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064 Icefields Parkway ~素晴らしい角~

今日はIcefields Parkway(アイスフィールドパークウェイ)に行ってきた。

Icefields Parkway(アイスフィールドパークウェイ)をどんどん北西へ進んでいく。
もう言い飽きたくらいだが、車から見える景色が素晴らしい。

064 Icefields Parkway ~素晴らしい角~_c0211532_12345483.jpg

斜めになった地層に沿って森のラインができている。
ただ森林限界は水平に伸びているのが分かるだろうか。
カナディアンロッキーでは森林限界が海抜2100m~2300mらしく、高度を判断する一つの目安となる。

雲が面白い形をしていたので撮影した。
写真をよく見ると山火事の跡があることが分かる。
これが人為的なものなのかどうかは分からないが、生態系を維持するためわざと山火事を起こさせることがあるらしい。
064 Icefields Parkway ~素晴らしい角~_c0211532_1238221.jpg

Saskatchewan River Crossing(サスカチュワンリバークロッシング)。
ちょうど工事中で片側交互通行だったため、信号待ちで撮影した。
これぞカナダ。
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だんだん高度が高くなっていく。
064 Icefields Parkway ~素晴らしい角~_c0211532_12493581.jpg

ものすごい断崖絶壁の横を走っていく。
064 Icefields Parkway ~素晴らしい角~_c0211532_12495181.jpg

車を停めるスペースが現れたので、休憩することにした。
車をスローダウンして駐車スペースへ入って行くと、
いた!
野生動物!
Bighorn Sheep (ビッグホーン)だ!

早くと撮りたい気持ちをこらえ、
まずは景色を撮影する。
自分の性格だと、動物を撮りはじめると終わりがなくなってしまうので、先に景色を撮っておかないと後悔することになる。

まず、メインの絶壁。
Weeping Wall(ウィーピングウォール)というポイントらしい。
なるほど言われてみれば壁がすすり泣いているように見える。
064 Icefields Parkway ~素晴らしい角~_c0211532_12514953.jpg

いったいどうやってできたのだろうか?
断層?
規模がすごい。

この反対側は川になっている。
こちらからの眺めも素晴らしい。
064 Icefields Parkway ~素晴らしい角~_c0211532_13362649.jpg

そしてお待ちかねBighorn Sheep (ビッグホーン)の撮影だ。
064 Icefields Parkway ~素晴らしい角~_c0211532_13333578.jpg

どうやら雄の群れのようで、どの個体も立派な角を持っている。
何故か必死で地面をペロペロ舐めていた。
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■ Bighorn Sheep (ビッグホーン) Ovis canadensis

後でBanff(バンフ)在住のabさんに伺うと、舐めてミネラルを補給しているらしい。
凍結防止用に撒かれた塩が道路に染み込んでいるとのこと。
なるほど。

メスと違い大きな角を持ったオスの迫力はすごい。
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■ Bighorn Sheep (ビッグホーン) Ovis canadensis

20分ほどBighorn Sheep (ビッグホーン)を激写した。
ちょうど群れが山に帰って行ったので、再び車に乗り込み出発した。

地層のカーブがすごいことになっている。
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高度が高くなったからか、山に木が少なくなってきた。
064 Icefields Parkway ~素晴らしい角~_c0211532_13343270.jpg

よい景色だったので車を路肩に停めて、景色を撮影した。
この奥が滝になっている。
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反対側。
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森林。
064 Icefields Parkway ~素晴らしい角~_c0211532_13382329.jpg

ここでは路肩に停めていることもあり、さらっと撮影を終え先に進むことにした。
すると直後に駐車場が。
やはりこんな景色のいいところがポイントでないのはおかしい。
Big Hill(ビッグヒル)という名のポイントだった。
064 Icefields Parkway ~素晴らしい角~_c0211532_13391312.jpg

この眺め、すごすぎてため息がでる。
最高!
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■ Common Raven (ワタリガラス) Corvus corax

Common Raven (ワタリガラス)が誇らしそうに鳴いていた。

ここまでがBanff National Park(バンフ国立公園)で、ここから先がJasper National Park(ジャスパー国立公園)だ。
Banff National Park(バンフ国立公園)、本当にすごすぎる!
ありがとう!


