572 宍道湖自然館ゴビウス ~カワヤツメ引き続き展示中~

*この記事は2017年3月26日のものです。

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今日は宍道湖自然館ゴビウス(Shinjiko Nature Musium Gobius)に行ってきた。

出雲市園町にある小さな水族館ゴビウスは、汽水湖宍道湖と中海を含む斐伊川水系の生物をメインに展示してある。一般的な水族館にいる熱帯魚などは展示しておらず、地元にはどんな魚が生息しているのか、それを勉強するにはぴったりの施設だ。
悪く言うと地味な魚ばかりしかいない、マニアックな水族館でもある。

展示は少なく、30分あれば一通り見る事ができるほど。
逆に言うと、通うのにはちょうどよいボリューム。そのためついつい足を運んでしまう。

印象に残った生き物だけをiPhoneで撮影してみた。

まずはカワヤツメ (Arctic Lamprey)。これは小さな個体。3月なので、恐らく川で4年間の幼生時代を終え、変態し、海へ向かう途中に捕獲されたものだろう。

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□ カワヤツメ (Arctic Lamprey) Lethenteron japonicum


標準和名に宍道湖を冠したシンジコハゼ (Gymnogobius taranetzi)。
島根県宍道湖や富山県、石川県、福井県など、日本海側の汽水域に生息する。
鰭が黒くなり、体側に黄色の横帯が出ている雌の婚姻色が綺麗!

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□ シンジコハゼ (Gymnogobius taranetzi) Gymnogobius taranetzi


宍道湖畔で最も多くみられるカニ、クロベンケイガニ (Chiromantes dehaani)。

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□ クロベンケイガニ (Chiromantes dehaani) Chiromantes dehaani


斐伊川の上流の方へ行けばみられるヤマメ (Masu Salmon)。

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□ ヤマメ (Masu Salmon) Oncorhynchus masou


ここからはちょっと水族館チックな展示の紹介。

非常に珍しいアルビノのナマコ。種はマナマコかアカナマコだろうが色が分からないので同定は難しい・・・
宍道湖、中海など汽水域にはナマコの仲間は生息していないので境水道か日本海で採れたものだろう。
*かつてマナマコは色彩の違いでアカナマコ、アオナマコ、クロナマコと呼ばれていたが、そのうちのアカナマコは独立した種となり、旧マナマコはアカナマコ、マナマコの2種に分けられた。

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□ マナマコ属の1種 (Apostichopus) Apostichopus sp.

カミクラゲ (Spirocodon saltator)。
宍道湖、中海ではみられないクラゲだ。海のクラゲかな?
まるで髪の毛の様な繊細な触手が美しい。

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□ カミクラゲ (Spirocodon saltator) Spirocodon saltator


今日も楽しい時間をありがとう!!!
また近いうちに来ます。


<撮影種一覧> 6種
<刺胞動物>
□ カミクラゲ (Spirocodon saltator) Spirocodon saltator
<甲殻類>
<棘皮動物>
□ マナマコ属の1種 (Apostichopus) Apostichopus sp.
<魚類>
□ シンジコハゼ (Gymnogobius taranetzi) Gymnogobius taranetzi


□・・・飼育個体

スカパー!

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# by takuyamorihisa | 2018-02-02 21:00 | 島根県 | Comments(0)

570 美保関町 ~ウソという名前の鳥~

*この記事は2017年3月16日のものです。

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今日は美保関町(Mihonoseki)に行ってきた。

今日も大先輩フォトグラファーのキーモンさんと鳥撮り!
撮影地は美保関町だ。
美しい青空と虹がお出迎え。


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トイレへ行くとイノシシに注意という張り紙が貼られていた。

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確かにいたるところがイノシシに掘り返されてボッコボコになっている。
これだけ掘り返せるというのはものすごい力だ。

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イノシシに遭遇しないよう祈りながら、鳥を探す。
山では特に成果がなかったが、公園に植えられているソメイヨシノに小鳥の群れがやってきた。

この鳥の名前はなんと「ウソ(Eurasian Bullfinch)」。世の中にはウソと名付けられた鳥もいるのだ。
頬のオレンジ色がとても可愛い。


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■ ウソ (Eurasian Bullfinch) Pyrrhula pyrrhula


そしてウソがのぼせて食べているのはなんと・・・
花のつぼみ!!!笑

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■ ウソ (Eurasian Bullfinch) Pyrrhula pyrrhula


ウマイ。

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■ ウソ (Eurasian Bullfinch) Pyrrhula pyrrhula


ムシャムシャ。

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■ ウソ (Eurasian Bullfinch) Pyrrhula pyrrhula


なにか?

