528 大山 ~大山で出会った蛇たち~

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今日は大山(Mt. Daisen)に行ってきた。

今日は写真の大先輩であるキーモンさんと一緒に鳥撮りだ!
ここ最近は甲殻類ずいているので、鳥本命の撮影は本当に久しぶり。

普段平地ではみられない鳥がいればということで(あわよくばアカショウビン)、大山へ行くことにした。

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大山の山頂。
ある標高から上は木が生えていないことが分かる。
これは強い風や低い気温のために木が育たないため。
その境界線の事を森林限界という。

森に入る前に駐車場でカメラの練習。

最初に撮影したのはアキアカネ (Autumn Darter)。

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■ アキアカネ (Autumn Darter) Sympetrum frequens


iPhoneで撮影したアリ科の1種。クロヤマアリっぽいがどうだろう・・・

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■ アリ科の1種 (Ant)Formicidae sp.

ヤママユ (Japanese Silk Moth)。
大型の蛾で、目玉模様がある。
蛾が苦手な人はぞっとするかもしれない。

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■ ヤママユ (Japanese Silk Moth) Antheraea yamamai


虫よけスプレーなど準備を整えて、いざ森の中へGO!
緑のアーチに癒される・・・

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小鳥の鳴き声がするので周りに意識を集中していると、1羽が目の前の枝にとまってくれた。
暗いのでストロボを炊いて撮影。

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■ ソウシチョウ (Red-billed Leiothrix) Leiothrix lutea

なんて綺麗な鳥だろう。初めてみる種だ。
と喜んでいたら、なんと篭脱けの鳥として有名なソウシチョウ (Red-billed Leiothrix)だった。
中国から輸入されたものがペットショップで販売され、その後放鳥されたものが日本の自然に定着してしまったもの。
特定外来生物にまで指定されている。

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■ ソウシチョウ (Red-billed Leiothrix) Leiothrix lutea


一度テンションが上がったものの、特定外来生物と知ってがっかり。
気を取り直して次の鳥を撮影。
初撮影種のゴジュウカラ (Eurasian Nuthatch)だ!
木の幹の上をすばしっこく移動するのは、他の鳥には出来ない芸当。

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■ ゴジュウカラ (Eurasian Nuthatch) Sitta europaea


初撮影種のヒメキマダラヒカゲ (Small Labyrinth)。

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■ ヒメキマダラヒカゲ (Small Labyrinth) Zophoessa callipteris


ボディがオレンジ色のザトウムシ目の1種 (Harvestman)。

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■ ザトウムシ目の1種 (Harvestman) Opiliones sp.


殻に特徴的な斑点があるカタツムリ。

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■ 有肺目の1種 (Snail) Pulmonata sp.


道路の脇の茂みから虫を狙っていた正体不明の鳥。
コサメビタキ???

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■ スズメ目の1種 (Passeriformes) Passeriformes sp.


ここで場所を移動。
小川沿いを歩くことに。

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なんか生命の気配を感じるなと思って足元をみると・・・

いた!

蛇!

地に潜る蛇こと「地潜り」=ジムグリ (Japanese Forest Ratsnake)だ!

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■ ジムグリ (Japanese Forest Ratsnake) Elaphe conspicillata

このヘビは体表の光沢が強く、写真で見るとまるで濡れているように見える。
上の写真も濡れているようだが、体表は乾いている。
実際にヘビやトカゲを触った事がない人は、カエルなどのように体表がヌルヌルしていると勘違いしていることが多い。

人間を恐れて水辺へ逃げようとするジムグリ (Japanese Forest Ratsnake)。
体表の鱗が光を反射して虹色に光っている。
まるで夜間に車のライトを反射させる反射板みたい。

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■ ジムグリ (Japanese Forest Ratsnake) Elaphe conspicillata


かっこいい・・・

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■ ジムグリ (Japanese Forest Ratsnake) Elaphe conspicillata

上流へ歩いていくとまたヘビの姿を発見した。

今度は違う種類!

知られざる毒蛇ことヤマカガシ (Tiger Keelback)だ!

