522 曽根干潟 ~トビハゼを撮影~

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今日は曽根干潟(Sone Tidal Flat)に行ってきた。

2日間の濃厚なカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の産卵行動の撮影を終え、そろそろ島根の家へ向かわなければならない頃。
しかしこの種だけは帰る前に撮影しておきたい。
まるでカエルのような魚、トビハゼ (Shuttles Hoppfish)だ。

あたりを見回すとトビハゼ (Shuttles Hoppfish)がかなりたくさんいる。
しかも水の上で。
島根にはいないこの変わった生物を撮っておきたかった。

まずは石の上でゆっくりと日向ぼっこをしているトビハゼ (Shuttles Hoppfish)。
敵が来てもワンジャンプで水の中に逃げ込む事ができる。

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■トビハゼ (Shuttles Hoppfish) Periophthalmus modestus

トビハゼ (Shuttles Hoppfish)の胸鰭はまるで腕のようになっている。
身体をなでたりする仕草なんて、たまらなくかわいい。




■トビハゼ (Shuttles Hoppfish) Periophthalmus modestus

せっかくなので標本写真も撮りたい・・・
すばしっこくて捕まえる事が非常に困難だが、手網で虫を捕まえるようにして捕獲に成功!
網を前に構えて歩き、ジャンプしたトビハゼ (Shuttles Hoppfish)を下からキャッチするという作戦。
結構難しいが、成功したときはかなりうれしい!

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■トビハゼ (Shuttles Hoppfish) Periophthalmus modestus 7.5cm

かわいい顔をしている。
半陸上生活のためか、眼が上についている。


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■トビハゼ (Shuttles Hoppfish) Periophthalmus modestus 7.5cm


第1背鰭には暗色帯がみられない。
近似種ミナミトビハゼの第1背鰭には暗色帯がみられ、先端が尖るので、ここを見れば見分けは簡単だ。

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■トビハゼ (Shuttles Hoppfish) Periophthalmus modestus 7.5cm

腹鰭は吸盤状になっている。
また左右の鰭をつなぐ膜蓋があるのも特徴。

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■トビハゼ (Shuttles Hoppfish) Periophthalmus modestus 7.5cm


別の個体。

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■トビハゼ (Shuttles Hoppfish) Periophthalmus modestus 7.5cm

特殊な胸鰭。
鰭を支える柄のようなものがあり、その使い方も含めて、もはや腕!
このような魚類が水なしでも呼吸できる呼吸器官を発達させ、両生類になっていったのかなと想像が膨らむ。

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■トビハゼ (Shuttles Hoppfish) Periophthalmus modestus 7.5cm


幼魚も成魚と同じくぴょんぴょんと飛ぶ。

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■トビハゼ (Shuttles Hoppfish) Periophthalmus modestus 1.7cm

ちなみに極小サイズだ。

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■トビハゼ (Shuttles Hoppfish) Periophthalmus modestus 1.7cm


バケツの水にアクシデントで紛れ込んでしまった小さなエビ。

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よく見るとシラタエビ (Exopalaemon orientis)じゃないか!

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■ シラタエビ (Exopalaemon orientis) Exopalaemon orientis


最後の最後まで楽しめる撮影となった。
この旅行で出会った全ての方に感謝します。

来年も 必ず行くぞ 曽根干潟


<撮影種一覧> 2種



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by takuyamorihisa | 2016-07-23 21:10 | 福岡県 | Comments(0)

521 曽根干潟 ~カブトガニ 翌朝の産卵行動~

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今日は曽根干潟(Sone Tidal Flat)に行ってきた。

昨晩の奇跡のようなカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の産卵行動から1夜明けた。
というか、ホテルに戻って7時間が経ったと言った方が正しいかもしれない。

せっかく遠征に来ているのだから時間を無駄にしたくない。
身体にムチを打って朝から干潟へと出かけた。
今度は親父も一緒だ。

砂浜は昨夜の光景が嘘だったかのように静か。
カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の姿はみられない。


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と思ったらいた!!!

カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)のつがいだ!!!