>>Icefields Parkway


<撮影種一覧> 2種
<哺乳類>
■ Bighorn Sheep (ビッグホーン) Ovis canadensis
<鳥類>
Common Raven (ワタリガラス) Corvus corax

# by takuyamorihisa | 2010-06-13 21:50 | Canada

063 Waterfowl Lake ~水鳥はいなかったが~

今日はWaterfowl Lakes(ウォーターフォウル湖)へ行ってきた。

Peyto Lake(ペイト湖)を後にし、最高の景色の中、車を走らせる。
063 Waterfowl Lake ~水鳥はいなかったが~_c0211532_13523183.jpg

電線が全くないのが嬉しい。
道路以外の人工物が目に入ってこないのだ。
こんな美しい道路がここ以外にあるだろうか?

まるで要塞のようなMount Chephren(ケフレン山)が近づいてきた。
063 Waterfowl Lake ~水鳥はいなかったが~_c0211532_146294.jpg

すごい迫力。

道路は美しい湖の脇を通り、車を停められるポイントが出てきた。
車を停める。
この湖も美しい。
Waterfowl Lakes(ウォーターフォウル湖)という湖のようだ。

さっそくClark's Nutcracker (ハイイロホシガラス)を発見した。
063 Waterfowl Lake ~水鳥はいなかったが~_c0211532_153598.jpg
■ Clark's Nutcracker (ハイイロホシガラス) Nucifraga columbiana

Brown-headed Cowbird (コウウチョウ)の雌。
首をかしげているのがかわいい。
063 Waterfowl Lake ~水鳥はいなかったが~_c0211532_1562748.jpg
■ Brown-headed Cowbird (コウウチョウ) Molothrus ater


Waterfowlとは水鳥という意味なので、水鳥がいないかと探したが一羽もみつからなかった。
お隣のバーダー御一行も残念そうだった。

水鳥はいなかったものの、ここの景色は素晴らしい。
それほど有名ではないのが不思議なくらいだ。
063 Waterfowl Lake ~水鳥はいなかったが~_c0211532_13534737.jpg

Mount Chephren(ケフレン山)を望む。
063 Waterfowl Lake ~水鳥はいなかったが~_c0211532_13542430.jpg


もっともっとこの場にいたかったが、先はまだまだ長いので出発することとなった。
Icefields Parkway(アイスフィールドパークウェイ)、本当にすごい。


>>Icefields Parkway


<撮影種一覧> 2種
<鳥類>
Clark's Nutcracker (ハイイロホシガラス) Nucifraga columbiana
■ Brown-headed Cowbird (コウウチョウ) Molothrus aterw

# by takuyamorihisa | 2010-06-13 21:40 | Canada

062 Peyto Lake ~空より青い湖~

今日はPeyto Lake(ペイト湖)へ行ってきた。

Banff(バンフ)の町からHighway 1(ハイウェイ1)を通り、Lake Luise(ルイーズ湖)まで来た。
ここからはIcefields Parkway(アイスフィールドパークウェイ)という道路を通ってJasper(ジャスパー)へ向かう。

Highway 1(ハイウェイ1)の景色も素晴らしかったが、このIcefield Parkway(アイスフィールドパークウェイ)から見える景色はさらに素晴らしい。
カナディアンロッキーに包まれながら走行している感覚だ。
062 Peyto Lake ~空より青い湖~_c0211532_7554898.jpg

062 Peyto Lake ~空より青い湖~_c0211532_756411.jpg

この道路は移動のための道路ではなく、自然を楽しむために作られた観光道路なので、車を停めることのできるポイントが多い。
Icefields Parkway(アイスフィールドパークウェイ)に入って最初の駐車ポイントに車を停めた。
トラックなどが走っていないためか、空気がとても澄んでいる。
気持ちいい。
鳥などいないものかと周りを見渡していると、観光客が斜面の下を気にしていることに気がついた。
何だろうと斜面をのぞくと・・・

またクマ!

