611 曽根干潟 ~カブトガニの産卵と夏の自由研究~

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今日は曽根干潟(Sone Tidal Flat)に行ってきた。

昨晩は夜遅くまでカブトガニ産卵の撮影をしたので朝起きるのが辛い。
がしかし、そうも言っていられない。

そのほとんどが夜の満潮時に産卵をするカブトガニだが、朝の満潮にやってくるものもいるのだ。

昨年は自分が観察していた浜の反対側が当たりで、透明度が高く最高の条件だったらしい。
今年は水中の様子を撮影できないかと、今回デジカメと水中ハウジングも持参してきている。

Google Mapを片手に航空写真とGPSから砂浜を歩いて探す。
こんなことが出来るなんて、15年前には夢のような話だった。今の世の中本当にすごい。
iPhoneに映し出される航空写真と全く同じの砂浜が姿を現したので、浜辺まで下りてみた。

いい感じの砂浜だが、明るすぎる。
こんなところへカブトガニが来るのだろうか???

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・・・

いない。

いる気配がない。

釣りでもなんでも、そう思うと負けで、急に勘が鈍くなってしまうもの。
産卵泡かなぁと思って近づくと、波が作った泡だったり・・・

やはり、初めて来る場所でカブトガニに出会おうとしても難しいんだろうなぁ・・・

と思っていると、海底に見える大きなシルエットがこちらへ向かってやってくる。

いた~っ!!!

「いないと思ったら負け」のジンクスをついにやぶったぜ~!

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


立派なペアだ。産卵する場所を求めて移動している。
動きが遅いイメージのカブトガニだが、移動しているときの速さは結構速い。
例えるなら人間がゆ~っくり歩くときくらいの速さ。(遅いか・・・)

しばらく見ていると、ピタッと止まって前にいるメスの頭が砂に潜り始めた。
産卵を始めたようだ。

メスとオスの間くらいから盛んに泡が出始めた。
これは産卵泡と言って、産卵しているときの目印となる。


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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


よし。
産卵を始めた状態であれば、多少近づいてもカブトガニに悪い影響を与えない。
今回のメイン、水中写真を撮るぞ~!

水の上から見た状態だと透明度が高そうなのだが、水の中はとても濁っている。
全然写真が撮れないっ!!!

やっと撮影できたのはアップすぎてなんだかよく分からない写真になってしまった・・・

メスの様子。
砂に潜っている事が分かる。
特に水の中で撮らなくても、水の上からでも観察できる光景なのだが・・・


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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


オスの様子。
オスの前体前縁はきゅっとくびれていて、メスに抱きついてもしっくり収まるようになっている。
これも特に水の中で撮らずとも分かる特徴・・・


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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


カブトガニの産卵は、一度その場で始めると20分くらいはじっとしている。
このペアの写真は撮らせてもらったので、別の場所にいるカブトガニを探す事にした。

歩きながら水辺をのぞき込む。
カブトガニはみつからない。
真夏の九州、炎天下、かなりしんどい・・・

すると向こうから子供達とお母さんおばあさんのファミリーが同じ様な行動をしているのが目に入った。
なんとこのファミリーもカブトガニを探しているとの事。

これは嬉しいっ!
曽根干潟のすぐ近くにあるホテルの人たちに話しても、「そんなものがいるんですか~?」と悲しい答えが返ってくるくらい、カブトガニは地元の人ですら無関心なマイナーな生き物だというのに、家族総出で、しかもこの炎天下に観察に来ているとは~!!!

まだいてくれ~と願いながら先ほどみつけたカブトガニのところへ案内する。

いたぁ~!


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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


子供達の嬉しそうな顔がたまらない。
夏休みの自由研究でカブトガニを調べているそうだ。偉い!おじさん嬉しい!

