470 曽根干潟 ~カブトガニの幼生に出会う~

今日は曽根干潟(Sone Tidal Flat)に行ってきた。

島根県松江市から福岡県福岡市まで来たものの、お目当てのカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)には出会うことができなかった。
そんなときに手を差し伸べてくれたのが、日本カブトガニを守る会の高橋先生。
「今からいらっしゃるならご案内しますよ。」と暖かい言葉をかけてくださった。

曽根干潟(Sone Tidal Flat)は北九州市にある広大な干潟。
ここではカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)に出会える確立がかなり高いらしい。

待ち合わせ場所に車をつけると、すでに先生が待ってくださっていた。
潮が引き始めて時間が経っているので、すぐに観察しないとカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の観察は難しいらしい。

干潟歩き用のタビをお借りして、いよいよ観察開始だ!

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ズブズブ・・・と埋まりながら泥の干潟を歩く。
長靴で入っていたら1歩目で歩けなくなっていただろう。

干潟にはヤマトオサガニ (Macrophthalmus japonicus)がうようよいる。
まずは久々にみるマメコブシガニ (Mame Kobushigani)を撮影。

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■ マメコブシガニ (Mame Kobushigani) Philyra pisum

干潟歩きに慣れた先生の後を必死についていく。
なかなかカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の幼生はいないものなんだなぁと思っていたら、先生が「いたよ~」と手招きした。

初めてみるカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の幼生だ!!!

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

泥をとって見やすくして撮影。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

本当に小さい!
しかし立派に大人と同じ格好をしているのがかわいらしい。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

貝類の這い跡とカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の這い跡は良く似ていて紛らわしい。
しかし、カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)には尾剣があるので、跡の真ん中に一本の明瞭な線がみられるのが特徴だ。

これを見るとカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)かどうかが分かるらしい。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

しかし本当に小さい!
かわいらしい・・・

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

生まれて初めて見るカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)に大興奮もつかの間、先生は他にも見せたいものがあると、違う場所を案内してくださった。

500mくらい離れた場所に移動して再び海岸へと下りる。

ここにはカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の死骸がたくさんあった。
水の引いた干潟に取り残されてしまい力尽きたのだろう。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

「ハクセンシオマネキ (Milky Fiddler Crab)は見たことがあるかい?ここはものすごく沢山いる場所なんだよ~」
と言って見せてもらったのがこちら。
なんとこの白い点全てがハクセンシオマネキ (Milky Fiddler Crab)。
なんだここは~!!!

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■ ハクセンシオマネキ (Hakusen Shiomaneki) Uca lactea

しかも一匹一匹が立派!
前にハチの干潟(Hachi's Tidal Flat)で見たものよりも随分大きく感じる。

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■ ハクセンシオマネキ (Milky Fiddler Crab) Uca lactea

こんな素晴らしい場所がまだ日本に残っていたんだ・・・
なんだかとっても嬉しくなった。

流入河川周辺でもたくさんの生き物が見られた。
魚類なのに水の上でも平気なトビハゼ (Shuttles Hoppfish)。

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■ トビハゼ (Shuttles Hoppfish) Periophthalmus modestus

ここでも沢山いるヤマトオサガニ (Macrophthalmus japonicus)。

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■ ヤマトオサガニ (Macrophthalmus japonicus) Macrophthalmus japonicus

初めてみるシオマネキ (Bowed Fiddler Crab)。これは大きい!

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■ シオマネキ (Bowed Fiddler CrabUca arcuata

同じく初撮影種チゴガニ (Ilyoplax pusilla)。
小さくてかわいいっ!

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■ チゴガニ (Ilyoplax pusillaIlyoplax pusilla

アシハラガニ (Ashiharagani)。見るからに健康そう。

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■ アシハラガニ (Ashiharagani) Helicana tridens

こんなに楽しい撮影はいつ以来だろうか。
根本的に水生生物が好きなのは間違いない。

これだけでも十分満足のいく撮影だったが、最後にカブトガニ自慢館でカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)成体の標本撮影をさせてもらった。

メスの成体。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

オスの成体。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

まだ雌雄の特徴が現れていない亜成体。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

今日の撮影は今年一番の収穫だった。
そしてこんなにも素晴らしい曽根干潟(Sone Tidal Flat)の存在を知ることができ、これからが楽しみになった。
ここは冬鳥の観察にもいい場所らしく、また訪れなければならないと思う!


