359 美保関町 ~ムラサキダコの最後~

今日は美保関町(Mihonoseki)に行ってきた。

9月も残りわずか、夏も終わりだ。
世間はとっくの昔に海納めなのだが、そこは海部のメンバー。寒さ知らずのつわものが4名も集まった。

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さすがに寒いので無駄な潜りはしたくない。
まずは海岸を偵察。

するとたくさんのムラサキダコ (Common Blanket Octopus)の死骸があるではないか!
確認できただけでも、6体の死骸。
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■ ムラサキダコ (Common Blanket Octopus) Tremoctopus violaceus gracialis

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■ ムラサキダコ (Common Blanket Octopus) Tremoctopus violaceus gracialis

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■ ムラサキダコ (Common Blanket Octopus) Tremoctopus violaceus gracialis

これは異変なのか、それともムラサキダコ (Common Blanket Octopus)の生態なのか・・・

意を決して海に入る。
さすがに水は冷たい!天気は曇りなので余計だ。

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水中でもムラサキダコ (Common Blanket Octopus)の死骸を見つけた。

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■ ムラサキダコ (Common Blanket Octopus) Tremoctopus violaceus gracialis

クモヒトデの仲間。

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■ クモヒトデ綱の1種 (Ophiuroidea) Ophiuroidea sp.

カワハギ (Thread-sail Filefish)の幼魚。

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■ カワハギ (Thread-sail Filefish) Rudarius ercodes

クサフグ (Grass Puffer) の群れ。

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■ クサフグ (Grass Puffer) Takifugu niphobles

ヨコスジフエダイ (Spotstripe Snapper)の幼魚。

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■ ヨコスジフエダイ (Spotstripe Snapper) Lethrinus genivittatus

ケヤリムシの仲間。

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1時間も水の中に入っていると芯から冷えてきたので水の上へと上がる。
まだ息のあるムラサキダコ (Common Blanket Octopus)を見つけたので観察することにした。

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■ ムラサキダコ (Common Blanket Octopus) Tremoctopus violaceus gracialis

なんと卵を持っている。
もしかしたらこの海岸の死骸は産卵後に力尽きたものが漂流しているのだろうか。

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■ ムラサキダコ (Common Blanket Octopus) Tremoctopus violaceus gracialis

頭部。

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■ ムラサキダコ (Common Blanket Octopus) Tremoctopus violaceus gracialis

ムラサキダコ (Common Blanket Octopus)最大の特徴、膜を出して敵を威嚇。
ムラサキダコ (Common Blanket Octopus)は非常に長い膜を隠し持っていて、危険をさっちすると膜を出し、敵をあざむく。
ちなみにタコの仲間なので墨を吐くこともできる。

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■ ムラサキダコ (Common Blanket Octopus) Tremoctopus violaceus gracialis

別の個体。
鰭の模様が不気味だ。

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■ ムラサキダコ (Common Blanket Octopus) Tremoctopus violaceus gracialis

まだ元気な個体を触っていると膜を出し始めた。
体のどこにこんなに大量の膜を隠しもっているのかとびっくりする。膜には色素細胞があり、出したばかりのものは非常に色が鮮やかだ。

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■ ムラサキダコ (Common Blanket Octopus) Tremoctopus violaceus gracialis

膜を出す行為は最後の切り札なのだろうか、膜と一緒に体表の粘膜も剥がれていってしまった。
そして力尽きたムラサキダコ (Common Blanket Octopus)。

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■ ムラサキダコ (Common Blanket Octopus) Tremoctopus violaceus gracialis

まだ新鮮なので、脚を1本切ってそのまま食べてみた。

不味い・・・

焼いて食べても非常に不味い・・・

確かに美味しいタコが打ち上げられるのならば、地元の人は放っておかないだろう。

今日はムラサキダコ (Common Blanket Octopus)についていろいろと知識が深まったいい1日だった。
潜りは来年の夏まで我慢!