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


メスが砂に沈み、産卵準備OKだ。もしかしたらすでに産卵行動を始めているかもしれない。


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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


しばらくするとメスが砂の上に浮かび、沖へと帰っていった。
水面からでるスムースな体表は、まるでクジラのよう。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


九州大学の調査チームの方々も調査に来られた。
ちょうど昨年今津干潟、曽根干潟へ行くことができたのもこの先生方のおかげ。
カブトガニ師匠。
ずっとお会いしたいと切望していたので大感激だ。
カブトガニにも会えたし、先生方にも会えたし!最高の旅行じゃないか~!

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それにしても昨晩のカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)乱舞から一変、今朝のこの状況は一体なんなのだろうか。
日中の産卵数は夜に比べ少なくなるとはいえ、ここまで少ないとは・・・

ここでやっと2つがい目を発見。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

3つがい目。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

4つがい目。
ブログでみると次々来ているような印象だが、忘れた頃にヌっと姿を現すといった印象。
これらの写真と写真の間隔は50分空いているものもある。


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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

地元の家族が一組やってきた。
子供がカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)をみてみたいというから連れてきてあげたのだという。
お父さん、お母さんも見たことがないらしい。

なかなかカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)がみつからなくて子供が飽き始めたころに5つがい目が登場。
よかったね~見ることができて!

それにしても地元の子供たちが1組。それだけ???
といった印象だった。
ホテルの人も知らなかったし、まずは地元の人達にこの素晴らしい干潟とカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の事を知ってもらいたいと切に願う。


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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

6つがい目!
と思いきや、メスの体色やオスに付着しているフジツボの様子から4つがい目のようだ。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

水が比較的綺麗な潮止堤の反対側に6つがい目!
写真は産卵を終え、帰っていくところ。
甲の中にまだたまっていた小さな気泡が出てきてリングを作っている。
気泡がカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の体内から排出されたものではないことが分かる。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


死骸が並ぶ砂浜でしっかりと生きているカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の卵。
波に洗われて表に出てきてしまっていたが、発生が進み大きくなっている。恐らく以前に産卵されたものだろう。
たくさんの成体が死んでいる中、その子孫はしっかりと育っている。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


朝の9時から3時間、今日観察できたつがいは6組であった。
恐らく夜もこれくらいが普通なのだろう。
毎日調査されている高橋先生がすごいとおっしゃっているくらいなので、いかに昨晩がすごかったかが分かる。

そんな1年に1度しかないような秘密をこっそり教えてくれてありがとうカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)!
気付けばすっかりファンになってしまった!!!


<撮影種一覧> 1種
<クモ・サソリ・カブトガニ類>



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by takuyamorihisa | 2016-07-23 21:00 | 福岡県 | Comments(4)

520 曽根干潟 ~2016年7月22日 カブトガニ産卵行動の記録~

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今日は曽根干潟(Sone Tidal Flat)に行ってきた。

ホテルで休憩をとり、いよいよこの旅の目的である産卵行動の撮影だ!
21時くらいからみられるのではと高橋先生のアドバイスをいただいていたので、21時には現地入りしようと思っていたが疲れすぎていて到着したのは21:30。時間が減った~!しまったぁ~!

街頭がないため、懐中電灯がないと何も見えない真っ暗な砂浜に降りていく。
誰もいないので一人きりだ。(親父も過労でダウン笑)

余りにも暗いのでちょっとドキドキしながら周りを照らしてみる。
いきなりカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の死骸が目の前に広がったので、うわっ!と後ずさりした。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

まずは照明のチェックを兼ねて夜になると活動が活発になるカクベンケイガニ (Kaku Benkei Gani)を撮影。
さすがスピードライト600EX-RTはパワフル。まるで昼間のような明るさだ。

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■ カクベンケイガニ (Kaku Benkei Gani) Parasesarma pictum

トビハゼ (Shuttles Hoppfish)も満ち潮に乗ってどんどん沖からやってきた。
昼間よりもはるかに活性が高い。

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■ トビハゼ (Shuttles Hoppfish) Periophthalmus modestus

準備運動は終わり!
さてここからが本番だ。
時間の経過とともにお伝えしたいので、ここからは時間付のレポート。

21:40

ドキドキしながら恐る恐る水面を覗いてみる・・・
いた~っ!!!
なんといきなりカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)のつがいを発見っ!!!
もう来ていたとは!来るのが遅すぎたかっ!!!