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■ ウソ (Eurasian Bullfinch) Pyrrhula pyrrhula


おしり。

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■ ウソ (Eurasian Bullfinch) Pyrrhula pyrrhula


しばらく観察していたが、相当の数のつぼみをたいらげてしまった。これが群れだから恐ろしい。笑
昔、トロントでメキシコマシコがのぼせてソメイヨシノの花を食べているのを見たことがあるが、花というのは鳥にとってご馳走なのだろう。

ソメイヨシノの幹についていたヨコヅナサシガメ (Agriosphodrus dohrni)。元々日本には分布していなかった種だが、海外から入ってきた外来種。口吻で刺してくることもあるので、触らない方がいい。


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■ ヨコヅナサシガメ (Agriosphodrus dohrni)Agriosphodrus dohrni


ソメイヨシノの幹についていた地衣類。


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こうしてソメイヨシノひとつみても色々な生き物がそれぞれ関係を持ちながら暮らしている。
そのソメイヨシノはその花をみたいとヒトが植えたもの。

帰りに松江市内でオオバン (Eurasian Coot)が陸に上がって草を食べていた。
陸に上がっているのは初めて見てびっくりしたが、たまには陸に上がっているようだ。

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■ オオバン (Eurasian Coot) Fulica atra


今日のいい撮影になって満足。


<撮影種一覧> 3種
<昆虫類>
■ ヨコヅナサシガメ (Agriosphodrus dohrni)Agriosphodrus dohrni
<鳥類>
■ ウソ (Eurasian Bullfinch) Pyrrhula pyrrhula




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# by takuyamorihisa | 2018-01-20 21:00 | 島根県 | Comments(0)

682 中海産 ~中海で最も美味しい魚「クロソイ」~

今日はクロソイの写真を撮った。

島根県と鳥取県の間に中海という汽水湖がある。
この湖はおおよそ海水の1/2の塩分。今日はこの湖で獲れたクロソイ (Korean Rockfish)をいただいた。

中海に浮かぶ大根島で生まれ育った漁師さんには、「めばる(クロソイのこと)より美味い魚はおらん。」と断言する方もいるほど。
確かにこの汽水湖に生息している魚の中では最も美味だと思う。

いただいたのは全長31.4cm、お腹パンパンのメス。

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■ クロソイ (Korean Rockfish) Sebastes schlegelii 全長31.4cm


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■ クロソイ (Korean Rockfish) Sebastes schlegelii 全長31.4cm


本種も含まれる、メバル科の魚は煮付けにして食べるとどれも極上の味。
例えばアカメバルやシロメバルなどは身がきめ細かくて、ホロホロとした感じ、カサゴはそれよりももう少し身がしっかりしているなど、その魚によって身の質感が異なるので、それぞれ適した味付けが違う。
本種クロソイはとても身がしっかりしている魚で、酒、砂糖、しょうゆ、みりんで、甘くこってりとしたテリのある煮汁で煮るのがベスト。
しっかりと味付けしているのに、なかなか身に味がしみ込まないので、煮汁をたっぷりとかけながらいただく。


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■ クロソイ (Korean Rockfish) Sebastes schlegelii


プリプリ、ホクホク。
美味い!
脂はよどよく、食感も最高。

しかし滅多に出回らないので、中海産クロソイをスーパーなどで買うのはまず無理なのではないだろうか。
中海の極上の味を味わうことが出来て幸せ!!!


<撮影種一覧> 1種
<魚類>
■ クロソイ (Korean Rockfish) Sebastes schlegelii



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# by takuyamorihisa | 2018-01-16 21:00 | 取り寄せ・市場購入 | Comments(0)

669 中海産 ~赤貝をいただく~

*この記事は2017年12月20日のものです。

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今日はサルボウの写真を撮った。

この貝は山陰地方の冬にはなくてはならない、ふるさとの味。
サルボウ、ここでは赤貝と呼ばれているが、これをたっぷりと鍋に入れて甘辛く煮付ける。
一度食べだすとこれが止まらない。
お皿一杯に盛られた赤貝も、一瞬でなくなってしまうほど。

島根県と鳥取県にまたがる汽水湖、中海にはかつて沢山のサルボウが生息しており、この様な食文化が生まれたのだが、残念なことに赤貝漁師は一人もいなくなってしまった。赤貝そのものがいなくなってしまったからだ。(絶滅ではなく、漁業が成立するほどの資源量がなくなってしまった。)
それでも冬にこの貝を食べる文化は残っていて、有明海や岡山県産のものが代用されている。

そしてここ数年、島根県で赤貝の養殖が試験的に行われ、わずかではあるが食用として出回るようになっている。

という貴重な中海産のサルボウをいただいたので、写真を撮って料理してみよう。

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□ サルボウ (Half-crenate Ark) Scapharca kagoshimensis

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□ サルボウ (Half-crenate Ark) Scapharca kagoshimensis 殻長33.4mm


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□ サルボウ (Half-crenate Ark) Scapharca kagoshimensis 殻長34.1mm


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□ サルボウ (Half-crenate Ark) Scapharca kagoshimensis 殻長28.4mm


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□ サルボウ (Half-crenate Ark) Scapharca kagoshimensis 殻長30.3mm