水中写真の失敗もどこかに飛んで行ってしまう程、ルンルン気分で自宅へと向かった。


<撮影種一覧> 1種
<カブトガニ類>




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by takuyamorihisa | 2017-07-27 21:00 | 福岡県 | Comments(0)

610 曽根干潟 ~カブトガニの産卵~

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今日は曽根干潟(Sone Tidal Flat)に行ってきた。

曽根干潟へ到着し、早速チゴガニ (Ilyoplax pusilla)たちの撮影。標本写真を撮影し、夕食をとり終えたころにはすっかりと満潮の時刻となっていた。

そう、カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の産卵は夏の大潮前後の夜、満潮時に最も活発になるのだ。
大潮の満潮時は最も水位が高くなるとき。
この時に岸までくると、水辺から最も遠い場所に産卵することが可能となる。
水辺から離れた砂の中は水中よりも遥かに安全で、安定した温度が卵の発生を助けてくれる。

車を停め機材を用意し、浜辺へ降りていく。

街灯もなく、ひっそりとした雰囲気が集中力を高めて、生命感にあふれている海の力を感じさせてくれる。
ような気がする。

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懐中電灯を片手に波打ち際を注意深く観察する。
いたっ!!!

カブトガニのオスだ!

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


と思ったら何かおかしい。
これは死骸だ!

昨年は数々のメディアに取り上げられるほどの大量死がみられた曽根干潟だが、昨年ほどではないにしろ多くの死骸が打ち上げられている。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


砂浜から少し離れて捨て石の場所へいくと、生命感の塊のような光景に出会う事が出来た。
トビハゼ (Shuttles Hoppfish)の大群だ。
潮が満ちてくるのと一緒に波打ち際までやってきてくつろいでいる。

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■ トビハゼ (Shuttles Hoppfish) Periophthalmus modestus


それにしても去年ならこの時刻ですでに数組のつがいがいたのだが、今年は少ないのだろうか・・・

と思っていたら・・・

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


来たっ!!!
カブトガニのペアだ!

前の大きい個体がメスで、オスは後ろ側にくっついている方。

ちょうど波打ち際で産卵を始めた。
なぜ産卵をしているのかどうかが分かるのかというと、メスが体を砂の中にうずめているから。
移動中は体全体が砂の上に出た状態。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


とても神秘的な光景だ・・・

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

産卵は1箇所のみならず、数か所で行われることも多い。
産卵が終わるとメスは砂の中にうずまっていた体を出し、沖へと帰っていくか、次の場所へと移動してまた産卵する。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


産卵直後の砂浜。
きれいに埋め戻されているが、少しだけ周りと様子が異なる。


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いい場所を求めて移動中の別のペア。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


ここで日本カブトガニを守る会の高橋先生がいらっしゃった。
今年も来る時期についてのアドバイスをいただき、とてもお世話になっている。

高橋先生と(去年よりは多少進歩した?)会話をしていると、夕方に出会った広島大学の学生さん達、そしてこの地で長年カブトガニの調査をされている林先生も合流し、みなで感動を共有しながら観察をした。

こちらのペアはオスにたくさんのフジツボが。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


産卵を終えて帰っていく。
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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

また別のペア。
メスとオスの色味が違うペアだ。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

産卵を終えて帰っていく。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

移動中のペア。
4億年前のデザインからほとんど変わっていないだけあって、その姿にとても惹かれるものがある。
パッとみたときにどの生き物とも似ていないからかな・・・

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

まだまだカブトガニたちは産卵を続けているのだが、明日は朝の撮影もしたいし、何より島根県まで帰るための体力も温存しておかないといけない。
という訳で、なごり惜しくも最後の1枚を撮影してホテルへ戻った。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


この光景だけは毎年撮影していきたいなぁ。
いつまでも彼らがこの浜で生命をつなげる事ができますように・・・


<撮影種一覧> 2種
<カブトガニ類>
<魚類>


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by takuyamorihisa | 2017-07-26 21:10 | 福岡県 | Comments(0)

609 曽根干潟 ~チゴガニのウェービング~

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今日は曽根干潟(Sone Tidal Flat)に行ってきた。

島根県松江市から北九州市の曽根干潟までは車で約5時間かかる。風邪をひいて割れるような頭痛の中、なんとか身体にムチを打って曽根干潟へやってきた。
狙うはカブトガニの産卵行動!