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

おおっ!!!
こっちにもいた~っ!!!
今は満ち潮のためこの場所は水につかったばかり。
そのため砂浜にあったゴミが浮いている。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

21:50

上とは別のつがい。
満潮時を狙って産卵にくるのは、少しでも水際から離れた場所の砂の中で卵を守りたい為。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

波がバシャバシャかぶるような場所でも気にせず産卵をする。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


22:00

産卵を開始しているつがいを発見!
産卵中は甲のヘリ2カ所から、細かい気泡が出てくる。この気泡はカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)が砂を掘り起こしたとき、砂の中に含まれていた細かな気泡が上がってきたもの。カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)が出す粘液と混ざっているため、水面に出ても中々消えない。
これが水の下で産卵行動を行っているカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)をみつける目安となる。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


22:20

新しいつがいがやってきた。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

まずは産卵に適した場所を探すようにうろうろする。
そして気に入った場所がみつかると、そこでじっとする。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

メスは砂を掘って中に身体を埋めていく。
落ち着いたら先ほどの様に気泡が出始める。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


22:50


最初からいたつがいが産卵を開始したようだ。
気泡が出てきて、水面は泡でいっぱい。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


23:10

高橋先生と合流。
気づけば水面は泡だらけに!!!
産卵行動がピーク!!!

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


もしかしてすごいことになっているのではと真上から撮影。
すごいことになっていた。
この写真の範囲だけでも7つがい。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

感動と興奮でハイ状態に!このあたりくらいから訳が分かっていない。

1つがいが産卵を終え移動し始めた。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

ゆっくりと真っ暗な海へ帰っていった。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


23:20

先の密集ポイントとは別の水際で2つがいが産卵中。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

そのうち1つがいが産卵を終え、沖へと帰っていった。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

その間に別の新しいつがいがやってきた。
産卵が終わって移動中なのかもしれない。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

水際のもう1つがい。
オスがもぞもぞし始めて、「もう帰ろうよ」とメスに合図する。
メスも帰る気になったらスッっと砂の上に顔を出して沖へと帰ってゆく。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


23:30

先ほどの密集ポイントではつがいが次々帰り始めた。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

と思ったら、新たにやってきたつがいが。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


こっちにもさっきはいなかったつがいが産卵を始めている!

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

さらにまた別のつがいが来て、砂の中に入っていく。
ピークが終わったと思ったら、全然そんなことはなかった。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


23:40

カブトガニを守る会福岡支部の方たち。
さすが毎日調査をされているので泡だけでどこにつがいがいるのかすぐに分かる!


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また産卵しているつがいが増えている。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


と思えば帰っていくつがいも。
ということは入れ替わり立ち代わりでものすごい数のつがいが来ているのではないだろうか。
途中までは頭の中でカウントしていたが、もはや分からなくなってしまった。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

23:50

沖に頭をむけ産卵するつがい。
通常は陸に頭を向けていることが多いので珍しい。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

帰っていくつがい。
その下には産卵中の別の個体が見える。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


メスが砂のなかにすっぽり埋まっているつがい。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


波にあおられて雄の尾が水面から出ている。
あれ?
気付けばまたさっきより増えているのではないだろうか・・・

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

帰っていくつがい。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


24:00

満潮。
潮位は下がり始めているような気がするが、カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)は減るどころか増えているようだ。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


潮止堤を挟んで反対側の河口にもつがいたちの姿がみえる。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

砂浜でもまだまだ産卵中のつがいは多い。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


24:10

産卵を終えて帰っていくつがい。
帰っていくつがいの方が目につく。
普通に考えると減っていくはずなのに、つがいの数が多くなっている気がする!!!

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


こちらも産卵が終わったもよう。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

砂の中からメスが頭を出す様子。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

そして帰っていく。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

まだ産卵中のつがいたちも。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


ここで状況がどうなっているのか引いて撮影してみることにした。
やはりすごい状況になっていた!
写真の中だけでも6つがい!

