという印象を受けた。
写真を撮りに来た人にとっては最高のロケーションだ。
そして、
「今晩はもうオーロラが出始めていますね~。」
とのこと。
何ぃ?
気がつかなかった!
慌てて空を見上げる。
しかし何もない。
グリーンのカーテンなんて、どこにも見えない。
「どこですか?」
と尋ねると、頭上を指してくれた。
うっすら天の川のように白い帯が見える。
まさかこれがオーロラ?
あっけなく見れたこと、肉眼でみると全然美しくないことにがっかりした。

案内が終わり、撮影を開始する。
ホテル内でカメラの設定を済ませているので楽だ。
試しにシャッタースピード15秒で撮影してみた。
これが人生初のオーロラ写真。
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すごい!
撮影できるかどうか不安だったがばっちりだ。
コツを得たので次々撮影する。
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撮影を始めてからどんどんと強くなっていくオーロラ。
目が慣れてきたことも手伝って、今では肉眼でもはっきりと緑の帯を確認できる。
本当に美しい・・・
終了時刻が近づいてきたので帰る支度を始めていると、ひとりの女性が自分のいる丘の方へ上がって来た。
「今からブレイクが見られるらしいですよ。」
ブレイク?
さらにこれ以上活発になるということ?
もう少し撮影を続けることにした。
どんどん明るくなり、どんどん動きが早くなっていくオーロラ。
ぶれてしまい撮影ができなくなるほど。
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そしてこの光の帯がだんだん大きくなり、ついには空全体を包み込んだ。
空全体を覆う光のカーテン。
キラキラと優しくゆれ動き、あまりの感動で言葉がでない。
「すごい。」
本当にすごいものを見たときはこの言葉しかでてこない。
どこかで聞いたことがあったが、初めてそれを経験した。
「すごい。」
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壮大なる宇宙のパワーを感じさせてもらった。

まだまだ終わる気配のないオーロラのブレイクだが、時間がなくなってしまったのでしぶしぶ集合場所へ戻る。
教えてくれた女性にお礼を言って先に出発した。

オーロラ撮影初日。
想像をはるかに超える素晴らしい体験ができ、十分に費やしたお金に見合うものを得た。

ありがとうスタッフのみなさん、教えてくれた女性、そして宇宙!

by takuyamorihisa | 2010-03-19 23:59 | Canada

032 Yellowknife ~到着から周辺探検~

今日はYellowknife(イエローナイフ)に行ってきた。

今日から3泊4日、オーロラを撮影するためカナダの北部、ノースウエスト準州第一の都市イエローナイフに滞在する。

3月19日早朝、トロント・ピアソン国際空港からアルバータ州カルガリー空港を経て、出発から9時間後にやっとイエローナイフ空港へ到着した。
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「寒い!」と思ったら、気温は-15℃。
トロントは気温17℃とすっかり春だったのに、一気に真冬に戻され体がびっくりしている。
空港のロビーで日本人のガイドさんと合流し、ホテルへ連れて行ってもらう。
移動中はガイドさんの話しそっちのけで窓の外に釘付け。
イエローナイフではじめて見つけた鳥はCommon Raven(ワタリガラス)という日本のカラスの1.5倍ほどの大きなカラスだった。
ガイドさんに生息している鳥についてたずねると、ライチョウの仲間Ptarmiganがいるとのこと。
よし、彼らの写真をとることが滞在中の目標だ。
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これがイエローナイフ一のショッピングモール、この交差点が一番メインの交差点になる。
まあまあの街なのかと想像していたが、信号はこのメインストリートにある数個のみ。
数分歩けば大自然という、ネイチャーフォトグラファーにとっては最高のロケーションだ。
興奮で昨晩一睡もできなかったのと、長旅の疲れでホテルに着くなり横になりかけたが、
「ここで寝てしまっては絶対に後悔する。」
と自分を奮い立たせ、野生生物を求めでかけることにした。

メインストリートであるフランクリンAve.を北東へ歩く。
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ダウンタウンから5分も歩いたところですでにこの景色。
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トロントには針葉樹が少ないのでとても新鮮だ。

さらに歩き続けること10分、グレートスレイブ湖へついた。
車が走っている方へ行ってみる。
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気づくまでに時間がかかったが、なんと今立っているのは湖の上。
凍った湖の上にできたアイスロードの上に立っていた。
氷の厚さは1.2mもあり、トラックが通っても割れることはない。

先ほどから遠くでCommon Raven(ワタリガラス)がうろうろしているが、撮影できるほどの距離でもない。
どこにでもいそうな感じだったので、後回しにしてとりあえず歩き回る。

おもしろいと思ったのがこのフロートハウス。
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子供の頃、家の中から釣りができるような家にあこがれていたが、まさにその夢の家だ。
湖が凍る冬季はしっかりと固定され、普通の家のようだ。

凍りついた漁船らしき船。
どんな漁業が行われているのだろうか。
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そして再び陸へ戻り、北東のオールドタウン地区へ。
伝統を感じさせるオシャレな作りの家々。
車はほとんど通らず、通行人は皆無。
犬ぞり犬なので気性が荒いのか、そこらじゅうの犬から吠えられ、変な人だと思われないか心配でたまらない。
ましてやでかいカメラを持っているのでなおさらだ。
家に向かってカメラを構えるのは控えよう。

やっと近くでCommon Raven(ワタリガラス)を発見。
木の上なので安心して撮影が出来る。
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■ Common Raven (ワタリガラス) Corvus corax

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■ Common Raven (ワタリガラス) Corvus corax

鳴き声が何種類もあるのに驚いた。
クルクルと可愛い声や、カラスの声、使い分けによってかなりのコミニュケーション能力を持っていると思われる。

そしてその先を歩いていると小さな小鳥の群れを発見。
家の庭の木にとまった。
こうなったら変な人だと思われても関係ない。
ひたすら写真を撮った。
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■ Hoary Redpoll (コベニヒワ) Carduelis hornemanni

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■ Hoary Redpoll (コベニヒワ) Carduelis hornemanni


頭に赤いマークがあり、小さくてとても可愛い小鳥だ。
あとで調べるとHoary Redpoll(コベニヒワ)という、珍しい鳥だった。

オールドタウンからグレートスレイブ湖を望む。
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そして夕方ホテルへ帰着した。

もう少し色々な生き物が見られるかと思っていたが、水もないし、気温は-15℃なので無理もない。
2種とも初めて撮影できた種なのでよしとしよう。

夜9時半出発のオーロラツアーにそなえて仮眠をとった。
はたしてオーロラは見られるだろうか。


<撮影種一覧> 2種
<鳥類>
Common Raven (ワタリガラス) Corvus corax
Hoary Redpoll (コベニヒワ) Carduelis hornemanni

by takuyamorihisa | 2010-03-19 20:14 | Canada