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■ ヤマカガシ (Tiger Keelback) Rhabdops tigrinus

ヤマカガシ (Tiger Keelback) にしてはなかなか大きな個体。
顔も男前~

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■ ヤマカガシ (Tiger Keelback) Rhabdops tigrinus


ヤマカガシは最近(1970年代)になってから、咬まれると命を落とすこともある毒蛇だと認知されるようになったヘビ。
といっても、毒牙である奥歯は眼の後方あたりにあるので、口の中に指を入れるようなことがなければそれほど危険ではないので、出会ったからといって慌てなくても大丈夫。

石にとまって休んでいたミヤマアカネ (Sympetrum pedemontanum elatum)。
羽に褐色の帯があるので簡単に他の種と見分けることができる。

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■ ミヤマアカネ (Sympetrum pedemontanum elatum) Sympetrum pedemontanum elatum


魚の養殖場跡にいたオタマジャクシ。
なんの子供だろうか・・・

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■ 両生綱の1種 (Amphibia) Amphibia sp.


砂防堤の水溜りにたくさんいたオタマジャクシ。

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■ 両生綱の1種 (Amphibia) Amphibia sp.


幼カエル。
う~ん。種類は不明・・・。

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■ 両生綱の1種 (Amphibia) Amphibia sp.


ゲンゴロウの仲間か、ガムシの仲間かよく分からない水生昆虫。
海以外の生き物はさっぱりだ。
勉強せねば・・・

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■ コウチュウ目の1種 (Beetle) Coleoptera sp.


そういえばここへ来た目的は鳥の撮影だった。
全然野鳥がいないのでいつの間にか「大山のヘビとその他」の撮影になってしまっていた・・・

それにしても夏の大山はとても気持ち良くて最高。
キーモンさんありがとうございます!
また行きましょうっ!!!


<撮影種一覧> 14種
<貝類>
■ 有肺目の1種 (Snail) Pulmonata sp.
<クモ・サソリ・カブトガニ類>
■ ザトウムシ目の1種 (Harvestman) Opiliones sp.
<昆虫類>
■ ヤママユ (Japanese Silk Moth) Antheraea yamamai
■ ヒメキマダラヒカゲ (Small Labyrinth) Zophoessa callipteris
■ コウチュウ目の1種 (Beetle) Coleoptera sp.
■ アリ科の1種 (Ant)Formicidae sp.
■ アキアカネ (Autumn Darter) Sympetrum frequens
■ ミヤマアカネ (Sympetrum pedemontanum elatum) Sympetrum pedemontanum elatum
<両生類>
■ 両生綱の1種 (Amphibia) Amphibia sp.
<爬虫類>
<鳥類>
■ スズメ目の1種 (Passeriformes) Passeriformes sp.
■ ソウシチョウ (Red-billed Leiothrix) Leiothrix lutea
■ ゴジュウカラ (Eurasian Nuthatch) Sitta europaea



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by takuyamorihisa | 2016-08-31 21:00 | 鳥取県 | Comments(0)

527 空 ~空から見た香港大嶼島~

今日は空から写真を撮った。

Hong Kong International Airport (香港国際空港)初、Tokyo International Airport (東京国際空港)行きの飛行機から写真を撮った。

離陸して間もなく見えたのは、昨日まさに撮影していた東涌湾から1kmくらい西の場所!
海が白っぽいのは水深が浅いからだろうか。
残念なことに海上に道路が建設中。
車を持っているものとしては、こういった交通網の開発については否定はできないのだが、これが中国本土まで続く道となるらしく、この周辺の地価の値上がりに伴って開発が進むのではないだろうかという点で不安に思っている。

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奥に写る入り江は南涌村。

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少し前だったら、また道路作ってるくらいにしか思わなかっただろうが、東涌湾にすっかり惚れてしまった者としてはこういった景色を見るのはつらい・・・



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by takuyamorihisa | 2016-08-22 21:00 | 飛行機 | Comments(0)

526 Tung Chung Bay ~香港の素晴らしい干潟とそこに生息する生き物たち その1~

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今日はTung Chung Bay(東涌湾)に行ってきた。

今、出張で香港に来ている。
前回に引き続き今回も休みを1日取って、香港の干潟を探索だ!!!

そして今回も忙しいスケジュールの中、案内してくださるのは香港城市大学のビリー博士だ。

今回の場所はTung Chung Bayというところ、漢字で書くと「東涌湾」。この対岸は空港だというのに、マングローブ林があるらしい。
今まで何十回もこの前を通りすぎていたけど、まさかこんなところにマングローブ林があるなんてっ!!!