今度はAmerican Black Bear (アメリカグマ)だ!
062 Peyto Lake ~空より青い湖~_c0211532_8165564.jpg
■ American Black Bear (アメリカグマ) Ursus americanus

ちっ近い!
駐車場から20mくらい先だろうか。
感激して写真を撮る人間達のことを気にもせずAmerican Black Bear (アメリカグマ)はむしゃむしゃと草を食べている。
人に慣れているのだろう、トラブルを起こさないようにクマの方が人間に気づいていないふりをしている。
本当にかしこい動物なのだと感じた。
062 Peyto Lake ~空より青い湖~_c0211532_8215321.jpg
■ American Black Bear (アメリカグマ) Ursus americanus

Grizzly Bear (ハイイログマ)に比べるとかわいらしい顔をしている。
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■ American Black Bear (アメリカグマ) Ursus americanus

調子に乗って写真を撮っていると、案の定パークレンジャーが来て車に戻りなさいと皆注意を受けていた。*今回は不意の遭遇なのでしかたないとして、クマを見つけた場合は絶対に車から出てはいけない。

それにしても開始早々クマを2種とも見ることができた。
本当に運がいい。

そして車を進め、最初の目的地Peyto Lake(ペイト湖)へ着いた。
駐車場に車を停め、展望台まで少し歩く。

ここでも鳥がいないかと見回していると、Hermit Thrush (チャイロコツグミ)を発見した。
062 Peyto Lake ~空より青い湖~_c0211532_8384685.jpg
■ Hermit Thrush (チャイロコツグミ) Catharus guttatus

Toronto(トロント)でも見ることができる鳥だ。

Mountain Chickadee (マミジロコガラ)。
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■ Mountain Chickadee (マミジロコガラ) Poecile gambeli

眼を通る黒帯がユニークでかわいらしい。
これはロッキーマウンテンに生息する鳥で、Toronto(トロント)にはいない。
初撮影種だ。

壮大な景色の中を歩く。
062 Peyto Lake ~空より青い湖~_c0211532_843248.jpg


そして展望台へ着いた。
062 Peyto Lake ~空より青い湖~_c0211532_721451.jpg


!!!

なんだこの青さは!

Lake Luise(ルイーズ湖)ともMoraine Lake(モレーン湖)とも違う、プレーンでむしろ毒々しいくらいの青さだ。
空より青いとはどういうことだろう。

幸い人が少なかったので思う存分景色を眺めていることができた。
しばらくすると湖自体よりも写真右奥の、どこまでも続くロッキーの姿に心奪われていた。

展望台で湖を眺める人たち。
062 Peyto Lake ~空より青い湖~_c0211532_8515254.jpg

写真を撮る韓国人のツアーメイト。
062 Peyto Lake ~空より青い湖~_c0211532_8525169.jpg

反対側の景色。
062 Peyto Lake ~空より青い湖~_c0211532_8545783.jpg


気がつくとこの狭い展望台に1時間も滞在していた。
時間を忘れさせてくれるほどの素晴らしい景色だった。

来た道を戻り駐車場へ着くと、枯れ木にツバメ (Barn Swallow)がとまっていた。
日本にいる「ツバメ」と同じ「ツバメ」。
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■ ツバメ (Barn Swallow) Hirundo rustica

Gray Jay (カナダカケス)。
062 Peyto Lake ~空より青い湖~_c0211532_90477.jpg
■ Gray Jay (カナダカケス) Perisoreus canadensis
*Clark's Nutcracker (ハイイロホシガラス)から変更しました。(2014年6月22日)


Icefields Parkway(アイスフィールドパークウェイ)はまだまだ続く。


>>Icefields Parkway


<撮影種一覧> 5種
<哺乳類>
■ American Black Bear (アメリカグマ) Ursus americanus
<鳥類>
■ ツバメ (Barn Swallow) Hirundo rustica
■ Hermit Thrush (チャイロコツグミ) Catharus guttatus
■ Mountain Chickadee (マミジロコガラ) Poecile gambeli
Gray Jay (カナダカケス) Perisoreus canadensis

