654 駿河湾産 ~アカザエビを取り寄せて食べてみた~

今日は家で写真を撮った。

突然だがアカザエビ (Japanese Lobster)というエビがいる。
これがものすごく美味しい。
今まで食べたエビの中でもダントツの1位だ。

しかし残念なことに漁獲量が少ない上に需要が高く、一般人が入手するのは非常に困難なエビでもある。

2年半前に沼津で購入したことがあるが、生ではなく冷凍だったため良い標本写真が撮れなかった。
いつか冷凍でないアカザエビを取り寄せてやろうと、ずっと探していたのだが、ついに生のアカザエビを通販してくれる業者を発見した。

朝どれのアカザエビ。
1kg(約12尾入り)で12,000円・・・
1匹1,000円もするんかい!

なんという高級なエビだろうか・・・

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■ アカザエビ (Japanese Lobster) Metanephrops japonicus

しかし大きさは恐らく最大級。これで120g。

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■ アカザエビ (Japanese Lobster) Metanephrops japonicus


このエビは深海に住むエビで、見た目から想像がつくようにロブスターの仲間。
殻は結構硬い。

前回の冷凍ものに比べると、やっぱり綺麗だ。

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■ アカザエビ (Japanese Lobster) Metanephrops japonicus 18cm 83g


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■ アカザエビ (Japanese Lobster) Metanephrops japonicus 18cm 83g


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■ アカザエビ (Japanese Lobster) Metanephrops japonicus 19cm 120g


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■ アカザエビ (Japanese Lobster) Metanephrops japonicus 19cm 120g

1匹1,000円もするのでミスは許されない。
最高の食べ方でいただかなければハッピーになるどころかブルーになってしまう・・・

まずはソテーにしてみた。
半分に割って、フライパンで焼く。

おやっ身がフライパンにくっついてしまったぞ・・・

あれ?
あれ?

身がボロボロに・・・
美味しい味噌もどこかへ消えていってしまった・・・

しかし、ボロボロになった身を口の中へ入れると・・・
うま~いっ!!!
エビ特有の風味はほとんどなく、安心して食べられる&甘い。

次こそは失敗しないように料理しよう。
前回とても美味しかった蒸し焼きに挑戦。

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■ アカザエビ (Japanese Lobster) Metanephrops japonicus


美味いです。
特に味噌(中腸腺)が美味すぎる!

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■ アカザエビ (Japanese Lobster) Metanephrops japonicus


そして再度ソテーに挑戦。
今度は身がボロボロにならないように殻を下にしたまま、アルミホイルで落し蓋をして調理してみよう。

三度目の正直とはよく言ったもので、これは完璧と言えるほど上手に調理できた。

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■ アカザエビ (Japanese Lobster) Metanephrops japonicus

うまい!
甘さ、うまみ、エビの臭みなし、とても上品な味だ。
バターとよく合う。

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■ アカザエビ (Japanese Lobster) Metanephrops japonicus


正直な事を言うと前回の冷凍の方が味は上だったが、旬が関係しているのかもしれない。
もしくは水揚げ直後に冷凍したものの方が、冷蔵で1日経ったものよりも美味なのか。

何年後になるか分からないが、いつかまたアカザエビを食べてみたいと思う。


<撮影種一覧> 1種
<甲殻類>
■ アカザエビ (Japanese Lobster) Metanephrops japonicus




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# by takuyamorihisa | 2017-10-07 21:00 | 取り寄せ・市場購入 | Comments(0)

653 家 ~チョウセンカマキリのポートレート~

今日は家で写真を撮った。

ふと家の窓を見るとカマキリが横になってくっついている。
ガラス窓なのに、このくっつき能力はすごい!!!

カメラ、カメラ!

逃げるなよ~と願いながら写真を撮影する。

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■ チョウセンカマキリ (Narrow-winged Mantis) Tenodera angustipennis


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■ チョウセンカマキリ (Narrow-winged Mantis) Tenodera angustipennis


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■ チョウセンカマキリ (Narrow-winged Mantis) Tenodera angustipennis


う~ん。まるでポートレートを撮ってと言っているようなポージング。見事です。

チョウセンカマキリは同属のオオカマキリ(Japanese Giant Mantis)とよく似ているが、前脚の付け根の間に朱色の斑紋があることで見分けることができる。
中国、朝鮮半島、日本原産の昆虫だが、アメリカ合衆国東部にも移入され定着しているようだ。


<撮影種一覧> 1種
<昆虫類>
■ チョウセンカマキリ (Narrow-winged Mantis) Tenodera angustipennis




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# by takuyamorihisa | 2017-09-25 21:00 | 島根県 | Comments(0)

630 島根県隠岐産 ~サザエをいただいた~

今日は家で写真を撮った。

ピンポーン。
日曜の朝、玄関のインターフォンが鳴った。
なんだろうとドアを開けると会社の同僚の姿が。

急にどうしたと聞くと、隠岐の実家からサザエ(Turbo sazae)が届いたのでお裾分けとのこと。
嬉しい!わざわざ家を調べて持ってきてくれた!!!