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


高橋先生が興奮気味に口を開いた。
「あんた本当に運がいいよ~!こりゃ今シーズン一番多い!こんなにたくさん見れることはまずないけん!つがいがたくさん来とっても風向きによっては水が濁って写真なんてとれん。日ごろの行いがええんやね!この日に来なさいって言ったのがバッチリだったなぁ。」

その言葉をいただかなかったら、いつでもこれくらい見れるもんだと勘違いしていただろう。
それほどすごい事だったんだ!
来てよかったなぁとじわじわ喜びがこみ上げてくる。


24:20

つがいが次々と帰り始める。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


やはり先ほどの6つがいショットの瞬間がピークだったようで、あっという間につがいの数がみえなくなっていった。
まだ数つがいが残っているようだが、今日はこの辺でお開き。

水面には産卵の際に出た泡がたくさん残っていた。
命の営みの強烈なパワーを肌で感じた。

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曽根干潟、ここは本当に素晴らしい場所だ。
しかしカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)繁殖地としては危機的な状況にある。

写真でも分かるとおり、彼らは綺麗な砂の上に卵を産むが、この広大は干潟の中で砂が残っているのはほんのわずかしかない。
逆に産卵できる場所が少なすぎるから、今回の観察のようにカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の産卵が密集してしまうのだ。
密集して産卵すると、一度産卵した場所を別のつがいが掘り起こしてしまうかもしれない。
密集して産卵するのと散らばって産卵するのとでは、彼らの場合散らばって産卵するほうが効率はよいだろう。

あなたたち人間は5年間ここを守る事が出来ますか?
という質問に対してはYESといえるかもしれないが、100年間ここを守る事が出来ますか?
と聞かれるとどうだろう。

土地の少ない日本で、干潟は埋立地としての恰好のターゲット。
しかも一度埋め立ててしまうと二度と戻ってこない希少な場所。

この場所を守っていきたいと思う人間を増やして次の世代に伝えていくためにも、まずはその素晴らしさを皆に知ってもらうという活動が重要なのではないかと思う。


<撮影種一覧> 3種
<クモ・サソリ・カブトガニ類>
<甲殻類>
<魚類>



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by takuyamorihisa | 2016-07-22 23:59 | 福岡県 | Comments(0)

519 曽根干潟 ~カニを襲うカニ~

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今日は曽根干潟(Sone Tidal Flat)に行ってきた。

ホテルへチェックインしたが、やっぱり干潟探索はしておきたい!
という訳でひとり干潟へとやってきた。

野鳥撮影用に購入したデジスコ、これが小さな生き物の撮影にも使えるかどうかのテストもしてみたい。
忙しい事を言い訳に、ここ1年くらいデジスコを使っていない。全く自分が情けなくなる。
まずは使い方になれておかねばと、近くの野池にいたミシシッピアカミミガメ (Red-eared Slider)を撮影した。

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■ ミシシッピアカミミガメ (Red-eared Slider) Trachemys scripta elegans

ちょっと手こずったがOK!準備完了!!!
わくわくしながら干潟に降りる。

ここでも待っていたのがカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の死骸。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


次から次へと打ち上げられてきているようだ。まだまだその数は増えていきそう・・・

普通はすぐに穴の中に逃げ込むスナガニ (Stimpson's Ghost Crab)が思考停止に陥ったのか穴の前でじっとしていた。
わずか10cmの距離で撮影。

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■ スナガニ (Stimpson's Ghost Crab) Ocypode stimpsoni

縞模様がオシャレなヘナタリ (Henatari)。

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■ ヘナタリ (Henatari) Cerithidea cingulata


こちらは未同定。

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■ 腹足綱の1種 (Gastropoda) Gastropoda sp.


まだ綺麗な標本写真を撮影できていないアシハラガニ (Ashiharagani)を発見!

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■ アシハラガニ (Ashiharagani) Helicana tridens

ここにはアシハラガニ (Ashiharagani)がかなりの数生息している。
去年ハチの干潟でアシハラガニ (Ashiharagani)を狙ったのに空振りに終わったが、やっと捕獲する事ができた!よ~し!
全体的にツルっとした印象で、オレンジがかった体色が美しい。

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■ アシハラガニ (Ashiharagani) Helicana tridens 甲幅3.3cm


アシハラガニ (Ashiharagani)の顔。
色味がたまらなくかっこいい。

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■ アシハラガニ (Ashiharagani) Helicana tridens 甲幅3.3cm

これだけで来た甲斐があったというもの。

そして今度は不審な動きをしているアシハラガニ (Ashiharagani)を発見!
なんとヤマトオサガニ (Yamato Osagani)を襲っているではないか!