<撮影種一覧> 8種
<クモ・サソリ・カブトガニ類>
カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus
<甲殻類>
アシハラガニ (Ashiharagani) Helicana tridens
■ マメコブシガニ (Mame Kobushigani) Philyra pisum
チゴガニ (Ilyoplax pusilla) Ilyoplax pusilla
ヤマトオサガニ (Macrophthalmus japonicus) Macrophthalmus japonicus
シオマネキ (Bowed Fiddler Crab) Uca arcuata
ハクセンシオマネキ (Milky Fiddler Crab) Uca lactea
<魚類>
トビハゼ (Shuttles Hoppfish) Periophthalmus modestus



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by takuyamorihisa | 2015-07-31 21:10 | 福岡県 | Comments(0)

469 今津干潟 ~カブトガニの産卵を見たくて~

今日は今津干潟 (Imazu Tidal Flat)に行ってきた。

今、福岡県の今津干潟 (Imazu Tidal Flat)に来ている。
わざわざ遠征したのは明確なターゲットがあるため。今日のターゲットはカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)だ。

写真提供の話から日本カブトガニを守る会の方々と知り合いになる機会があり、7月の大潮の晩にカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の産卵を見られるかも知れないと教わった。
こんなチャンスを逃すわけにはいかない!と急遽撮影旅行を組んだのだった。

ここに到着したのは昨晩のこと。カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の産卵が見られないかと海岸沿いの道路を歩いた。
しかし、観察者もいないし、不審者に思われそうだったので、ちょっとだけの観察にしておいて、今日の日中にかけることにしたのだ。

まずは今津公民館に挨拶にいって、情報を教えていただく。
地元のおじいさんの話だと、昔はたくさんいて、食べることもあったようだ。
埋め立てにより産卵場所が激減し、カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)は絶滅の危機に瀕している。

数少ない繁殖場所のひとつ、今津干潟 (Imazu Tidal Flat)。
砂入れもしていて、底質は砂。

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さっそくサングラス越しに水中の様子を観察する。
カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)はいないかぁ~!

すると丸く平べったい体に、剣のような尾を持った生き物の姿を確認した。
いた~!!!

と思ったらアカエイ (Red Stingray) だった・・・

どの辺を探せばカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)に出会えるのかさっぱり分からない。
とりあえずせっかくここまで来たのだからと周りの生き物を観察することにした。

初撮影種のウミニナ (Uminina)。

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■ ウミニナ (Uminina) Batillaria multiformis

標本写真も撮影。

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■ ウミニナ (Uminina) Batillaria multiformis 殻長2.3cm

このカラフルな巻貝はヘナタリ (Henatari)。
こちらも初撮影種。

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■ ヘナタリ (Henatari) Cerithidea cingulata 2.9cm

排水管の中に隠れていたカクベンケイガニ (Kaku Benkei Gani)。

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■ カクベンケイガニ (Kaku Benkei Gani) Parasesarma pictum

こちらは小さめの個体。

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■ カクベンケイガニ (Kaku Benkei Gani) Parasesarma pictum

捕まえたいが、ちょっとでも人の気配を感じると逃げてしまう・・・
なかなか手ごわいぞ~

20分くらい粘ってやっと捕まえることが出来た。
大きいほうを捕まえたかったが・・・

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■ カクベンケイガニ (Kaku Benkei Gani) Parasesarma pictum 甲幅1.6cm

地元の中海~境水道ではおなじみのユビナガホンヤドカリ (Yubinaga Honyadokari)。

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■ ユビナガホンヤドカリ (Yubinaga Honyadokari) Pagurus minutus 甲長0.9cm


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■ ユビナガホンヤドカリ (Yubinaga Honyadokari) Pagurus minutus 甲長0.9cm

石の下を探してみつけたケフサイソガニ (Kefusa Isogani)。

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■ ケフサイソガニ (Kefusa Isogani) Hemigrapsus penicillatus 甲幅1.8cm

抱卵しているメスだった。

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■ ケフサイソガニ (Kefusa Isogani) Hemigrapsus penicillatus 甲幅1.8cm

いろいろな生き物を撮影できて満足。
いやっ肝心のカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)をまだみつけていない!

