480 ハチの干潟 ~アシハラガニを狙って~

今日はハチの干潟(Hachi's Tidal Flat)に行ってきた。

実家に帰ってきている。
すっかり写真にはまった親父と向かったのは竹原市にあるハチの干潟(Hachi's Tidal Flat)。

鳥が撮りたい親父と、甲殻類を撮りたい自分の両方を満たしてくれる場所がハチの干潟(Hachi's Tidal Flat)だ。
いつの間にか親父はこのあたりの鳥に詳しくなっている。かなり頼もしい。

そんな親父もパッと名前が出てこなかったビンズイ (Olive-backed Pipit)がファーストショット。

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■ ビンズイ (Olive-backed Pipit) Anthus hodgsoni

河口沿いを歩いてみる。

一見何もいなそうだが、歩いている数メートル先をみると小さなカニが慌てて穴の中に隠れている。
なんとか捕まえた小さなカニの正体はヤマトオサガニ (Yamato Osagani)。

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■ ヤマトオサガニ (Yamato Osagani) Macrophthalmus japonicus

汽水域でよくみられるユビナガホンヤドカリ (Yubinaga Honyadokari) 。

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■ ユビナガホンヤドカリ (Yubinaga Honyadokari) Pagurus minutus

ハクセンシオマネキ (Hakusen Shiomaneki) 。

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■ ハクセンシオマネキ (Hakusen Shiomaneki) Uca lactea

ケフサイソガニ (Kefusa Isogani)。

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■ ケフサイソガニ (Kefusa Isogani) Hemigrapsus penicillatus

このカニはタカノケフサイソガニ (Takano Kefusa Isogani)と非常によく似ていて見分けが難しい。
それもそのはず、両種は2005年まで同種だと思われていたのだ。

オスの鉗脚にある「けふさ」は外側が小さく、内側が大きい。これがケフサイソガニ (Kefusa Isogani)の特徴。タカノケフサイソガニ (Takano Kefusa Isogani)は外側も内側も同じくらいの大きさ。

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■ ケフサイソガニ (Kefusa Isogani) Hemigrapsus penicillatus


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■ ケフサイソガニ (Kefusa Isogani) Hemigrapsus penicillatus

泥質から砂質に変わってきた場所ではカニの種類が変わってきた。

このカニこそが今日の本命、アシハラガニ (Ashiharagani)だ!

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■ アシハラガニ (Ashiharagani) Helicana tridens

まだ標本写真を撮影していないので、なんとか捕まえたい!
しかし捕獲することができず・・・

その変わりにヒメアシハラガニ (Hime Ashiharagani)を捕まえる事ができた。

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■ ヒメアシハラガニ (Hime Ashiharagani) Helicana japonica


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■ ヒメアシハラガニ (Hime Ashiharagani) Helicana japonica

さらに場所を移動すると礫だらけの場所に。

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ここではイソガニ (Japanese Shore Crab)がたくさんみられた。

ほんの10メートルでがらっとみられる種類が変わるのは本当に面白い!

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■ イソガニ (Japanese Shore Crab) Hemigrapsus sanguineus

今日は底質と生物相の関係を肌で感じる事ができるとっても良い撮影だった!
いい場所だなぁ~


<撮影種一覧> 8種
ユビナガホンヤドカリ (Yubinaga Honyadokari) Pagurus minutus
ヒメアシハラガニ (Hime Ashiharagani) Helicana japonica
アシハラガニ (Ashiharagani) Helicana tridens
■ ケフサイソガニ (Kefusa Isogani) Hemigrapsus penicillatus
イソガニ (Japanese Shore Crab) Hemigrapsus sanguineus
ヤマトオサガニ (Yamato Osagani) Macrophthalmus japonicus
ハクセンシオマネキ (Hakusen Shiomaneki) Uca lactea

<鳥類>
■ ビンズイ (Olive-backed Pipit) Anthus hodgsoni
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by takuyamorihisa | 2015-11-20 21:00 | 広島県 | Comments(0)