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■ アシハラガニ (Ashiharagani) Helicana tridens
■ ヤマトオサガニ (Yamato Osagani) Macrophthalmus japonicus


ヤマトオサガニ (Yamato Osagani)はまだ生きていて必死に抵抗しているが身体の大きさが全く違うので勝負にならない。
ここでデジスコが登場!
おお!小さいカニでも問題なく撮影できている!!!
恐らくアシハラガニ (Ashiharagani)がカニを襲っている写真はほとんどないのではないだろうか!

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■ アシハラガニ (Ashiharagani) Helicana tridens
■ ヤマトオサガニ (Yamato Osagani) Macrophthalmus japonicus



■ アシハラガニ (Ashiharagani) Helicana tridens
■ ヤマトオサガニ (Yamato Osagani) Macrophthalmus japonicus

他のカニを捕食することもあるというのは知っていたが、まさか実際にみられるとは!

泥の上を歩いているトビハゼ (Shuttles Hoppfish)。
水辺から3mくらいは離れている場所でも普通にみられる。
これが魚類なんて!

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■ トビハゼ (Shuttles Hoppfish) Periophthalmus modestus


この場所(先ほどの場所とは別の場所)で最も個体数の多いカニであろうハクセンシオマネキ (Hakusen Shiomaneki)。
オスがさかんに大鉗脚をふっている。
この姿が潮を招いているようであるため、潮招きと呼ばれる。実際干潮時に現れてハサミを振り、その後潮が満ちだすので潮を招いているのは事実だ。
大鉗脚を振る仕草はウェービングと呼ばれ、主にオスがメスにアピールするときにとる行動だ。メスがそのオスを気に入ればオスの巣穴に入っていくという。

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■ ハクセンシオマネキ (Hakusen Shiomaneki) Uca lactea


ここでデジスコが再び登場。
泥で三脚が汚れないようにスーパーの袋で完全武装。

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ハクセンシオマネキ (Hakusen Shiomaneki)のデジスコ撮影をしてみた。

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■ ハクセンシオマネキ (Hakusen Shiomaneki) Uca lactea


さすがデジスコ、ボケがすごい!その分ピントがめちゃくちゃシビアだ。
かねてから狙っていたウェービングの動画撮影にも成功!



■ ハクセンシオマネキ (Hakusen Shiomaneki) Uca lactea


ヒメアシハラガニ (Hime Ashiharagani)も撮影することができた。

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■ ヒメアシハラガニ (Hime Ashiharagani) Helicana japonica


底質を口に入れて有機物を濾しとって食べている。
デトリタス食というやつだ。




■ ヒメアシハラガニ (Hime Ashiharagani) Helicana japonica


アシハラガニ (Ashiharagani)と同じく、ずっと探し求めていたカクベンケイガニ (Kaku Benkei Gani)の標本写真の撮影にも成功っ!!!

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■ カクベンケイガニ (Kaku Benkei Gani) Parasesarma pictum 甲幅1.8cm


今日はすでに大収穫だ~!!!

夜の撮影本番を前に早くもバテてしまった・・・

ちょっとだけホテルで休憩しよ・・・


<撮影種一覧> 11種
<貝類>
■ ヘナタリ (Henatari) Cerithidea cingulata
■ 腹足綱の1種 (Gastropoda) Gastropoda sp.
<クモ・サソリ・カブトガニ類>



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by takuyamorihisa | 2016-07-22 21:10 | 福岡県 | Comments(0)

518 曽根干潟 ~カブトガニの死骸たち~

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今日は曽根干潟(Sone Tidal Flat)に行ってきた。

ちょうど一年前、カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の産卵をみたくて福岡県に撮影旅行に行った。
しかし初めて訪れる場所のどこでカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)がみられるかは素人には到底分かるはずもなく悲しくも空振りに終わっていた。

そして1年後、またカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の産卵の季節が訪れた。今回は離れて暮らす父親を誘い、親子旅行を兼ねて曽根干潟へ撮影旅行だ!