隠岐の新鮮なサザエが食べられるとウキウキでカメラを用意した。

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■ サザエ (Turbo sazae) Turbo sazae


棘がいっぱいの立派なサザエ。
サザエは生息する地域・環境によって棘が成長したりしなかったりする不思議な種だ。

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■ サザエ (Turbo sazae) Turbo sazae 殻長8.2cm


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■ サザエ (Turbo sazae) Turbo sazae 殻長8.0cm


今年2017年、生物好きには驚きのニュースが流れてきた。なんとサザエが新種として記載されたとのこと。
あまりにも身近にある貝が、まだ学名のつけられていない未記載種であったのだ。
サザエの学名は Turbo sazae Fukuda, 2017 となる。
Turboというのは属の名前で、sazaeというのが種小名。サザエがそのまま使用されている。Fukudaというのは命名者である岡山大学の福田宏准教授。2017というのは記載された年だ。

*内容が複雑になるので詳しくは下記リンクを参照してください。

刺身も美味しいが、やっぱり壺焼きが好き。
という訳でサザエの壺焼きを。

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■ サザエ (Turbo sazae) Turbo sazae

う~ん美味い!最高じゃ!

同僚には今度お返しをしなきゃ。



<撮影種一覧> 1種
<貝類>
■ サザエ (Turbo sazae) Turbo sazae



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# by takuyamorihisa | 2017-09-03 21:00 | 取り寄せ・市場購入 | Comments(0)

611 曽根干潟 ~カブトガニの産卵と夏の自由研究~

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今日は曽根干潟(Sone Tidal Flat)に行ってきた。

昨晩は夜遅くまでカブトガニ産卵の撮影をしたので朝起きるのが辛い。
がしかし、そうも言っていられない。

そのほとんどが夜の満潮時に産卵をするカブトガニだが、朝の満潮にやってくるものもいるのだ。

昨年は自分が観察していた浜の反対側が当たりで、透明度が高く最高の条件だったらしい。
今年は水中の様子を撮影できないかと、今回デジカメと水中ハウジングも持参してきている。

Google Mapを片手に航空写真とGPSから砂浜を歩いて探す。
こんなことが出来るなんて、15年前には夢のような話だった。今の世の中本当にすごい。
iPhoneに映し出される航空写真と全く同じの砂浜が姿を現したので、浜辺まで下りてみた。

いい感じの砂浜だが、明るすぎる。
こんなところへカブトガニが来るのだろうか???

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・・・

いない。

いる気配がない。

釣りでもなんでも、そう思うと負けで、急に勘が鈍くなってしまうもの。
産卵泡かなぁと思って近づくと、波が作った泡だったり・・・

やはり、初めて来る場所でカブトガニに出会おうとしても難しいんだろうなぁ・・・

と思っていると、海底に見える大きなシルエットがこちらへ向かってやってくる。

いた~っ!!!

「いないと思ったら負け」のジンクスをついにやぶったぜ~!

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


立派なペアだ。産卵する場所を求めて移動している。
動きが遅いイメージのカブトガニだが、移動しているときの速さは結構速い。
例えるなら人間がゆ~っくり歩くときくらいの速さ。(遅いか・・・)

しばらく見ていると、ピタッと止まって前にいるメスの頭が砂に潜り始めた。
産卵を始めたようだ。

メスとオスの間くらいから盛んに泡が出始めた。
これは産卵泡と言って、産卵しているときの目印となる。


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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


よし。
産卵を始めた状態であれば、多少近づいてもカブトガニに悪い影響を与えない。
今回のメイン、水中写真を撮るぞ~!

水の上から見た状態だと透明度が高そうなのだが、水の中はとても濁っている。
全然写真が撮れないっ!!!

やっと撮影できたのはアップすぎてなんだかよく分からない写真になってしまった・・・

メスの様子。
砂に潜っている事が分かる。
特に水の中で撮らなくても、水の上からでも観察できる光景なのだが・・・


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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


オスの様子。
オスの前体前縁はきゅっとくびれていて、メスに抱きついてもしっくり収まるようになっている。
これも特に水の中で撮らずとも分かる特徴・・・


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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


カブトガニの産卵は、一度その場で始めると20分くらいはじっとしている。
このペアの写真は撮らせてもらったので、別の場所にいるカブトガニを探す事にした。

歩きながら水辺をのぞき込む。
カブトガニはみつからない。
真夏の九州、炎天下、かなりしんどい・・・

すると向こうから子供達とお母さんおばあさんのファミリーが同じ様な行動をしているのが目に入った。
なんとこのファミリーもカブトガニを探しているとの事。

これは嬉しいっ!
曽根干潟のすぐ近くにあるホテルの人たちに話しても、「そんなものがいるんですか~?」と悲しい答えが返ってくるくらい、カブトガニは地元の人ですら無関心なマイナーな生き物だというのに、家族総出で、しかもこの炎天下に観察に来ているとは~!!!

