今日は
Cave and Basin National Historic Site of Canada(ケーブアンドベイスン国定史跡)へ行ってきた。
Banff(バンフ)の町を抜け、馬糞に注意しながら馬専用のトレイルを歩く。
朝早いからか、鳥があちこちでさえずっている。
すがすがしい。
Lake Luise(ルイーズ湖)でみつけ、大興奮したClark's Nutcracker (ハイイロホシガラス)が、そこら中でないている。
■ Clark's Nutcracker (ハイイロホシガラス) Nucifraga columbianaやはりここでは普通種のようだ。
なにかの巣のような大きな塊があちこちにあったので、気になって写真を撮った。
何だろうか。
後でBanff(バンフ)在住の
abさんから木に寄生する植物、ヤドリギの仲間だと教えていただいた。
なるほど。
この写真のヤドリギは宿主が枯れてしまったため一緒に枯れてしまったのだろう。
Toronto(トロント)でもおなじみのAmerican Robin (コマツグミ)。
■ American Robin (コマツグミ) Turdus migratorius出会うと幸せな気分になるWarbler(ムシクイ)。
これはYellow-rumped Warbler (キヅタアメリカムシクイ)だ。
■ Yellow-rumped Warbler (キヅタアメリカムシクイ) Dendroica coronata馬専用トレイルを歩くこと10分、駐車場へついた。
ここでも鳥の鳴き声がする。
チッチッと声のする方へ歩いていく。
注意深く木を観察すると、鳥ではなくAmerican Red Squirrel (アメリカアカリス)が鳴いていた。
かわいい。
■ American Red Squirrel (アメリカアカリス) Tamiasciurus hudsonicusしばらく観察していると、パッと地面に降りた。
そして再び木に登り、何かをむしゃむしゃ食べ始めた。
■ American Red Squirrel (アメリカアカリス) Tamiasciurus hudsonicusキッキノコ!
あまりのかわいさに思わず笑顔になる。
傘の部分だけくるくる回しながら食べ、軸は捨てていた。
リスがキノコを食べるとは知らなかった。
大発見だ。
■ American Red Squirrel (アメリカアカリス) Tamiasciurus hudsonicusそしてCave and Basin National Historic Site of Canada(ケーブアンドベイスン国定史跡)敷地内へ入る。
ここは温泉があり、Banff National Park(バンフ国立公園)発祥の由来となったゆかりの地らしい。
さっそく見たことのない鳥を発見した。
■ Pine Siskin (マツノキヒワ) Carduelis pinusただのスズメに見えるがPine Siskin (マツノキヒワ)をいうヒワの仲間だ。
温泉の流れる小川にかけられた木製のスロープを歩く。
温泉特有の硫黄の臭いが懐かしい。
小川の底は温泉の化合物もしくは藻類で白くなり、いかにも生物が住めそうにない環境だが、こんなところでも魚が泳いでいた。
日本でもおなじみ移入種のカダヤシ (Mosquitofish)だ。
■ カダヤシ (Mosquitofish) Gambusia affinis冬は-30℃にもなるBanff(バンフ)に熱帯性のこの魚がいるとは・・・
温泉のおかげで越冬できるのだろう。
ちなみにここのカダヤシ (Mosquitofish)は1924年、蚊の駆除目的で移入されたようだ。
そこら中にうようよいるので蚊は本当にいなくなったかもしれない。
バードウォッチングのポイントらしき場所へついた。
双眼鏡があるので間違いないだろう。
景色も巣晴らしい。
しばらくボーっと景色を楽しんでいると、黄色い小鳥が近くへ飛んできた。
初撮影種のWilson's Warbler (ウィルソンアメリカムシクイ)。
■ Wilson's Warbler (ウィルソンアメリカムシクイ) Wilsonia pusilla遠かったのでいい写真は撮れなかったものの、ここではCommon Yellowthroat (カオグロアメリカムシクイ)、Red-winged Blackbird (ハゴロモガラス)、ハシビロガモ (Northern Shoveler)、Great Blue Heron (オオアオサギ)などがみられた。
さらにスロープを降りていくと、ちょっとした池のようになっていた。
水を触ると本当に暖かい。
水温25℃くらいだろうか。
木の隙間からこちらの様子をうかがっていたWestern Terrestrial Garter Snake (ウエスタンテレストリアルガータースネーク)。
Banff National Park(バンフ国立公園)でみられる唯一のヘビらしい。
■ Western Terrestrial Garter Snake (ウエスタンテレストリアルガータースネーク) Thamnophis elegans貴重なものがみられた。
水中を見ると巻貝を発見。
前の仕事が仕事だったので貝も少し気になってしまう。
■ Banff Springs Snail (バンフスプリングススネイル) Physella johnsoni後で調べると、世界中でもこの温泉にしか生息していない固有種Banff Springs Snail(バンフスプリングススネイル)であることが分かった。
こういうレアな生き物との出会いは嬉しい。
ここの水は貧酸素、高濃度の硫化水素という生物が生息するためには大変厳しい条件だが、このBanff Springs Snail(バンフスプリングススネイル)は見事に適応したらしい。
このように生物が好きなものにとってはたまらない環境で、友人との出発時間のことをすっかり忘れ9時過ぎに電話がかかってきて怒られてしまった。
これからJasper National Park(ジャスパー国立公園)へ向かう。
<撮影種一覧> 14種<貝類>
■ Banff Springs Snail (バンフスプリングススネイル)
Physella johnsoni<魚類>
■ カダヤシ (Mosquitofish)
Gambusia affinis<爬虫類>
■
Western Terrestrial Garter Snake (ウエスタンテレストリアルガータースネーク) Thamnophis elegans<哺乳類>
■ American Red Squirrel (アメリカアカリス)
Tamiasciurus hudsonicus<鳥類>
■
Great Blue Heron (オオアオサギ) Ardea herodias■ ハシビロガモ (Northern Shoveler)
Anas clypeata■
American Robin (コマツグミ) Turdus migratorius■
Clark's Nutcracker (ハイイロホシガラス) Nucifraga columbiana■ Yellow-rumped Warbler (キヅタアメリカムシクイ)
Dendroica coronata■ Common Yellowthroat (カオグロアメリカムシクイ)
Geothlypis trichas■ Wilson's Warbler (ウィルソンアメリカムシクイ)
Wilsonia pusilla■ Chipping Sparrow (チャガシラヒメドリ)
Spizella passerina■ Red-winged Blackbird (ハゴロモガラス)
Agelaius phoeniceus■
Pine Siskin (マツノキヒワ) Carduelis pinus