現在、日本のカブトガニの生息状況は危機に瀕しており、その姿を見る事が出来る場所はごくわずかしか残っていない。

曽根干潟へ来るのは今年で3回目。昨年は運よくカブトガニの産卵を撮影することができたが、今年は撮影できるだろうか???

夕方、ホテルへチェックインする前に干潟へと向かった。
満潮は午後11時半なので、今は干潮の状態。

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干潮時のターゲットはチゴガニ (Ilyoplax pusilla)。実はまだあまりいい写真を撮れたことがない。
確か去年はこのあたりにいたと思うけど・・・


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いたっ!

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■ チゴガニ (Ilyoplax pusilla Ilyoplax pusilla


餌を食べながら、ウェービングと呼ばれるハサミを大きく振り上げる行動をとっている。

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■ チゴガニ (Ilyoplax pusilla Ilyoplax pusilla

かわいい・・・

チゴガニの口の周りは繁殖期に青くなる。この個体はやや青っぽくなってきている。

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■ チゴガニ (Ilyoplax pusilla Ilyoplax pusilla


チゴガニ (Ilyoplax pusilla)の標本写真。
甲幅わずか3.6mm!小さい!!!

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■ チゴガニ (Ilyoplax pusilla Ilyoplax pusilla 甲幅3.6mm

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■ チゴガニ (Ilyoplax pusilla Ilyoplax pusilla 甲幅3.6mm


この場所では最も多くみられたヤマトオサガニ (Macrophthalmus japonicus)。
鉗脚(ハサミ)の大きいのはオス。

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■ ヤマトオサガニ (Macrophthalmus japonicus) Macrophthalmus japonicus

メスは鉗脚が小さい。

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■ ヤマトオサガニ (Macrophthalmus japonicus) Macrophthalmus japonicus

香港ではおなじみのシオマネキ (Bowed Fiddler Crab)。
ここでは個体数が少ない。

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■ シオマネキ (Bowed Fiddler Crab) Uca arcuata

シオマネキメスの巣穴。盛り上がった形で面白い。

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■ シオマネキ (Bowed Fiddler Crab) Uca arcuata


ハクセンシオマネキ (Milky Fiddler Crab)はたくさんみられた。
オスは片方の鉗脚(ハサミ)が巨大化する。



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■ ハクセンシオマネキ (Milky Fiddler Crab) Uca lactea 甲幅10.7mm

腹面。

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■ ハクセンシオマネキ (Milky Fiddler Crab) Uca lactea 甲幅10.7mm

別の個体。オス。

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■ ハクセンシオマネキ (Milky Fiddler Crab) Uca lactea 甲幅10.7mm

メスの鉗脚は両方とも小さい。

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■ ハクセンシオマネキ (Milky Fiddler Crab) Uca lactea 甲幅8.9mm


ヒメアシハラガニ (Helicana japonica)。

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■ ヒメアシハラガニ (Helicana japonica) Helicana japonica 甲幅10.8mm



撮影を終えて、ホテルに戻ろうとしたところで、調査をしている人たちに挨拶する。
なんと広島大学の学生さんで、カブトガニの産卵を見るたびにはるばる来ていたとのこと。

しかも、カブトガニがいる場所まで教えてくれたっ!

産卵に向け、満潮を待っているカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)のペア。
大きい・・・

やっぱカブトガニはかっこいいわ・・・


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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


全く動かず、かといって産卵行動をしている訳でもなく。やはり満潮を待っているのだろう。
さっそく感動。

海へ来て頭痛も治ったし、今晩の撮影はがんばるぞ~!!!