短パンに長靴でそおっと水の中を歩いてカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)を探す。
しかしなかなか見つからない。
気付けば長靴の中は水だらけ。膝までつかって歩き回った。

いない・・・

福岡県まで来たのにターゲットに出会えなかったのは辛いなぁ・・・


<撮影種一覧> 5種
<貝類>
■ ウミニナ (Uminina) Batillaria multiformis
■ ヘナタリ (Henatari) Cerithidea cingulata
<甲殻類>
ユビナガホンヤドカリ (Yubinaga Honyadokari) Pagurus minutus
カクベンケイガニ (Kaku Benkei Gani) Parasesarma pictum
■ ケフサイソガニ (Kefusa Isogani) Hemigrapsus penicillatus
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by takuyamorihisa | 2015-07-31 21:00 | 福岡県 | Comments(0)

468 松江市 ~また夏輝を食らう~

今日は松江市(Matsue)で買い物をした。

おととい岩牡蠣を食べたばかりだが、今日は別のスーパーで岩牡蠣をみつけてしまった。
やはり鳥取県漁協の夏輝だ~!

食べれるときに食べておかないと、シーズンが終わってしまう。

迷わず夏輝をカゴの中に入れた。

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■ イワガキ (Iwagaki) Crassostrea nippona

こちらは鳥取県の淀江で採れたものだ。

一昨日は標本写真を撮影し忘れたのでまずは標本写真から。

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■ イワガキ (Iwagaki) Crassostrea nippona 殻高14.0cm


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■ イワガキ (Iwagaki) Crassostrea nippona 殻高14.0cm

殻の表面についていたカワゴカイ属の1種 (Hediste) 。

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■ カワゴカイ属の1種 (Hediste) Hediste sp.

撮影が終わり、いよいよ実食~!

料理法は安定の蒸し牡蠣で。

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■ イワガキ (Iwagaki) Crassostrea nippona

うまい~!!!
2日前に食べたばかりなのに、全然飽きない!

やっぱり岩牡蠣は最高!


<撮影種一覧> 2種
<環形動物>
■ カワゴカイ属の1種 (Hediste) Hediste sp.
<貝類>
■ イワガキ (Iwagaki) Crassostrea nippona
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by takuyamorihisa | 2015-07-18 21:00 | 島根県 | Comments(0)

467 松江市 ~夏輝を食らう~

今日は松江市(Matsue)で買い物をした。

今年は5月に食べて以来、大好物の岩牡蠣 を食べていない。
もしかしたら読み通り東京などに送られて、地元にはあまり流通しなくなったのかもしれない。

歳を重ねるごとに好きになる岩牡蠣。やっと大人になったのだろうか。

今日は毎日チェックする鮮魚コーナーに岩牡蠣の姿を発見した。
2か月ぶりの再会だ!!!

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■ イワガキ (Iwagaki) Crassostrea nippona

ラベルが貼ってあって、「夏輝」と書いてある。
「かき」ではなく「なつき」と読むようだ。

これは鳥取県の天然岩牡蠣のうち、殻高(殻の大きさ)が13cm以上の平たいものだけにつく名前で、鳥取県漁協が商標登録している。

今日はどうやって食べようか・・・

蒸し牡蠣にして食べることにした。

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■ イワガキ (Iwagaki) Crassostrea nippona

美味い・・・
この甘味はグリコーゲンだろうか?栄養満点!といった身体が欲している味。

やっぱり岩牡蠣は美味い!!!
季節が限られているので見つけたらまた買って食べよう!!!


<撮影種一覧> 1種
<貝類>
■ イワガキ (Iwagaki) Crassostrea nippona
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by takuyamorihisa | 2015-07-16 21:00 | 島根県 | Comments(0)