電車とバスを乗り継いでTung Chung Bayの入り口へやってきた。
まずは林の中のトレイルを歩く。

ここで早速大きなカタツムリを発見っ!
あれ?でもこれアフリカマイマイ (East African Land Snail)じゃ・・・

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■ アフリカマイマイ (East African Land Snail) Achatina fulica

このカタツムリは世界最大級の種で、アフリカ東部から食用としてアジア各地に移入されている。
しかしこれが恐ろしい広東住血線虫という寄生虫を持っており、這った跡を触って、それが口に入るだけで寄生されることもある。
寄生されると好酸球性髄膜脳炎をおこして死ぬこともあるとても怖いもの。

さらに数分歩いて海岸へ。
ここからは長靴でエントリー。

ここは水面からはやや距離があり、赤い花をつけるオヒルギ (Black Mangrove)が生えていた。

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■ オヒルギ (Black Mangrove) Bruguiera gymnorhiza

トレイルにもなっている砂の場所には、よく見ると小さな穴がいくつも開いている。

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この巣穴の犯人は・・・

日本にも生息しているハクセンシオマネキ (Milky Fiddler Crab)だ!

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■ ハクセンシオマネキ (Milky Fiddler Crab) Uca lactea


白いハサミを振り上げる姿が白い扇を振り上げている姿に例えられて、白扇潮招きと呼ばれている。
体色は真っ白のものや、黄色っぽい模様に黒が入るものなど様々。

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■ ハクセンシオマネキ (Milky Fiddler Crab) Uca lactea


片方のハサミが大きいのはオスだけで、メスは両方とも小さい。

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■ ハクセンシオマネキ (Milky Fiddler Crab) Uca lactea

オスの大きなハサミはメスへの求愛に使われる。
メスに向かって、「こっち来~い。こっち来~い。」とおいでおいでをするのだ。

そして時には喧嘩の武器にも使われる。

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■ ハクセンシオマネキ (Milky Fiddler Crab) Uca lactea


iPhoneを使ってハクセンシオマネキ (Milky Fiddler Crab)の動画撮影にも挑戦してみた。

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■ ハクセンシオマネキ (Milky Fiddler Crab) Uca lactea

小さい方のハサミを使って砂を口に入れているのは、この中の有機物を濾しとって食べるため。
いつでも巣穴の中に逃げ込める様に右側の脚は常に巣穴に入っている。

続いて同じ場所でみられたScopimera intermedia (スコピメラ・インターメディア)。
このカニはかつて日本に生息しているコメツキガニ (Sand Bubbler Crab)と同種とされていた種。

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■ Scopimera intermedia (スコピメラ・インターメディア) Scopimera intermedia


この砂場から川の河口に少し降りると礫と泥が広がっている。
日本でもみられるトビハゼ (Shuttles Hoppfish)はここTung Chung Bayで最も多くみられる魚類。

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■ トビハゼ (Shuttles Hoppfish) Periophthalmus modestus

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■ トビハゼ (Shuttles Hoppfish) Periophthalmus modestus


この場所の石の上に見たこともないような変わった生物を発見。
Platevindex mortoni (プラテヴィンデックス・モートニ)。日本でみられるゴマセンベイアワモチは本種だと思われていたが別種の可能性が高いそうだ。
名前も姿も一体なんの仲間だろうといった感じだが、これでも貝の仲間。
上側に2本の小さな眼がみえる。

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■ Platevindex mortoni (プラテヴィンデックス・モートニ) Platevindex mortoni
S・Tさんにみていただいた。

同じドロアワモチの仲間だろうが、恐らく別種が他に3種も。

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■ ドロアワモチ科の1種 (Onchidiidae) Onchidiidae sp.


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■ ドロアワモチ科の1種 (Onchidiidae) Onchidiidae sp.

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■ ドロアワモチ科の1種 (Onchidiidae) Onchidiidae sp.

難しすぎるっ!!!

巻貝の仲間。これも難しいので同定を断念・・・

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■ 腹足綱の1種 (Gastropoda) Gastropoda sp.