<撮影種一覧> 6種
<カブトガニ類>
<甲殻類>


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by takuyamorihisa | 2017-07-26 21:00 | 福岡県 | Comments(0)

522 曽根干潟 ~トビハゼを撮影~

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今日は曽根干潟(Sone Tidal Flat)に行ってきた。

2日間の濃厚なカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の産卵行動の撮影を終え、そろそろ島根の家へ向かわなければならない頃。
しかしこの種だけは帰る前に撮影しておきたい。
まるでカエルのような魚、トビハゼ (Shuttles Hoppfish)だ。

あたりを見回すとトビハゼ (Shuttles Hoppfish)がかなりたくさんいる。
しかも水の上で。
島根にはいないこの変わった生物を撮っておきたかった。

まずは石の上でゆっくりと日向ぼっこをしているトビハゼ (Shuttles Hoppfish)。
敵が来てもワンジャンプで水の中に逃げ込む事ができる。

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■トビハゼ (Shuttles Hoppfish) Periophthalmus modestus

トビハゼ (Shuttles Hoppfish)の胸鰭はまるで腕のようになっている。
身体をなでたりする仕草なんて、たまらなくかわいい。




■トビハゼ (Shuttles Hoppfish) Periophthalmus modestus

せっかくなので標本写真も撮りたい・・・
すばしっこくて捕まえる事が非常に困難だが、手網で虫を捕まえるようにして捕獲に成功!
網を前に構えて歩き、ジャンプしたトビハゼ (Shuttles Hoppfish)を下からキャッチするという作戦。
結構難しいが、成功したときはかなりうれしい!

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■トビハゼ (Shuttles Hoppfish) Periophthalmus modestus 7.5cm

かわいい顔をしている。
半陸上生活のためか、眼が上についている。


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■トビハゼ (Shuttles Hoppfish) Periophthalmus modestus 7.5cm


第1背鰭には暗色帯がみられない。
近似種ミナミトビハゼの第1背鰭には暗色帯がみられ、先端が尖るので、ここを見れば見分けは簡単だ。

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■トビハゼ (Shuttles Hoppfish) Periophthalmus modestus 7.5cm

腹鰭は吸盤状になっている。
また左右の鰭をつなぐ膜蓋があるのも特徴。

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■トビハゼ (Shuttles Hoppfish) Periophthalmus modestus 7.5cm


別の個体。

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■トビハゼ (Shuttles Hoppfish) Periophthalmus modestus 7.5cm

特殊な胸鰭。
鰭を支える柄のようなものがあり、その使い方も含めて、もはや腕!
このような魚類が水なしでも呼吸できる呼吸器官を発達させ、両生類になっていったのかなと想像が膨らむ。

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■トビハゼ (Shuttles Hoppfish) Periophthalmus modestus 7.5cm


幼魚も成魚と同じくぴょんぴょんと飛ぶ。

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■トビハゼ (Shuttles Hoppfish) Periophthalmus modestus 1.7cm

ちなみに極小サイズだ。

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■トビハゼ (Shuttles Hoppfish) Periophthalmus modestus 1.7cm


バケツの水にアクシデントで紛れ込んでしまった小さなエビ。

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よく見るとシラタエビ (Exopalaemon orientis)じゃないか!

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■ シラタエビ (Exopalaemon orientis) Exopalaemon orientis


最後の最後まで楽しめる撮影となった。
この旅行で出会った全ての方に感謝します。

来年も 必ず行くぞ 曽根干潟


<撮影種一覧> 2種



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by takuyamorihisa | 2016-07-23 21:10 | 福岡県 | Comments(0)

521 曽根干潟 ~カブトガニ 翌朝の産卵行動~

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今日は曽根干潟(Sone Tidal Flat)に行ってきた。

昨晩の奇跡のようなカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の産卵行動から1夜明けた。
というか、ホテルに戻って7時間が経ったと言った方が正しいかもしれない。

せっかく遠征に来ているのだから時間を無駄にしたくない。
身体にムチを打って朝から干潟へと出かけた。
今度は親父も一緒だ。

砂浜は昨夜の光景が嘘だったかのように静か。
カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の姿はみられない。


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と思ったらいた!!!

カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)のつがいだ!!!

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


メスが砂に沈み、産卵準備OKだ。もしかしたらすでに産卵行動を始めているかもしれない。


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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


しばらくするとメスが砂の上に浮かび、沖へと帰っていった。
水面からでるスムースな体表は、まるでクジラのよう。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


九州大学の調査チームの方々も調査に来られた。
ちょうど昨年今津干潟、曽根干潟へ行くことができたのもこの先生方のおかげ。
カブトガニ師匠。
ずっとお会いしたいと切望していたので大感激だ。
カブトガニにも会えたし、先生方にも会えたし!最高の旅行じゃないか~!

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それにしても昨晩のカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)乱舞から一変、今朝のこの状況は一体なんなのだろうか。
日中の産卵数は夜に比べ少なくなるとはいえ、ここまで少ないとは・・・

ここでやっと2つがい目を発見。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

3つがい目。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

4つがい目。
ブログでみると次々来ているような印象だが、忘れた頃にヌっと姿を現すといった印象。
これらの写真と写真の間隔は50分空いているものもある。


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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

地元の家族が一組やってきた。
子供がカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)をみてみたいというから連れてきてあげたのだという。
お父さん、お母さんも見たことがないらしい。

なかなかカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)がみつからなくて子供が飽き始めたころに5つがい目が登場。
よかったね~見ることができて!

それにしても地元の子供たちが1組。それだけ???
といった印象だった。
ホテルの人も知らなかったし、まずは地元の人達にこの素晴らしい干潟とカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の事を知ってもらいたいと切に願う。


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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

6つがい目!
と思いきや、メスの体色やオスに付着しているフジツボの様子から4つがい目のようだ。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

水が比較的綺麗な潮止堤の反対側に6つがい目!
写真は産卵を終え、帰っていくところ。
甲の中にまだたまっていた小さな気泡が出てきてリングを作っている。
気泡がカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の体内から排出されたものではないことが分かる。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


死骸が並ぶ砂浜でしっかりと生きているカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の卵。
波に洗われて表に出てきてしまっていたが、発生が進み大きくなっている。恐らく以前に産卵されたものだろう。
たくさんの成体が死んでいる中、その子孫はしっかりと育っている。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


朝の9時から3時間、今日観察できたつがいは6組であった。
恐らく夜もこれくらいが普通なのだろう。
毎日調査されている高橋先生がすごいとおっしゃっているくらいなので、いかに昨晩がすごかったかが分かる。

そんな1年に1度しかないような秘密をこっそり教えてくれてありがとうカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)!
気付けばすっかりファンになってしまった!!!


<撮影種一覧> 1種
<クモ・サソリ・カブトガニ類>



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by takuyamorihisa | 2016-07-23 21:00 | 福岡県 | Comments(4)

520 曽根干潟 ~2016年7月22日 カブトガニ産卵行動の記録~

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今日は曽根干潟(Sone Tidal Flat)に行ってきた。

ホテルで休憩をとり、いよいよこの旅の目的である産卵行動の撮影だ!
21時くらいからみられるのではと高橋先生のアドバイスをいただいていたので、21時には現地入りしようと思っていたが疲れすぎていて到着したのは21:30。時間が減った~!しまったぁ~!