# by takuyamorihisa | 2010-06-13 21:30 | Canada

061 Highway 1 ~いきなり大物~

今日はHighway 1(ハイウェイ1)に行ってきた。

Cave and Basin National Historic Site of Canada(ケーブアンドベイスン国定史跡)でゆっくりしすぎたため、9時過ぎにメンバーと合流した。
今日の目的地であるJasper National Park(ジャスパー国立公園)はBanff(バンフ)の町から北西にある。
昨日行ったLake Luise(ルイーズ湖)までは同じ道だ。
まずはHighway 1(ハイウェイ1)を進んでいく。

町を出て10分後、メンバーのひとりがトイレに行きたいと言い始めた。
「出発の前に行っておけよ。」
とブーイングがおこったが本人はかなり辛そうだ。
「No.1か。それともNo.2か。」
と尋ねると、
「No.1からNo.3まで全部。」
という答えが返ってきたので、急いで車が停められるところを探すことにした。

探し始めること5分で運良くトイレを発見し、車を停めた。

今日も快晴で本当に気持ちがいい。
車を降りて背伸びをする。

1羽のCommon Raven (ワタリガラス)が飛んできて、目の前の木にとまった。
シャッターチャンス!
061 Highway 1 ~いきなり大物~_c0211532_1322824.jpg
■ Common Raven (ワタリガラス) Corvus corax

彼の二日酔いのおかげでいい写真が撮れた。

フェンスに登って周りを見ているLeast Chipmunk (チビシマリス)。
Toronto(トロント)でみられるシマリスとは別種だ。
061 Highway 1 ~いきなり大物~_c0211532_1372169.jpg
■ Least Chipmunk (チビシマリス) Neotamias minimus


気を取りなおして再出発する。
061 Highway 1 ~いきなり大物~_c0211532_13114080.jpg


しばらく進むと、反対車線の路肩に人が集まっているのが見えた。
「もしかして何かいるのかも。」
そう言って反対車線をよく見ると、
いた!
いた~!

クマ!

「停めて~!」

後続の車の迷惑にならぬよう路肩に車を停め、反対側へダッシュする。

おお!
本物だ!
061 Highway 1 ~いきなり大物~_c0211532_13152799.jpg
■ Grizzly Bear (ハイイログマ) Ursus arctos horribilis

今回の旅行で「クマの写真を撮る」ことが一番の目標だったのでたまらなく嬉しい。
しかもAmerican Black Bear (アメリカグマ)ではなく、よりレア種のGrizzly Bear (ハイイログマ)!

動物保護用のフェンスが邪魔だが、これなしでこの距離まで近づくことは不可能だ。
しょうがない。
息をするのも忘れ、夢中で写真を撮った。
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■ Grizzly Bear (ハイイログマ) Ursus arctos horribilis

この爪で襲われたらひとたまりもないだろう。
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■ Grizzly Bear (ハイイログマ) Ursus arctos horribilis

Grizzly Bear (ハイイログマ)は絶滅の危機にあり、モニタリングするために個体識別用のタグがつけられている。
Banff National Park(バンフ国立公園)内に生息するGrizzly Bear (ハイイログマ)は60~70頭しかいないらしい。
061 Highway 1 ~いきなり大物~_c0211532_13291179.jpg
■ Grizzly Bear (ハイイログマ) Ursus arctos horribilis

盛り上がった背中がGrizzly Bear (ハイイログマ)の特徴だ。
061 Highway 1 ~いきなり大物~_c0211532_13301825.jpg
■ Grizzly Bear (ハイイログマ) Ursus arctos horribilis


はあ~よかった~。
思う存分Grizzly Bear (ハイイログマ)を観察した。
動物園で見るとのは全然緊張感が違う。

カナダで野生のクマを見ることができたぞ!