まだいてくれ~と願いながら先ほどみつけたカブトガニのところへ案内する。

いたぁ~!


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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


子供達の嬉しそうな顔がたまらない。
夏休みの自由研究でカブトガニを調べているそうだ。偉い!おじさん嬉しい!

水中写真の失敗もどこかに飛んで行ってしまう程、ルンルン気分で自宅へと向かった。


<撮影種一覧> 1種
<カブトガニ類>




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# by takuyamorihisa | 2017-07-27 21:00 | 福岡県 | Comments(0)

610 曽根干潟 ~カブトガニの産卵~

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今日は曽根干潟(Sone Tidal Flat)に行ってきた。

曽根干潟へ到着し、早速チゴガニ (Ilyoplax pusilla)たちの撮影。標本写真を撮影し、夕食をとり終えたころにはすっかりと満潮の時刻となっていた。

そう、カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の産卵は夏の大潮前後の夜、満潮時に最も活発になるのだ。
大潮の満潮時は最も水位が高くなるとき。
この時に岸までくると、水辺から最も遠い場所に産卵することが可能となる。
水辺から離れた砂の中は水中よりも遥かに安全で、安定した温度が卵の発生を助けてくれる。

車を停め機材を用意し、浜辺へ降りていく。

街灯もなく、ひっそりとした雰囲気が集中力を高めて、生命感にあふれている海の力を感じさせてくれる。
ような気がする。

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懐中電灯を片手に波打ち際を注意深く観察する。
いたっ!!!

カブトガニのオスだ!

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


と思ったら何かおかしい。
これは死骸だ!

昨年は数々のメディアに取り上げられるほどの大量死がみられた曽根干潟だが、昨年ほどではないにしろ多くの死骸が打ち上げられている。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


砂浜から少し離れて捨て石の場所へいくと、生命感の塊のような光景に出会う事が出来た。
トビハゼ (Shuttles Hoppfish)の大群だ。
潮が満ちてくるのと一緒に波打ち際までやってきてくつろいでいる。

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■ トビハゼ (Shuttles Hoppfish) Periophthalmus modestus


それにしても去年ならこの時刻ですでに数組のつがいがいたのだが、今年は少ないのだろうか・・・

と思っていたら・・・

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


来たっ!!!
カブトガニのペアだ!

前の大きい個体がメスで、オスは後ろ側にくっついている方。

ちょうど波打ち際で産卵を始めた。
なぜ産卵をしているのかどうかが分かるのかというと、メスが体を砂の中にうずめているから。
移動中は体全体が砂の上に出た状態。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


とても神秘的な光景だ・・・

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

産卵は1箇所のみならず、数か所で行われることも多い。
産卵が終わるとメスは砂の中にうずまっていた体を出し、沖へと帰っていくか、次の場所へと移動してまた産卵する。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


産卵直後の砂浜。
きれいに埋め戻されているが、少しだけ周りと様子が異なる。


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いい場所を求めて移動中の別のペア。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


ここで日本カブトガニを守る会の高橋先生がいらっしゃった。
今年も来る時期についてのアドバイスをいただき、とてもお世話になっている。

高橋先生と(去年よりは多少進歩した?)会話をしていると、夕方に出会った広島大学の学生さん達、そしてこの地で長年カブトガニの調査をされている林先生も合流し、みなで感動を共有しながら観察をした。

こちらのペアはオスにたくさんのフジツボが。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


産卵を終えて帰っていく。
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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

また別のペア。
メスとオスの色味が違うペアだ。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

産卵を終えて帰っていく。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

移動中のペア。
4億年前のデザインからほとんど変わっていないだけあって、その姿にとても惹かれるものがある。
パッとみたときにどの生き物とも似ていないからかな・・・

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

まだまだカブトガニたちは産卵を続けているのだが、明日は朝の撮影もしたいし、何より島根県まで帰るための体力も温存しておかないといけない。
という訳で、なごり惜しくも最後の1枚を撮影してホテルへ戻った。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


この光景だけは毎年撮影していきたいなぁ。
いつまでも彼らがこの浜で生命をつなげる事ができますように・・・


<撮影種一覧> 2種
<カブトガニ類>
<魚類>


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# by takuyamorihisa | 2017-07-26 21:10 | 福岡県 | Comments(0)