続いて底質が砂で、うっすら水が張っているような場所へ移動。

ここで念願のカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の幼生をビリーさんがみつけてくれた。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

小さくてかわいらしいっ!!!
表面の泥を取り除いた状態。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


手のひらサイズの幼生も発見!!!
砂泥の中にある有機物を濾しとって食べている。写真左から右に向かって移動しながら食事しているところ。


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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


近くの石の下にいたトカゲハゼ (Walking Goby)。
日本にも生息しているが、個体数が少なく環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧ⅠA類(CR)に指定されている。
この絶滅危惧ⅠA類(CR)というのは「ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種」という意味。
干潟は生物の宝庫なのに、同時に簡単に埋め立てられるため開発の恰好の餌食にもなる。

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■ トカゲハゼ (Walking Goby) Scartelaos histophorus
S・Tさんにみていただいた。

フタハオサガニ (Hutaha Osagani)。

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■ フタハオサガニ (Hutaha Osagani) Macrophthalmus convexus
S・Tさんにみていただいた。

オサガニ属の1種 (Macrophthalmus)。

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■ オサガニ属の1種 (Macrophthalmus) Macrophthalmus sp.

同じくオサガニ属のカニ、Macrophthalmus erato (マクロフサルムス・エラト)。

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■ Macrophthalmus erato (マクロフサルムス・エラト) Macrophthalmus erato
S・Tさんにみていただいた。
*2017年7月21日にMacrophthalmus tomentosusから変更しています。

こちらは特徴が少ないので同定不能・・・

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脱皮中のクシテガニ (Parasesarma affine)。

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■ クシテガニ (Parasesarma affine) Parasesarma affine
S・Tさんにみていただいた。

巻貝の仲間。

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■ 腹足綱の1種 (Gastropoda) Gastropoda sp.

日本にも生息するオキナワイシダタミ (Monodonta labio)。

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■ オキナワイシダタミ (Monodonta labio) Monodonta labio


続いて芝生のような場所へ。
よく見ると芝生ではなく全て海藻。

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この場所でよくみられたのがNorthern Calling Fiddler Crab (ホンコンシオマネキ)だ。
香港でみられるシオマネキ類の中でも、ハサミが「W」の形をしているので簡単に見分ける事ができる。

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■ Northern Calling Fiddler Crab (ホンコンシオマネキ) Uca borealis

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■ Northern Calling Fiddler Crab (ホンコンシオマネキ) Uca borealis


モクズガニ科Metaplax属という、日本には生息していない仲間のカニ、Metaplax longipes (メタプラクス・ロンギペス)。

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■ Metaplax longipes (メタプラクス・ロンギペス) Metaplax longipes

巻貝の仲間。

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■ 腹足綱の1種 (Gastropoda) Gastropoda sp.

ちょっと顔をあげると奥には高層ビルの姿が・・・
おかげでここまで来るのはとても便利だが、ここが埋め立てられる日が来るのではないかという不安も・・・

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この干潟での生息数はハクセンシオマネキ (Milky Fiddler Crab)と1位を争うのではないかと思うくらい、たくさんいるフタバカクガニ (Red-clawed Crab)。

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■ フタバカクガニ (Red-clawed Crab) Perisesarma bidens
S・Tさんにみていただいた。

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■ フタバカクガニ (Red-clawed Crab) Perisesarma bidens
S・Tさんにみていただいた。

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■ フタバカクガニ (Red-clawed Crab) Perisesarma bidens
S・Tさんにみていただいた。

マングローブの芽生え。
これはメヒルギ (Kandelia obovata) 。
果実は海水には浮き、淡水には沈むという絶妙な比重。
汽水域という特殊な環境を探し当てるため、果実を海にばらまき、生育するのに都合のよい塩分の場所で沈んで根をはり生息範囲を広げるという賢い方法をとっている。

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■ メヒルギ (Kandelia obovata) Kandelia obovata

こちらもメヒルギ (Kandelia obovata)の若木。

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■ メヒルギ (Kandelia obovata) Kandelia obovata


手前の水際の木はメヒルギ (Kandelia obovata)、奥はオヒルギ (Black Mangrove)。
オヒルギ (Black Mangrove)は水際よりもやや上の場所を好む様だ。


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■ メヒルギ (Kandelia obovata) Kandelia obovata
■ オヒルギ (Black Mangrove) Bruguiera gymnorhiza

今度はマングローブ林を探検!

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ここでビリーさんがみつけてくれたのは
Mangrove Horseshoe Crab (マルオカブトガニ)。
英名が示す通り、同じ海岸でもマングローブの近くでみつかったのには驚き!