<撮影種一覧> 5種
<頭足類>
■ ムラサキダコ (Common Blanket Octopus) Tremoctopus violaceus gracialis
<棘皮動物>
■ クモヒトデ綱の1種 (Ophiuroidea) Ophiuroidea sp.
<魚類>
ヨコスジフエダイ (Spotstripe Snapper) Lethrinus genivittatus
カワハギ (Thread-sail Filefish) Rudarius ercodes
クサフグ (Grass Puffer) Takifugu niphobles
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by takuyamorihisa | 2013-09-22 21:00 | 島根県 | Comments(0)

358 美保関町境水道 ~貝とカニ拾い~

今日は美保関町境水道(Mihonoseki Sakaisuido)に行ってきた。

先週のカニ探しが楽しかったので、今度は美保関町境水道側の海岸を調査すべくやってきた。

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今日の調査場所はこんな感じ。

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波で靴が水没しないように気をつけながら石をはぐっていく。
しかしなかなかカニの姿は見つからない。

その代わりに、たまにアサリ (Japanese Littleneck)がいる!
こっちを採る方が楽しいかも。

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■ アサリ (Japanese Littleneck) Ruditapes philippinarum

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■ アサリ (Japanese Littleneck) Ruditapes philippinarum 殻長3.2cm

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■ アサリ (Japanese Littleneck) Ruditapes philippinarum 殻長2.6cm

夢中になって採っていたら、味噌汁になるくらいの量は確保できてしまった。

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■ アサリ (Japanese Littleneck) Ruditapes philippinarum

石をはぐり続けること20分。
ついに石の下にいるヒメアカイソガニ (Hime Aka Isogani)とヒライソガニ (Hira Isogani)をみつけた。

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■ ヒメアカイソガニ (Hime Aka Isogani) Acmaeopleura parvula
■ ヒライソガニ (Hira Isogani) Gaetice depressus

1尾見つけるまでは大変だが、ここからは早い。
石をめくるたびにカニがみつかる。

ヒライソガニ (Hira Isogani) の多彩な色彩変異。

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■ ヒライソガニ (Hira Isogani) Gaetice depressus 甲幅0.9cm

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■ ヒライソガニ (Hira Isogani) Gaetice depressus 甲幅1.1cm

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■ ヒライソガニ (Hira Isogani) Gaetice depressus 甲幅1.1cm

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■ ヒライソガニ (Hira Isogani) Gaetice depressus 甲幅1.1cm

独特なポーズで死んだふりをするヒメアカイソガニ (Hime Aka Isogani)。

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■ ヒメアカイソガニ (Hime Aka Isogani) Acmaeopleura parvula

ヒメアカイソガニ (Hime Aka Isogani)のオス。

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■ ヒメアカイソガニ (Hime Aka Isogani) Acmaeopleura parvula 甲幅1.0cm

ヒメアカイソガニ (Hime Aka Isogani)のオスとメスを並べた写真。
左側3尾がオス、右側3尾がメスだ。
体色、鋏の大きさの違いがよく分かる。これなら尾部をみなくても背面の特徴だけで見分けることができる。

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■ ヒメアカイソガニ (Hime Aka Isogani) Acmaeopleura parvula

今日はなんと魚も捕まえることができた。
石の下に隠れていたミミズハゼ (Flat-headed Goby)だ。

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■ ミミズハゼ (Flat-headed Goby) Luciogobius guttatus


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■ ミミズハゼ (Flat-headed Goby) Luciogobius guttatus 5.3cm

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■ ミミズハゼ (Flat-headed Goby) Luciogobius guttatus 5.3cm

胸鰭は1条が遊離するのが特徴。

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■ ミミズハゼ (Flat-headed Goby) Luciogobius guttatus 5.3cm

こちらはちょっと小さめの個体。

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■ ミミズハゼ (Flat-headed Goby) Luciogobius guttatus 3.8cm