最高の気分で車に乗り込んだ。
よし、先へ向かうぞ。


<撮影種一覧> 5種
<植物>
■ セイヨウタンポポ (Common Dandelion) Taraxacum officinale
<昆虫類>
■ Bombus bifarius (ボンブス・ビファリウス) Bombus bifarius
<哺乳類>
■ Least Chipmunk (チビシマリス) Neotamias minimus
■ Grizzly Bear (ハイイログマ) Ursus arctos horribilis
<鳥類>
Common Raven (ワタリガラス) Corvus corax

# by takuyamorihisa | 2010-06-13 21:20 | Canada

060 Cave and Basin National Historic Site of Canada ~バンフの温泉~

今日はCave and Basin National Historic Site of Canada(ケーブアンドベイスン国定史跡)へ行ってきた。

Banff(バンフ)の町を抜け、馬糞に注意しながら馬専用のトレイルを歩く。
朝早いからか、鳥があちこちでさえずっている。
すがすがしい。

Lake Luise(ルイーズ湖)でみつけ、大興奮したClark's Nutcracker (ハイイロホシガラス)が、そこら中でないている。
060 Cave and Basin National Historic Site of Canada ~バンフの温泉~_c0211532_121268.jpg
■ Clark's Nutcracker (ハイイロホシガラス) Nucifraga columbiana

やはりここでは普通種のようだ。

なにかの巣のような大きな塊があちこちにあったので、気になって写真を撮った。
何だろうか。
060 Cave and Basin National Historic Site of Canada ~バンフの温泉~_c0211532_12181029.jpg

後でBanff(バンフ)在住のabさんから木に寄生する植物、ヤドリギの仲間だと教えていただいた。
なるほど。
この写真のヤドリギは宿主が枯れてしまったため一緒に枯れてしまったのだろう。

Toronto(トロント)でもおなじみのAmerican Robin (コマツグミ)。
060 Cave and Basin National Historic Site of Canada ~バンフの温泉~_c0211532_1228079.jpg
■ American Robin (コマツグミ) Turdus migratorius


出会うと幸せな気分になるWarbler(ムシクイ)。
これはYellow-rumped Warbler (キヅタアメリカムシクイ)だ。
060 Cave and Basin National Historic Site of Canada ~バンフの温泉~_c0211532_12464822.jpg
■ Yellow-rumped Warbler (キヅタアメリカムシクイ) Dendroica coronata


馬専用トレイルを歩くこと10分、駐車場へついた。

ここでも鳥の鳴き声がする。
チッチッと声のする方へ歩いていく。
注意深く木を観察すると、鳥ではなくAmerican Red Squirrel (アメリカアカリス)が鳴いていた。
かわいい。
060 Cave and Basin National Historic Site of Canada ~バンフの温泉~_c0211532_12353986.jpg
■ American Red Squirrel (アメリカアカリス) Tamiasciurus hudsonicus

しばらく観察していると、パッと地面に降りた。
そして再び木に登り、何かをむしゃむしゃ食べ始めた。
060 Cave and Basin National Historic Site of Canada ~バンフの温泉~_c0211532_12374329.jpg
■ American Red Squirrel (アメリカアカリス) Tamiasciurus hudsonicus

キッキノコ!
あまりのかわいさに思わず笑顔になる。
傘の部分だけくるくる回しながら食べ、軸は捨てていた。
リスがキノコを食べるとは知らなかった。
大発見だ。
060 Cave and Basin National Historic Site of Canada ~バンフの温泉~_c0211532_12392124.jpg
■ American Red Squirrel (アメリカアカリス) Tamiasciurus hudsonicus


そしてCave and Basin National Historic Site of Canada(ケーブアンドベイスン国定史跡)敷地内へ入る。
ここは温泉があり、Banff National Park(バンフ国立公園)発祥の由来となったゆかりの地らしい。

さっそく見たことのない鳥を発見した。
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■ Pine Siskin (マツノキヒワ) Carduelis pinus

ただのスズメに見えるがPine Siskin (マツノキヒワ)をいうヒワの仲間だ。

温泉の流れる小川にかけられた木製のスロープを歩く。
温泉特有の硫黄の臭いが懐かしい。
060 Cave and Basin National Historic Site of Canada ~バンフの温泉~_c0211532_12594484.jpg

小川の底は温泉の化合物もしくは藻類で白くなり、いかにも生物が住めそうにない環境だが、こんなところでも魚が泳いでいた。
日本でもおなじみ移入種のカダヤシ (Mosquitofish)だ。
060 Cave and Basin National Historic Site of Canada ~バンフの温泉~_c0211532_131577.jpg
■ カダヤシ (Mosquitofish) Gambusia affinis

