328 三次市作木町 ~森の宝石ブッポウソウ~
今日は三次市作木町(Sakugi, Miyoshi)に行ってきた。
最近、親父が一眼レフを買った。
最初はなんとなくカメラが欲しいという程度だったのだが、今では自分よりも鳥の撮影にはまってしまい、新しい鳥の写真を撮っては見せてくれるようになった。
そんな親父から作木町へブッポウソウ (Oriental Dollarbird)を見に行こうという誘いがきた。
ブッポウソウ (Oriental Dollarbird)は「森の宝石」とも言われるほど美しい鳥。
日本では個体数が少なく、環境省のレッドデータブックで絶滅危惧IB類とされている希少種だ。
三次市の作木町は日本でも有数のブッポウソウ (Oriental Dollarbird)繁殖地として有名で、町をあげてブッポウソウ (Oriental Dollarbird)の保護に取り組んでいる。
親父とは道の駅で待ち合わせ。
自分の車で観察小屋へと向かう。
観察小屋は小川のせせらぎと小鳥の鳴き声が響き渡る美しい谷にあった。
小さな小屋に入り先客にあいさつをすると、あそこにいるよと山の上を指差してくれた。
ちょっと遠すぎるが、初めて見るブッポウソウ (Oriental Dollarbird)!
デジスコでもなければ豆みたいにしか見えないほどの距離。
もちろん肉眼では鳥がとまっているくらいにしか見えていない。
いきなり2羽もいる!
ブッポウソウ (Oriental Dollarbird)は自分で巣を作ることができない。
木の穴などを見つけて巣として使う習性があるため、作木町の方達がいろいろな場所に巣箱をかける運動を行っている。
巣箱に入っていったブッポウソウ (Oriental Dollarbird)を発見!
美しいっ!!!
オオルリ (Blue-And-White Flycatcher)と間違えて恥をかいたシジュウカラ (Japanese Tit)。
*オオルリは珍しい。シジュウカラは普通種。
ミヤマカワトンボ (Miyama Kawatonbo)のメス。
ブッポウソウ (Oriental Dollarbird)が現れるまで何もすることがない「待ち」の撮影。
親父も自分も飽きそうな頃、電線にブッポウソウ (Oriental Dollarbird)がとまった。
シャッターチャーンス!
おお!
なんてきれいなんだ~。
松江から100kmも運転してきた甲斐があったぜ~!
目的を見事果たし、帰ることにした。
帰る途中で見つけたキセキレイ (Grey Wagtail) を見つけ、親父のセカンドカメラ Canon PowerShot SX50 HSを借りて撮影。
このカメラはデジカメながら1200mm相当のズームが可能。しかも手持ちOK!という夢のようなデジカメなのだ。
画質はそれなりだが4万円を切る価格なので、野鳥デビューを目指している人にはオススメの1台といえる。
そのまま帰るのももったいないので、作木町の常清滝(Josei Waterfalls)に寄り道した。
トレイルでみつけたミヤマカワトンボ (Miyama Kawatonbo)のオス。
親父がみつけたカワガラス (Brown Dipper)。
暗すぎて真っ黒だった写真を加工して復活させたので画像が荒い・・・
またしても親父がみつけた小さな蛇。
親父やるなぁ・・・
落ち葉の大きさと比べたら小さな蛇だということが分かる。
本当におとなしい蛇で、手で触っても全然逃げようとしなかった。
しかし昔は毒蛇だと思われていたようで、咬まれたら命がその「日ばかり」。から名づけられたらしい。
嬉しい初撮影種!!!
駐車場に戻る頃にはカメラを出したくないくらいに雨が降ってきた。
今日はいい写真も撮れたし大満足。
今まで親父と二人きりでどこかへ出かける機会もそうなかったので共通の趣味ができて嬉しい。
親父、また行きましょう!
<撮影種一覧> 7種
<昆虫類>
■ ミヤマカワトンボ (Miyama Kawa Tonbo) Calopteryx cornelia
<爬虫類>
■ ヒバカリ (Asian Keelback) Amphiesma vibakari
<鳥類>
■ ブッポウソウ (Oriental Dollarbird) Eurystomus orientalis
■ カワガラス (Brown Dipper) Cinclus pallasii
■ シジュウカラ (Japanese Tit) Parus minor
■ キセキレイ (Grey Wagtail) Motacilla cinerea
by takuyamorihisa | 2013-06-01 21:00 | 広島県