外気の影響をもろに受ける場所に生息する魚なので、さすがに塩分耐性と低温耐性がすごい。
採取した場所は海水域なのに、水道水につけてもピンピンしている。
標本撮影をするためにおとなしくなってもらおうと冷凍庫に入れておいたが、長く入れすぎてしまい水が凍ってしまった。

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■ ミミズハゼ (Flat-headed Goby) Luciogobius guttatus

それでもしばらくするとまた泳ぎだすという脅威の生命力。
撮影後は味噌汁に入れて美味しくいただいた。

1時間程度の滞在だったが、いい写真が撮れて大満足!


<撮影種一覧> 6種
<刺胞動物>
■ タテジマイソギンチャク (Orange-Striped Sea Anemone) Haliplanella lineata
<貝類>
■ アサリ (Japanese Littleneck) Ruditapes philippinarum
■ イワガキ (Iwagaki) Crassostrea nippona
<甲殻類>
ヒメアカイソガニ (Hime Aka Isogani) Acmaeopleura parvula
ヒライソガニ (Hira Isogani) Gaetice depressus
<魚類>
ミミズハゼ (Flat-headed Goby) Luciogobius guttatus
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by takuyamorihisa | 2013-09-16 09:00 | 島根県 | Comments(0)

357 島根町 ~3種のアカイソガニ~

今日は島根町(Shimane)に行ってきた。

今日は天気がよいのでふらっとカニ探し。

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海岸の石をめくるだけで手軽に探せるので時間が余りないときにはもってこいだ。
自分もカニの写真を撮り始める前は全然知らなかったが、この様な小石で出来た浜で石をめくるといくらでもカニがいるのだ。

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一番下の砂がみえるまで小石をめくっていくと・・・
ほら、カニが沢山いた。

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■ マメアカイソガニ (Mame Aka Isogani) Cyclograpsus pumilio

石をめくってカニの姿をみつけても、すぐにまた陰に隠れてしまうので、思ったよりも捕まえるのにてこずってしまう。
本日採集したカニの仲間の標本写真。

まずはアカイソガニ (Aka Isogani)のオス。
嬉しい初撮影種。

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■ アカイソガニ (Aka Isogani) Cyclograpsus intermedius 甲幅2.2cm

メス。
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■ アカイソガニ (Aka Isogani) Cyclograpsus intermedius 甲幅1.4cm

マメアカイソガニ (Mame Aka Isogani)も初撮影種。
2009年に新種とされたばかりの種で、まだ記録もすくない。
島根でみつけたのはもしかして自分が始めてかな???
写真はメス。

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■ マメアカイソガニ (Mame Aka Isogani) Cyclograpsus pumilio 甲幅0.8cm

7月に隠岐で撮影したことはあったが、島根町でみるのは初めてのヒメアカイソガニ (Hime Aka Isogani)のオス。

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■ ヒメアカイソガニ (Hime Aka Isogani) Acmaeopleura parvula 甲幅1.0cm

島根の磯ではおなじみのイワガニ (Striped Shore Crab)。
メス。

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■ イワガニ (Striped Shore Crab) Pachygrapsus crassipes 甲幅1.5cm

初撮影種が2種も増えて大満足なのだが、ノブドウ (Nobudou)の花に沢山のハチが集まっていたので、撮影した。

クマバチ (Carpenter Bee)のメス。

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■ クマバチ (Carpenter Bee) Xylocopa appendiculata circumvolans

羽音が大きいので、凶暴なハチだと誤解されやすいが、とってもおとなしいハチ。
熊は熊でも熊のプーさんのようなハチだ。優しく触れば刺されない。

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■ クマバチ (Carpenter Bee) Xylocopa appendiculata circumvolans

初撮影種、キンケハラナガツチバチ (Kinke Haranaga Tsuchibachi)のオス。

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■ キンケハラナガツチバチ (Kinke Haranaga Tsuchibachi) Campsomeris prismatica