街頭がないため、懐中電灯がないと何も見えない真っ暗な砂浜に降りていく。
誰もいないので一人きりだ。(親父も過労でダウン笑)

余りにも暗いのでちょっとドキドキしながら周りを照らしてみる。
いきなりカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の死骸が目の前に広がったので、うわっ!と後ずさりした。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

まずは照明のチェックを兼ねて夜になると活動が活発になるカクベンケイガニ (Kaku Benkei Gani)を撮影。
さすがスピードライト600EX-RTはパワフル。まるで昼間のような明るさだ。

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■ カクベンケイガニ (Kaku Benkei Gani) Parasesarma pictum

トビハゼ (Shuttles Hoppfish)も満ち潮に乗ってどんどん沖からやってきた。
昼間よりもはるかに活性が高い。

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■ トビハゼ (Shuttles Hoppfish) Periophthalmus modestus

準備運動は終わり!
さてここからが本番だ。
時間の経過とともにお伝えしたいので、ここからは時間付のレポート。

21:40

ドキドキしながら恐る恐る水面を覗いてみる・・・
いた~っ!!!
なんといきなりカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)のつがいを発見っ!!!
もう来ていたとは!来るのが遅すぎたかっ!!!

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

おおっ!!!
こっちにもいた~っ!!!
今は満ち潮のためこの場所は水につかったばかり。
そのため砂浜にあったゴミが浮いている。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

21:50

上とは別のつがい。
満潮時を狙って産卵にくるのは、少しでも水際から離れた場所の砂の中で卵を守りたい為。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

波がバシャバシャかぶるような場所でも気にせず産卵をする。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


22:00

産卵を開始しているつがいを発見!
産卵中は甲のヘリ2カ所から、細かい気泡が出てくる。この気泡はカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)が砂を掘り起こしたとき、砂の中に含まれていた細かな気泡が上がってきたもの。カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)が出す粘液と混ざっているため、水面に出ても中々消えない。
これが水の下で産卵行動を行っているカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)をみつける目安となる。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


22:20

新しいつがいがやってきた。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

まずは産卵に適した場所を探すようにうろうろする。
そして気に入った場所がみつかると、そこでじっとする。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

メスは砂を掘って中に身体を埋めていく。
落ち着いたら先ほどの様に気泡が出始める。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


22:50


最初からいたつがいが産卵を開始したようだ。
気泡が出てきて、水面は泡でいっぱい。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


23:10

高橋先生と合流。
気づけば水面は泡だらけに!!!
産卵行動がピーク!!!

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


もしかしてすごいことになっているのではと真上から撮影。
すごいことになっていた。
この写真の範囲だけでも7つがい。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

感動と興奮でハイ状態に!このあたりくらいから訳が分かっていない。

1つがいが産卵を終え移動し始めた。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

ゆっくりと真っ暗な海へ帰っていった。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


23:20

先の密集ポイントとは別の水際で2つがいが産卵中。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

そのうち1つがいが産卵を終え、沖へと帰っていった。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

その間に別の新しいつがいがやってきた。
産卵が終わって移動中なのかもしれない。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

水際のもう1つがい。
オスがもぞもぞし始めて、「もう帰ろうよ」とメスに合図する。
メスも帰る気になったらスッっと砂の上に顔を出して沖へと帰ってゆく。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


23:30

先ほどの密集ポイントではつがいが次々帰り始めた。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

と思ったら、新たにやってきたつがいが。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


こっちにもさっきはいなかったつがいが産卵を始めている!

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

さらにまた別のつがいが来て、砂の中に入っていく。
ピークが終わったと思ったら、全然そんなことはなかった。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


23:40

カブトガニを守る会福岡支部の方たち。
さすが毎日調査をされているので泡だけでどこにつがいがいるのかすぐに分かる!