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□ サルボウ (Half-crenate Ark) Scapharca kagoshimensis 殻長25.8mm


よく殻を開けている個体を見かけるが、決して鮮度が落ちている訳ではない。
刺激を与えると元気よく殻を閉じる。

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□ サルボウ (Half-crenate Ark) Scapharca kagoshimensis


そして赤貝という名前(ちなみにサルボウはアカガイとは別種)の由来である、赤い身と赤い血液の写真を撮影してみた。
ヘラで殻をこじ開けて軟体部を傷つけると、真っ赤な血が!!!
脊椎動物の血液の赤い成分ヘモグロビンとは別のエリスロクルオリンという物質による色なのだが、酸素を運搬するために鉄が含まれており、酸化鉄由来の赤い血液を持っている。

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□ サルボウ (Half-crenate Ark) Scapharca kagoshimensis


こういう観察の仕方だと、ちょっと食欲も失せてしまいそうだが、気持ちを切り替えて調理をしてみた。
料理酒、砂糖、しょうゆ、みりんで甘辛く煮付ける。

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□ サルボウ (Half-crenate Ark) Scapharca kagoshimensis


個人の感覚なので、あまり参考にならないが、中海産はより赤貝特有のクセが強い気がする。
恐らく食べつけた人はこのクセがたまらないと思う。
初めての人はちょっと戸惑うかな。
身の食感はプリプリ!
岡山県などの県外から来ているものと、水揚げしてすぐのものの差なので単に鮮度の差によるものなのかもしれないが、自分は美味いと思う!

やはり食べだしたら止まらず、一瞬でなくなってしまった。


<撮影種一覧> 1種
<貝類>
□ サルボウ (Half-crenate Ark) Scapharca kagoshimensis


□・・・養殖個体



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# by takuyamorihisa | 2018-01-15 21:00 | 取り寄せ・市場購入 | Comments(0)

568 淡路島産 ~どてほりことノコギリガザミの種類はどれ?~

*この記事は2017年3月6日のものです。

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今日は家で写真を撮った。

ノコギリガザミというワタリガニ科のカニがいる。詳しくいうと、ノコギリガザミ属というグループに属するカニのことで、日本には3種が生息している。
このノコギリガザミ属3種はかつて1種とされていたほどお互いに良く似ているので、食用で流通しているものは区別されることはない。

このうちのトゲノコギリガザミ (Green Mud Crab)とアミメノコギリガザミ (Giant Mud Crab)は撮影することができたのだが、まだアカテノコギリガザミ (Orange Mud Crab)は撮影できておらず、早いところ撮影しておきたい。

ちなみにこのカニは非常にレアで、インターネットの通販でもなかなかお目にかかれないほど。

今日は淡路島産どてほりを取り寄せる事ができたので、一体どの種になるかみてみよう。
*ノコギリガザミの見分けについては眼遊トゲノコギリガザミアミメノコギリガザミを参照してください。

届いたのは甲幅14.5cm、471gのメス。


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通称ふんどしと呼ばれる腹部が卵を抱えるために丸くなっているのでメスだと分かる。

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鉗脚は左の方が大きい。

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遊泳脚の写真。
網目模様がうっすらと見える。この時点でアカテノコギリガザミでないことが判明。う~ん残念。
感覚的には網目模様がはっきりしていないのでアミメノコギリガザミではなく、トゲノコギリガザミかな。

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鉗脚を見てみる。
腕節にある棘は真ん中が小さく、上と下の棘が鋭い。
模様とこの特徴からトゲノコギリガザミで大丈夫そうだ。

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■ トゲノコギリガザミ (Green Mud Crab) Scylla paramamosain

しかし反対の鉗脚はアミメノコギリガザミの特徴と一致。
こういうこともあるのでやっぱりノコギリガザミの同定は難しい。

引き続き、チャンスがあれば取り寄せて情報を蓄積していきたいと思う。

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■ トゲノコギリガザミ (Green Mud Crab) Scylla paramamosain


さて撮影も終わったので次は食味レポート。
何と言ってもこのカニはめちゃくちゃ美味い。カニの中で一番美味いと思う。

最もシンプルかつ、失敗しないのが蒸し。
背側を下にして、蒸し器で蒸すこと20分。


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■ トゲノコギリガザミ (Green Mud Crab) Scylla paramamosain


加熱によって真っ赤になったトゲノコギリガザミ。

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■ トゲノコギリガザミ (Green Mud Crab) Scylla paramamosain


甲を外すとオレンジ色の内子が。

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■ トゲノコギリガザミ (Green Mud Crab) Scylla paramamosain


あちちと言いながら殻を割り、真っ白できめ細かい身を口にほうばる・・・

うま~い!!!
やっぱりカニで一番美味い!!!幸せ~


<撮影種一覧> 1種
<甲殻類>



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# by takuyamorihisa | 2018-01-13 21:00 | 取り寄せ・市場購入 | Comments(0)