広島県の三次市で合流し、福岡を目指す。
関門海峡は相変わらず潮の流れがめちゃくちゃ早い。

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家を出て5時間、やっと曽根干潟へ到着した。
現地では再び昨年お世話になったカブトガニを守る会の高橋先生に産卵場所を案内していただいた。
カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)は砂底に産卵するため、干潟の中でも砂地の場所で待つことが大切。


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今シーズン、カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の産卵は順調の行われているようで、砂の上を観察していると早速卵の固まりを確認。こんなに簡単に卵がみつかるとは、やはりすごいところだ曽根干潟。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の産卵場を守っていくため、砂の不法採取を禁止する看板。
4億年も前から地球に存在しているカブトガニだが、底質の粒度が少し違うだけで産卵が上手くいかなくなるという、繊細な面も持っている。

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今日の満潮は夜の12時。
カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の産卵は満潮時にみられるので、それまではしばしの休憩だ。

しかしその前になんとも悲しくなるような写真を撮影しなければならない。
今シーズン、曽根干潟ではカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の成体の大量死がみられている。
高橋先生をはじめとする保護活動のメンバーの方々がその死骸を並べていた。

「300匹死んだっちゅうても、言葉だけじゃイメージがわかんやろ。こうやって300匹の死体を実際にみると、うわぁと衝撃を受ける。何とかせなと思ってくれる人が少しでも増えてくれれば、こうやって臭い思いして並べとる甲斐がある。メディアも取材しにくるかもしれん。」

高橋先生の思いが強く伝わる衝撃的な景色。
約300匹の成体の死骸たち。
悪臭がひどく、肺の中まで腐乱臭で満たされている気分。


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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)が成体になるためには10年以上もかかる。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


この大量死は海水温の上昇が原因なのか、海底の貧酸素が原因なのか、化学物質による公害なのか、それとも生息数が多い世代の寿命と重なったのか全く分かっていない。
この希少な種を保護するためにも原因を調査することが早急に求められる。

暗い気持ちになったが、気を撮り直し曽根干潟の生き物たちを写真撮影。

まずはハクセンシオマネキ (Hakusen Shiomaneki)のメス。
のんきに餌を食べている姿がかわいらしい。


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■ ハクセンシオマネキ (Hakusen Shiomaneki) Uca lactea


続いてハクセンシオマネキ (Hakusen Shiomaneki)のメスの似たチゴガニ (Chigogani)。
ハクセンシオマネキ (Hakusen Shiomaneki)のメスよりも鉗脚が大きいのと、オスはウェービングといって両方の鉗脚を上に振ってバンザイをするような仕草をするので見分けることができる。
甲の側面が空色をしているのも特徴だ。

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■ チゴガニ (Chigogani) Ilyoplax pusilla


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■ チゴガニ (Chigogani) Ilyoplax pusilla


最も多くみられたのがヤマトオサガニ (Yamato Osagani)。
上の2種よりもより泥の場所を好む。

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■ ヤマトオサガニ (Yamato Osagani) Macrophthalmus japonicus


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■ ヤマトオサガニ (Yamato Osagani) Macrophthalmus japonicus

やっぱり干潟はワクワクするなぁ。

それでは産卵行動の撮影の前にホテルへチェックイン。
でもせっかく来ているのだから休憩せずにまずは干潟の生物の写真をゆっくり撮ろうかなぁ。


<撮影種一覧> 4種
<クモ・サソリ・カブトガニ類>
<甲殻類>



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by takuyamorihisa | 2016-07-22 21:00 | 福岡県 | Comments(0)

470 曽根干潟 ~カブトガニの幼生に出会う~

今日は曽根干潟(Sone Tidal Flat)に行ってきた。

島根県松江市から福岡県福岡市まで来たものの、お目当てのカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)には出会うことができなかった。
そんなときに手を差し伸べてくれたのが、日本カブトガニを守る会の高橋先生。
「今からいらっしゃるならご案内しますよ。」と暖かい言葉をかけてくださった。

曽根干潟(Sone Tidal Flat)は北九州市にある広大な干潟。
ここではカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)に出会える確立がかなり高いらしい。

待ち合わせ場所に車をつけると、すでに先生が待ってくださっていた。
潮が引き始めて時間が経っているので、すぐに観察しないとカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の観察は難しいらしい。

干潟歩き用のタビをお借りして、いよいよ観察開始だ!