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また産卵しているつがいが増えている。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


と思えば帰っていくつがいも。
ということは入れ替わり立ち代わりでものすごい数のつがいが来ているのではないだろうか。
途中までは頭の中でカウントしていたが、もはや分からなくなってしまった。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

23:50

沖に頭をむけ産卵するつがい。
通常は陸に頭を向けていることが多いので珍しい。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

帰っていくつがい。
その下には産卵中の別の個体が見える。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


メスが砂のなかにすっぽり埋まっているつがい。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


波にあおられて雄の尾が水面から出ている。
あれ?
気付けばまたさっきより増えているのではないだろうか・・・

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

帰っていくつがい。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


24:00

満潮。
潮位は下がり始めているような気がするが、カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)は減るどころか増えているようだ。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


潮止堤を挟んで反対側の河口にもつがいたちの姿がみえる。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

砂浜でもまだまだ産卵中のつがいは多い。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


24:10

産卵を終えて帰っていくつがい。
帰っていくつがいの方が目につく。
普通に考えると減っていくはずなのに、つがいの数が多くなっている気がする!!!

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


こちらも産卵が終わったもよう。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

砂の中からメスが頭を出す様子。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

そして帰っていく。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

まだ産卵中のつがいたちも。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


ここで状況がどうなっているのか引いて撮影してみることにした。
やはりすごい状況になっていた!
写真の中だけでも6つがい!

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


高橋先生が興奮気味に口を開いた。
「あんた本当に運がいいよ~!こりゃ今シーズン一番多い!こんなにたくさん見れることはまずないけん!つがいがたくさん来とっても風向きによっては水が濁って写真なんてとれん。日ごろの行いがええんやね!この日に来なさいって言ったのがバッチリだったなぁ。」

その言葉をいただかなかったら、いつでもこれくらい見れるもんだと勘違いしていただろう。
それほどすごい事だったんだ!
来てよかったなぁとじわじわ喜びがこみ上げてくる。


24:20

つがいが次々と帰り始める。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


やはり先ほどの6つがいショットの瞬間がピークだったようで、あっという間につがいの数がみえなくなっていった。
まだ数つがいが残っているようだが、今日はこの辺でお開き。

水面には産卵の際に出た泡がたくさん残っていた。
命の営みの強烈なパワーを肌で感じた。

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曽根干潟、ここは本当に素晴らしい場所だ。
しかしカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)繁殖地としては危機的な状況にある。

写真でも分かるとおり、彼らは綺麗な砂の上に卵を産むが、この広大は干潟の中で砂が残っているのはほんのわずかしかない。
逆に産卵できる場所が少なすぎるから、今回の観察のようにカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の産卵が密集してしまうのだ。
密集して産卵すると、一度産卵した場所を別のつがいが掘り起こしてしまうかもしれない。
密集して産卵するのと散らばって産卵するのとでは、彼らの場合散らばって産卵するほうが効率はよいだろう。

あなたたち人間は5年間ここを守る事が出来ますか?
という質問に対してはYESといえるかもしれないが、100年間ここを守る事が出来ますか?
と聞かれるとどうだろう。

土地の少ない日本で、干潟は埋立地としての恰好のターゲット。
しかも一度埋め立ててしまうと二度と戻ってこない希少な場所。

この場所を守っていきたいと思う人間を増やして次の世代に伝えていくためにも、まずはその素晴らしさを皆に知ってもらうという活動が重要なのではないかと思う。


<撮影種一覧> 3種
<クモ・サソリ・カブトガニ類>
<甲殻類>
<魚類>



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by takuyamorihisa | 2016-07-22 23:59 | 福岡県 | Comments(0)

519 曽根干潟 ~カニを襲うカニ~

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今日は曽根干潟(Sone Tidal Flat)に行ってきた。

ホテルへチェックインしたが、やっぱり干潟探索はしておきたい!
という訳でひとり干潟へとやってきた。

野鳥撮影用に購入したデジスコ、これが小さな生き物の撮影にも使えるかどうかのテストもしてみたい。
忙しい事を言い訳に、ここ1年くらいデジスコを使っていない。全く自分が情けなくなる。
まずは使い方になれておかねばと、近くの野池にいたミシシッピアカミミガメ (Red-eared Slider)を撮影した。

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■ ミシシッピアカミミガメ (Red-eared Slider) Trachemys scripta elegans