冬は-30℃にもなるBanff(バンフ)に熱帯性のこの魚がいるとは・・・
温泉のおかげで越冬できるのだろう。
ちなみにここのカダヤシ (Mosquitofish)は1924年、蚊の駆除目的で移入されたようだ。
そこら中にうようよいるので蚊は本当にいなくなったかもしれない。

バードウォッチングのポイントらしき場所へついた。
双眼鏡があるので間違いないだろう。
景色も巣晴らしい。
060 Cave and Basin National Historic Site of Canada ~バンフの温泉~_c0211532_13365312.jpg

しばらくボーっと景色を楽しんでいると、黄色い小鳥が近くへ飛んできた。
初撮影種のWilson's Warbler (ウィルソンアメリカムシクイ)。
060 Cave and Basin National Historic Site of Canada ~バンフの温泉~_c0211532_1341057.jpg
■ Wilson's Warbler (ウィルソンアメリカムシクイ) Wilsonia pusilla

遠かったのでいい写真は撮れなかったものの、ここではCommon Yellowthroat (カオグロアメリカムシクイ)、Red-winged Blackbird (ハゴロモガラス)、ハシビロガモ (Northern Shoveler)、Great Blue Heron (オオアオサギ)などがみられた。

さらにスロープを降りていくと、ちょっとした池のようになっていた。
水を触ると本当に暖かい。
水温25℃くらいだろうか。
060 Cave and Basin National Historic Site of Canada ~バンフの温泉~_c0211532_134399.jpg

木の隙間からこちらの様子をうかがっていたWestern Terrestrial Garter Snake (ウエスタンテレストリアルガータースネーク)。
Banff National Park(バンフ国立公園)でみられる唯一のヘビらしい。
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■ Western Terrestrial Garter Snake (ウエスタンテレストリアルガータースネーク) Thamnophis elegans

貴重なものがみられた。

水中を見ると巻貝を発見。
前の仕事が仕事だったので貝も少し気になってしまう。
060 Cave and Basin National Historic Site of Canada ~バンフの温泉~_c0211532_1492084.jpg
■ Banff Springs Snail (バンフスプリングススネイル) Physella johnsoni

後で調べると、世界中でもこの温泉にしか生息していない固有種Banff Springs Snail(バンフスプリングススネイル)であることが分かった。
こういうレアな生き物との出会いは嬉しい。
ここの水は貧酸素、高濃度の硫化水素という生物が生息するためには大変厳しい条件だが、このBanff Springs Snail(バンフスプリングススネイル)は見事に適応したらしい。

このように生物が好きなものにとってはたまらない環境で、友人との出発時間のことをすっかり忘れ9時過ぎに電話がかかってきて怒られてしまった。

これからJasper National Park(ジャスパー国立公園)へ向かう。


<撮影種一覧> 14種
<貝類>
■ Banff Springs Snail (バンフスプリングススネイル) Physella johnsoni
<魚類>
■ カダヤシ (Mosquitofish) Gambusia affinis
<爬虫類>
Western Terrestrial Garter Snake (ウエスタンテレストリアルガータースネーク) Thamnophis elegans
<哺乳類>
■ American Red Squirrel (アメリカアカリス) Tamiasciurus hudsonicus
<鳥類>
Great Blue Heron (オオアオサギ) Ardea herodias
■ ハシビロガモ (Northern Shoveler) Anas clypeata
American Robin (コマツグミ) Turdus migratorius
Clark's Nutcracker (ハイイロホシガラス) Nucifraga columbiana
■ Yellow-rumped Warbler (キヅタアメリカムシクイ) Dendroica coronata
■ Common Yellowthroat (カオグロアメリカムシクイ) Geothlypis trichas
■ Wilson's Warbler (ウィルソンアメリカムシクイ) Wilsonia pusilla
■ Chipping Sparrow (チャガシラヒメドリ) Spizella passerina
■ Red-winged Blackbird (ハゴロモガラス) Agelaius phoeniceus
Pine Siskin (マツノキヒワ) Carduelis pinus

# by takuyamorihisa | 2010-06-13 21:10 | Canada