同じく初撮影種のヒメスズメバチ (Hime Suzumebachi)。

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■ ヒメスズメバチ (Hime Suzumebachi) Vespa ducalis

キイロスズメバチ (Japanese Yellow Hornet)もノブドウ (Nobudou)の蜜に集まってきた。

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■ キイロスズメバチ (Japanese Yellow Hornet) Vespa simillima xanthoptera

場所を移してイトトンボの仲間。
アジアイトトンボ (Redtail)。*Chikaさんにみていただいた。

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■ アジアイトトンボ (Redtail) Ischnura asiatica

2回目の撮影、クロサギ (Eastern Reef Heron)。
なかなかお目にかかれないサギ。
かなり距離があったのに、目が合ったとたんに逃げていってしまった。

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■ クロサギ (Eastern Reef Heron) Egretta sacra

今日の撮影も大成功!


<撮影種一覧> 11種
<植物>
■ ノブドウ (Nobudou) Ampelopsis glandulosa var. heterophylla
<甲殻類>
イワガニ (Striped Shore Crab) Pachygrapsus crassipes
ヒメアカイソガニ (Hime Aka Isogani) Acmaeopleura parvula
アカイソガニ (Aka Isogani) Cyclograpsus intermedius
マメアカイソガニ (Mame Aka Isogani) Cyclograpsus pumilio
<昆虫>
■ クマバチ (Carpenter Bee) Xylocopa appendiculata circumvolans
■ キンケハラナガツチバチ (Kinke Haranaga Tsuchibachi) Campsomeris prismatica
■ ヒメスズメバチ (Hime Suzumebachi) Vespa ducalis
■ キイロスズメバチ (Japanese Yellow Hornet) Vespa simillima xanthoptera
■ アジアイトトンボ (Redtail) Ischnura asiatica
<鳥類>
クロサギ (Eastern Reef Heron) Egretta sacra
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by takuyamorihisa | 2013-09-05 21:00 | 島根県 | Comments(0)

356 石見銀山 ~世界遺産でカタツムリ~

今日は石見銀山(Iwami Ginzan Silver Mine)に行ってきた。

仕事の関係でユネスコ世界遺産となっている島根県大田市の石見銀山(Iwami Ginzan Silver Mine)へとやってきた。

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全然関係ないけど、何か生き物はいねぇかぁ~
と歩いていると、いたいたカタツムリ。

セトウチマイマイ (Setouchi Maimai)だ。

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■ セトウチマイマイ (Setouchi Maimai) Euhadra subnimbosa

こっちにもセトウチマイマイ (Setouchi Maimai)。

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■ セトウチマイマイ (Setouchi Maimai) Euhadra subnimbosa

今日は世界遺産でカタツムリの撮影。


<撮影種一覧> 1種
<貝類>
■ セトウチマイマイ (Setouchi Maimai) Euhadra subnimbosa
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by takuyamorihisa | 2013-09-04 21:00 | 島根県 | Comments(0)

355 空 ~大島と富士山~

今日は空の写真を撮った。

東京国際空港(Tokyo International Airport)発、出雲空港(Izumo Airport)行きの飛行機で空の写真を撮った。

いつのまにか眠りに落ちていて、はっと眼が覚めた。
外を見ると見事な青空だ。

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出雲空港は大雨だったのに・・・

進行方向と時間、そして地形から現在地を推定する。
静岡県くらいかな。
と思ったら雲から突き出るほど高い山を発見。
富士山に違いない。

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富士山 (Mt. Fuji)

ということはこの島は大島。火山の三原山がある島だ。

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関東は積乱雲が発達しているようだ。
雲の中に突入する様子は宮崎駿映画のラピュタやナウシカを連想させる。

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今日もいいものが見れて良かった!
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by takuyamorihisa | 2013-09-03 21:00 | 飛行機 | Comments(0)