479 Hung Hom ~念願の上海ガニ撮影~

今日はHung Hom(ホンハム)に行ってきた。

今、出張で香港に来ている。
前々からず~っと撮影したいと思っていたのが、秋にHong Kong(香港)の色々な場所でみることができる上海ガニ。
上海ガニは香港で大閘蟹(だーじゃーはい)と呼ばれていて、この時期の海鮮レストランでは一番の目玉となっている。

日本では名前だけ有名だが、海のカニではなく川のカニだという事はなかなか知られていないと思う。
日本に生息しているモクズガニ (Japanese Mitten Crab)と近縁の種で、Chinese Mitten Crab (チュウゴクモクズガニ)という。

標本写真を撮影するために購入しようと思うが、探そうと思うとなかなか見つからない。
朝早く起きて仕事前にOlympic(奧運)からWan Chai(ワンチャイ)に行って空振りをくらう。
諦めようとしていたら、なんと仕事中にカニ屋さんを見つける事ができた。

今までなんで気が付かなかったんだろう・・・笑

仕事が終わり、確かこの辺だったはずとカニを購入するために訪れた。

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冷蔵機能付きのショーケースに入れられた上海ガニたち。

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□ Chinese Mitten Crab (チュウゴクモクズガニ) Eriocheir sinensis

店に入るとすぐに店員さんが広東語で話しかけてきた。
香港人じゃないと分かると、すぐに英語で
「カニを探してるんだね。どのサイズにする?サイズによって値段が違うんだよ。ここは40ドル、ここは50ドルといった具合にね。」
と優しく教えてくれた。

店員さんによると、メスは内子が美味いらしい。オスは卵がないかわりに身がもちもちで美味しいとのこと。
オスとメスの見分け方、浙江省の太湖産で養殖物であることなど、色々と情報をくれた。

写真が目的なので、1ハイ50香港ドル(約800円)のオスメス1ハイずつ購入。

「カニは身体を冷やす効果があるから、生姜湯を飲むといいよ。ひとつつけておいてあげるね。あとカニ酢も。」

ホテルに戻ってから念願の写真撮影。

まずは買ったままの状態。
植物の紐でしばられていてカニは動くことができない。
余計なエネルギーを使って味が悪くなることを防ぐ、逃走を防ぐ、カニ同士で傷つけること防ぐ、画期的な方法。

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□ Chinese Mitten Crab (チュウゴクモクズガニ) Eriocheir sinensis

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□ Chinese Mitten Crab (チュウゴクモクズガニ) Eriocheir sinensis

オスの写真。

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□ Chinese Mitten Crab (チュウゴクモクズガニ) Eriocheir sinensis 甲幅6.7cm

チュウゴクモクズガニの甲。
側面にある歯(ギザギザ)は4つあるのが特徴。モクズガニには3つしかない。

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□ Chinese Mitten Crab (チュウゴクモクズガニ) Eriocheir sinensis 甲幅6.7cm

眼と眼の間を額というが、この間にある歯もモクズガニと見分けるときの重要なポイント。
チュウゴクモクズガニには4本のはっきりと尖った歯がみられる。

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□ Chinese Mitten Crab (チュウゴクモクズガニ) Eriocheir sinensis 甲幅6.7cm

オスの腹面。

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□ Chinese Mitten Crab (チュウゴクモクズガニ) Eriocheir sinensis 甲幅6.7cm

続いてメスの写真。

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□ Chinese Mitten Crab (チュウゴクモクズガニ) Eriocheir sinensis 甲幅6.3cm

メスの腹面。

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□ Chinese Mitten Crab (チュウゴクモクズガニ) Eriocheir sinensis 甲幅6.3cm

香港で初めて上海ガニの露店を見てから3年。
ついに標本写真を撮影するという目標の一つを果たすことが出来た!

嬉しい!


<撮影種一覧> 1種
<甲殻類>
Chinese Mitten Crab (チュウゴクモクズガニ) Eriocheir sinensis

□・・・養殖個体
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by takuyamorihisa | 2015-11-09 21:00 | 取り寄せ・市場購入 | Comments(0)