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■ Mangrove Horseshoe Crab (マルオカブトガニ) Carcinoscorpius rotundicauda

慣れないとカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の幼生とさっぱり区別ができないが、本種はより尾剣が長く、その断面が丸くなるので見分ける事が可能。

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■ Mangrove Horseshoe Crab (マルオカブトガニ) Carcinoscorpius rotundicauda

日本にも生息しているシオマネキ (Bowed Fiddler Crab)。
片方のハサミが大きいオス。

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■ シオマネキ (Bowed Fiddler Crab) Uca arcuata

ハサミが両方とも小さいメス。

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■ シオマネキ (Bowed Fiddler Crab) Uca arcuata

マングローブの中を流れる小川の脇の日当たりの悪く、礫になっている場所にとっても鮮やかなシオマネキ類を発見した。
Splendid Fiddler Crab (スプレンディッドフィドラークラブ)だ!
赤いハサミに黒と青の美しい甲。
こんなきれいなシオマネキがいるなんて~!!!

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■ Splendid Fiddler Crab (スプレンディッドフィドラークラブ) Uca splendida
S・Tさんにみていただいた。

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■ Splendid Fiddler Crab (スプレンディッドフィドラークラブ) Uca splendida
S・Tさんにみていただいた。

メスも美しい体色。

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■ Splendid Fiddler Crab (スプレンディッドフィドラークラブ) Uca splendida
S・Tさんにみていただいた。

色々と探索したが、やはりここにしかこのカニはいないようだ。
これだけ広大な海岸なのに半径5mくらいの範囲にしかいない。

恐らく淡水の影響が強い汽水域、マングローブ林、直射日光が当たらない場所、数センチの礫~小石に覆われる底質、石の表面には藻類がみられる。こうった条件だろうか。

それにしてもこの海岸はすごい!

空港のすぐそこにこれだけ豊かな生物相をもった干潟が存在しているなんて!!!
写真を撮っただけでも23種。同定が進めばもう少しこの数は増える。

通い始めて5年になるけど、香港の自然って実はすごいという事にようやく気が付いた・・・

*この記事に登場した種のほとんどをS・Tさんに同定していただきました。ありがとうございました。


<撮影種一覧>
23
<植物>
■ ヒルギダマシ (Grey Mangrove) Avicennia marina
■ オヒルギ (Black Mangrove) Bruguiera gymnorhiza
■ メヒルギ (Kandelia obovata) Kandelia obovata
<貝類>
■ アフリカマイマイ (East African Land Snail) Achatina fulica
■ オキナワイシダタミ (Monodonta labio) Monodonta labio
■ 腹足綱の1種 (Gastropoda) Gastropoda sp.
■ Platevindex mortoni (プラテヴィンデックス・モートニ) Platevindex mortoni
■ ドロアワモチ科の1種 (Onchidiidae) Onchidiidae sp.
<カブトガニ類>
<甲殻類>
■ クシテガニ (Parasesarma affine) Parasesarma affine
■ フタハオサガニ (Hutaha Osagani) Macrophthalmus convexus
■ Macrophthalmus tomentosus (マクロフサルムス・トメントサス) Macrophthalmus tomentosus
■ オサガニ属の1種 (Macrophthalmus) Macrophthalmus sp.
<魚類>


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by takuyamorihisa | 2016-08-21 21:00 | 香港 | Comments(2)

525 Haifeng ~中国の海鮮レストラン~

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今日はHaifeng(海豊県)に行ってきた。

今出張で中国の広東省に来ている。
広東省や香港の人は日本人以上に海鮮が好きという印象があり、海鮮レストランもたくさんある。
日本では海鮮専門のレストランというのはあんまりなのではないだろうか。筆者の住む松江市では海の幸を出す居酒屋は多いのだが、海鮮オンリーとうたっている店は少ないと思う。
そしてこちらの海鮮レストランが日本と違う点は、食材を自分で選ぶことができるところ。
残念ながら、自分の目で確認しないと何を食べされられるか分からないという風土が、海鮮レストランをこういうスタイルにしたのだろう。

おかげで海鮮レストランへ行くとたくさんの魚介類をみられるので楽しい。

まずはこちらで紅蟹と呼ばれているシマイシガニ (Crucifix Crab)。
このカニは日本でもこちらでも高級な蟹として位置づけられている。

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■ シマイシガニ (Crucifix Crab) Charybdis feriata


続いてサイズが揃っていることと、実際に中国では養殖がされていることから、恐らく養殖個体だと思われるトゲノコギリガザミ (Green Mud Crab)。
ノコギリガザミ属のカニはお互い非常によく似ていて見分けが困難。

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□ トゲノコギリガザミ (Green Mud Crab) Scylla paramamosain
S・Tさんにみていただいた。


サヨリ科の仲間。
マルサヨリ (Dussumier's Halfbeak)ではないかなと思うが、この写真では同定はできなかった。

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■ サヨリ科の1種 (Halfbeak)Hemiramphidae sp.