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ズブズブ・・・と埋まりながら泥の干潟を歩く。
長靴で入っていたら1歩目で歩けなくなっていただろう。

干潟にはヤマトオサガニ (Yamato Osagani)がうようよいる。
まずは久々にみるマメコブシガニ (Mame Kobushigani)を撮影。

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■ マメコブシガニ (Mame Kobushigani) Philyra pisum

干潟歩きに慣れた先生の後を必死についていく。
なかなかカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の幼生はいないものなんだなぁと思っていたら、先生が「いたよ~」と手招きした。

初めてみるカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の幼生だ!!!

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

泥をとって見やすくして撮影。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

本当に小さい!
しかし立派に大人と同じ格好をしているのがかわいらしい。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

貝類の這い跡とカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の這い跡は良く似ていて紛らわしい。
しかし、カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)には尾剣があるので、跡の真ん中に一本の明瞭な線がみられるのが特徴だ。

これを見るとカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)かどうかが分かるらしい。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

しかし本当に小さい!
かわいらしい・・・

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

生まれて初めて見るカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)に大興奮もつかの間、先生は他にも見せたいものがあると、違う場所を案内してくださった。

500mくらい離れた場所に移動して再び海岸へと下りる。

ここにはカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の死骸がたくさんあった。
水の引いた干潟に取り残されてしまい力尽きたのだろう。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

「ハクセンシオマネキ (Hakusen Shiomaneki)は見たことがあるかい?ここはものすごく沢山いる場所なんだよ~」
と言って見せてもらったのがこちら。
なんとこの白い点全てがハクセンシオマネキ (Hakusen Shiomaneki)。
なんだここは~!!!

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■ ハクセンシオマネキ (Hakusen Shiomaneki) Uca lactea

しかも一匹一匹が立派!
前にハチの干潟(Hachi's Tidal Flat)で見たものよりも随分大きく感じる。

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■ ハクセンシオマネキ (Hakusen Shiomaneki) Uca lactea

こんな素晴らしい場所がまだ日本に残っていたんだ・・・
なんだかとっても嬉しくなった。

流入河川周辺でもたくさんの生き物が見られた。
魚類なのに水の上でも平気なトビハゼ (Shuttles Hoppfish)。

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■ トビハゼ (Shuttles Hoppfish) Periophthalmus modestus

ここでも沢山いるヤマトオサガニ (Yamato Osagani)。

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■ ヤマトオサガニ (Yamato Osagani) Macrophthalmus japonicus

初めてみるシオマネキ (Shiomaneki)。これは大きい!

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■ シオマネキ (Shiomaneki) Uca arcuata

同じく初撮影種チゴガニ (Chigogani)。
小さくてかわいいっ!

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■ チゴガニ (Chigogani) Ilyoplax pusilla

アシハラガニ (Ashiharagani)。見るからに健康そう。

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■ アシハラガニ (Ashiharagani) Helicana tridens

こんなに楽しい撮影はいつ以来だろうか。
根本的に水生生物が好きなのは間違いない。

これだけでも十分満足のいく撮影だったが、最後にカブトガニ自慢館でカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)成体の標本撮影をさせてもらった。

メスの成体。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

オスの成体。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

まだ雌雄の特徴が現れていない亜成体。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

今日の撮影は今年一番の収穫だった。
そしてこんなにも素晴らしい曽根干潟(Sone Tidal Flat)の存在を知ることができ、これからが楽しみになった。
ここは冬鳥の観察にもいい場所らしく、また訪れなければならないと思う!


<撮影種一覧> 8種
<クモ・サソリ・カブトガニ類>
カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus
<甲殻類>
アシハラガニ (Ashiharagani) Helicana tridens
■ マメコブシガニ (Mame Kobushigani) Philyra pisum
■ チゴガニ (Chigogani) Ilyoplax pusilla
ヤマトオサガニ (Yamato Osagani) Macrophthalmus japonicus
■ シオマネキ (Shiomaneki) Uca arcuata
ハクセンシオマネキ (Hakusen Shiomaneki) Uca lactea
<魚類>
トビハゼ (Shuttles Hoppfish) Periophthalmus modestus
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by takuyamorihisa | 2015-07-31 21:10 | 福岡県 | Comments(0)