ハタ科の1種。
これもちょっとよくわからない。

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■ ハタ科の1種 (Grouper) Serranidae sp.


茹でエビ。
もちろん種類は不明。

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■ クルマエビ科の1種 (Prawn) Penaeidae sp.


チョップしたガーリックをのせて焼いたエビ。
さっきの茹でエビとは額角が違うようなので違う種類だと思うが、こちらも不明。

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■ クルマエビ科の1種 (Prawn) Penaeidae sp.


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■ クルマエビ科の1種 (Prawn) Penaeidae sp.

こういうのがパッと見分けられるようになれるといいなぁといつも思う。
現地の図鑑はいい加減なものが多いので全くあてにならないのが辛いところ。

とりあえず、こういうところでバンバン写真を撮ることが恥ずかしくなくなってきたのはちょっと進歩かな。


<撮影種一覧>
5種
<甲殻類>
■ クルマエビ科の1種 (Prawn) Penaeidae sp.
<魚類>
■ サヨリ科の1種 (Halfbeak)Hemiramphidae sp.
■ ハタ科の1種 (Grouper)Serranidae sp.

□・・・養殖個体



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by takuyamorihisa | 2016-08-17 21:00 | 取り寄せ・市場購入 | Comments(0)

524 松江フォーゲルパーク ~南国の鳥~

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今日は松江フォーゲルパーク(Matsue Vogel Park)に行ってきた。

今日は広島の実家から両親と弟家族が遊びにやってきたので、みんなで松江市のフォーゲルパーク(Matsue Vogel Park)へ遊びに行くことにした。
ここは一言でいうと放し飼いの鳥の動物園。
ほどよく長いコースで、子供たちが喜んでくれそうな施設だ。

もちろん子供達を遊ばせるためが目的なのだが、カメラを持ってきているのでこっそり写真撮影も・・・

まずはSuperb Starling (ツキノワテリムク)。

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□ Superb Starling (ツキノワテリムク) Lamprotornis superbus

カラフルで馴染みのない名前なので何の仲間かわかりにくいが、Starlingというのはムクドリの仲間に対しての呼称。和名のテリムクというのは照りのあるムクドリという意味だろう。これでもムクドリ科に属している。

Golden-breasted Starling (キンムネオナガテリムク)はもっと美しい。

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□ Golden-breasted Starling (キンムネオナガテリムク) Lamprotornis regius


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□ Golden-breasted Starling (キンムネオナガテリムク) Lamprotornis regius

いつか野生をみてみたいものだ。

鳥の展示は100種を超えるので、まだまだたくさんの鳥を見る事ができるのだが、子供をほったらかしで撮影するわけにもいかない。

エキゾチックな顔をしたBarn Owl (メンフクロウ)。

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□ Barn Owl (メンフクロウ) Tyto alba


池で飼育されているアヒル (Domestic Duck)とマガモ (Mallard)。アヒルはマガモを家畜用にしたもの。白い鳥というイメージがあるが、それはアヒルの中の白い品種のことだ。
この2つを比較すると、身体が2回りくらい違うことが分かる。もちろん大きい方がアヒル。
アヒルも基本はマガモと同じ体色をしているので、大きさの比較対象がないと見分けが難しいが、こういった写真でサイズ感を覚えておくと、いざアヒルだけをみたときも区別がつくようになる。

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□ アヒル (Domestic Duck) Anas platyrhynchos domesuticus
□ マガモ (Mallard) Anas platyrhynchos


子供たちも喜んだし、自分も楽しめたし、今日はよかったなぁ。
また近いうち遊びに行ってみよう!


<撮影種一覧>
6
<鳥類>
□ Barn Owl (メンフクロウ) Tyto alba
□ Toco Toucan (オニオオハシ) Ramphastos toco
□ Golden-breasted Starling (キンムネオナガテリムク) Lamprotornis regius
□ Superb Starling (ツキノワテリムク) Lamprotornis superbus

□・・・飼育個体



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by takuyamorihisa | 2016-08-13 21:00 | 島根県 | Comments(0)

523 境港市 ~カニ網に挑戦~

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今日は境港市(Sakai Minato)に行ってきた。

釣りのひとつにカニ網というものがある。
これは網と餌を海底に投げ込み、餌の臭いにつられてやってきたカニががんじがらめに絡まって逃げられなくなるという仕掛け。
関東の方ではさかんのようだが、筆者の住む山陰や山陽地域では聞いたことがない。

ある日、このカニ網を境水道に投げたらタイワンガザミ (Flower Crab)をたくさんゲットできるのではないだろうかと思いついた。
夏に刺し網であれだけ漁獲されていたことを思うと、かなり期待できそうだ!!!