469 今津干潟 ~カブトガニの産卵を見たくて~

今日は今津干潟 (Imazu Tidal Flat)に行ってきた。

今、福岡県の今津干潟 (Imazu Tidal Flat)に来ている。
わざわざ遠征したのは明確なターゲットがあるため。今日のターゲットはカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)だ。

写真提供の話から日本カブトガニを守る会の方々と知り合いになる機会があり、7月の大潮の晩にカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の産卵を見られるかも知れないと教わった。
こんなチャンスを逃すわけにはいかない!と急遽撮影旅行を組んだのだった。

ここに到着したのは昨晩のこと。カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の産卵が見られないかと海岸沿いの道路を歩いた。
しかし、観察者もいないし、不審者に思われそうだったので、ちょっとだけの観察にしておいて、今日の日中にかけることにしたのだ。

まずは今津公民館に挨拶にいって、情報を教えていただく。
地元のおじいさんの話だと、昔はたくさんいて、食べることもあったようだ。
埋め立てにより産卵場所が激減し、カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)は絶滅の危機に瀕している。

数少ない繁殖場所のひとつ、今津干潟 (Imazu Tidal Flat)。
砂入れもしていて、底質は砂。

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さっそくサングラス越しに水中の様子を観察する。
カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)はいないかぁ~!

すると丸く平べったい体に、剣のような尾を持った生き物の姿を確認した。
いた~!!!

と思ったらアカエイ (Red Stingray) だった・・・

どの辺を探せばカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)に出会えるのかさっぱり分からない。
とりあえずせっかくここまで来たのだからと周りの生き物を観察することにした。

初撮影種のウミニナ (Uminina)。

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■ ウミニナ (Uminina) Batillaria multiformis

標本写真も撮影。

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■ ウミニナ (Uminina) Batillaria multiformis 殻長2.3cm

このカラフルな巻貝はヘナタリ (Henatari)。
こちらも初撮影種。

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■ ヘナタリ (Henatari) Cerithidea cingulata 2.9cm

排水管の中に隠れていたカクベンケイガニ (Kaku Benkei Gani)。

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■ カクベンケイガニ (Kaku Benkei Gani) Parasesarma pictum

こちらは小さめの個体。

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■ カクベンケイガニ (Kaku Benkei Gani) Parasesarma pictum

捕まえたいが、ちょっとでも人の気配を感じると逃げてしまう・・・
なかなか手ごわいぞ~

20分くらい粘ってやっと捕まえることが出来た。
大きいほうを捕まえたかったが・・・

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■ カクベンケイガニ (Kaku Benkei Gani) Parasesarma pictum 甲幅1.6cm

地元の中海~境水道ではおなじみのユビナガホンヤドカリ (Yubinaga Honyadokari)。

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■ ユビナガホンヤドカリ (Yubinaga Honyadokari) Pagurus minutus 甲長0.9cm


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■ ユビナガホンヤドカリ (Yubinaga Honyadokari) Pagurus minutus 甲長0.9cm

石の下を探してみつけたケフサイソガニ (Kefusa Isogani)。

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■ ケフサイソガニ (Kefusa Isogani) Hemigrapsus penicillatus 甲幅1.8cm

抱卵しているメスだった。

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■ ケフサイソガニ (Kefusa Isogani) Hemigrapsus penicillatus 甲幅1.8cm

いろいろな生き物を撮影できて満足。
いやっ肝心のカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)をまだみつけていない!

短パンに長靴でそおっと水の中を歩いてカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)を探す。
しかしなかなか見つからない。
気付けば長靴の中は水だらけ。膝までつかって歩き回った。

いない・・・

福岡県まで来たのにターゲットに出会えなかったのは辛いなぁ・・・


<撮影種一覧> 5種
<貝類>
■ ウミニナ (Uminina) Batillaria multiformis
■ ヘナタリ (Henatari) Cerithidea cingulata
<甲殻類>
ユビナガホンヤドカリ (Yubinaga Honyadokari) Pagurus minutus
カクベンケイガニ (Kaku Benkei Gani) Parasesarma pictum
■ ケフサイソガニ (Kefusa Isogani) Hemigrapsus penicillatus
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by takuyamorihisa | 2015-07-31 21:00 | 福岡県 | Comments(0)