いても立ってもいられなくなり、早速カニ網を取り寄せて境水道へ向かった。
今日は風もなく穏やかな境水道。


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ドキドキしながらスーパーで買ったサンマ (Pacific Saury)の切り身を入れ、カニ網を投げた。
カニ網は待ちの釣り。
10分おきに上げてみようとルールを作って待つことにした。

早く上げたい!

今頃タイワンガザミ (Flower Crab)が大群で網に押し寄せているに違いない!

我慢できない!

10分待つと決めたのにもかかわらず、早速ルールを破って5分でリールを巻き始めた。
と思ったら根がかり・・・
道糸が切れたらどうしようと思ったが、なんとか回収することができた。
ブチブチブチと嫌な音がしたので網は1投げでボロボロになってしまっただろう。

まあいい。

その代わりに真っ青なタイワンガザミ (Flower Crab)がたっぷりとぶら下がっているのだから。

しかしその妄想とは裏腹に、水から上がってきたカニ網にはカキ殻が1つだけぶら下がっているだけであった。

その後も同じ結果が繰り返されるので、カニ網は諦めて手網でイシガニ (Shore Swimming Crab)狙いに切り替えることにした。

ライトで照らすと岸壁にいるイシガニ (Shore Swimming Crab)。
これをそっと手網ですくう。
適度な緊張感があり、これはこれで非常に面白い!


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■ イシガニ (Shore Swimming Crab) Charybdis japonica 甲幅5.3cm


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■ イシガニ (Shore Swimming Crab) Charybdis japonica 甲幅5.3cm


ライトで水の中を照らして遊んでいると色々な生き物を見ることができる。

サヨリ (Japanese Halfbeak)の幼魚はうようよ。
たまに間違えて手網で獲れることもある。


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■ サヨリ (Japanese Halfbeak) Hyporhamphus sajori 18.0cm


小川が流れ込む場所へ移動。
水中にもやがかかっているところをみると、小川は淡水でこのあたりは汽水になっているのだろう。

ライトで照らしても全く気付かないコショウダイ (Crescent Sweetlips)の幼魚を発見。
完全に寝ていたのだろう。

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■ コショウダイ (Crescent Sweetlips) Plectorhinchus cinctus


テナガエビ (Oriental River Prawn)もいた。
手(鉗脚)が異様に長いのがオス。

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■ テナガエビ (Oriental River Prawn) Macrobrachium nipponense 体長6.3cm(鉗脚除く)


メスの手の長さは常識の範囲内。

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■ テナガエビ (Oriental River Prawn) Macrobrachium nipponense 体長5.3cm


抱卵したメス。

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■ テナガエビ (Oriental River Prawn) Macrobrachium nipponense 体長6.5cm


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■ テナガエビ (Oriental River Prawn) Macrobrachium nipponense 体長6.5cm


その他、ダイナンギンポ (Dainan Ginpo)やウロハゼ (Uro Haze)なども捕まえる事ができた。
これは楽しい!

そして30分前に投げて忘れかけていたカニ網を回収した。

おお!!!
最後の最後でイシガニ (Shore Swimming Crab)を1匹だけゲット!!!

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■ イシガニ (Shore Swimming Crab) Charybdis japonica 甲幅7.0cm


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■ イシガニ (Shore Swimming Crab) Charybdis japonica 甲幅7.0cm


底にカキ殻や石の多い境水道ではカニ網はほとんど役に立たないということが分かった。

しかしながら色々な生き物がいてとても楽しい夜だった。
海の恵みは次の日美味しくいただいた。

特にイシガニ (Shore Swimming Crab)の味噌汁は絶品!

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<撮影種一覧> 4種
<甲殻類>
<魚類>
■ コショウダイ (Crescent Sweetlips) Plectorhinchus cinctus



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by takuyamorihisa | 2016-08-12 23:59 | 鳥取県 | Comments(0)