ちょっと手こずったがOK!準備完了!!!
わくわくしながら干潟に降りる。

ここでも待っていたのがカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の死骸。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


次から次へと打ち上げられてきているようだ。まだまだその数は増えていきそう・・・

普通はすぐに穴の中に逃げ込むスナガニ (Stimpson's Ghost Crab)が思考停止に陥ったのか穴の前でじっとしていた。
わずか10cmの距離で撮影。

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■ スナガニ (Stimpson's Ghost Crab) Ocypode stimpsoni

縞模様がオシャレなヘナタリ (Henatari)。

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■ ヘナタリ (Henatari) Cerithidea cingulata


こちらは未同定。

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■ 腹足綱の1種 (Gastropoda) Gastropoda sp.


まだ綺麗な標本写真を撮影できていないアシハラガニ (Ashiharagani)を発見!

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■ アシハラガニ (Ashiharagani) Helicana tridens

ここにはアシハラガニ (Ashiharagani)がかなりの数生息している。
去年ハチの干潟でアシハラガニ (Ashiharagani)を狙ったのに空振りに終わったが、やっと捕獲する事ができた!よ~し!
全体的にツルっとした印象で、オレンジがかった体色が美しい。

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■ アシハラガニ (Ashiharagani) Helicana tridens 甲幅3.3cm


アシハラガニ (Ashiharagani)の顔。
色味がたまらなくかっこいい。

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■ アシハラガニ (Ashiharagani) Helicana tridens 甲幅3.3cm

これだけで来た甲斐があったというもの。

そして今度は不審な動きをしているアシハラガニ (Ashiharagani)を発見!
なんとヤマトオサガニ (Yamato Osagani)を襲っているではないか!

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■ アシハラガニ (Ashiharagani) Helicana tridens
■ ヤマトオサガニ (Yamato Osagani) Macrophthalmus japonicus


ヤマトオサガニ (Yamato Osagani)はまだ生きていて必死に抵抗しているが身体の大きさが全く違うので勝負にならない。
ここでデジスコが登場!
おお!小さいカニでも問題なく撮影できている!!!
恐らくアシハラガニ (Ashiharagani)がカニを襲っている写真はほとんどないのではないだろうか!

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■ アシハラガニ (Ashiharagani) Helicana tridens
■ ヤマトオサガニ (Yamato Osagani) Macrophthalmus japonicus



■ アシハラガニ (Ashiharagani) Helicana tridens
■ ヤマトオサガニ (Yamato Osagani) Macrophthalmus japonicus

他のカニを捕食することもあるというのは知っていたが、まさか実際にみられるとは!

泥の上を歩いているトビハゼ (Shuttles Hoppfish)。
水辺から3mくらいは離れている場所でも普通にみられる。
これが魚類なんて!

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■ トビハゼ (Shuttles Hoppfish) Periophthalmus modestus


この場所(先ほどの場所とは別の場所)で最も個体数の多いカニであろうハクセンシオマネキ (Hakusen Shiomaneki)。
オスがさかんに大鉗脚をふっている。
この姿が潮を招いているようであるため、潮招きと呼ばれる。実際干潮時に現れてハサミを振り、その後潮が満ちだすので潮を招いているのは事実だ。
大鉗脚を振る仕草はウェービングと呼ばれ、主にオスがメスにアピールするときにとる行動だ。メスがそのオスを気に入ればオスの巣穴に入っていくという。

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■ ハクセンシオマネキ (Hakusen Shiomaneki) Uca lactea


ここでデジスコが再び登場。
泥で三脚が汚れないようにスーパーの袋で完全武装。

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ハクセンシオマネキ (Hakusen Shiomaneki)のデジスコ撮影をしてみた。

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■ ハクセンシオマネキ (Hakusen Shiomaneki) Uca lactea


さすがデジスコ、ボケがすごい!その分ピントがめちゃくちゃシビアだ。
かねてから狙っていたウェービングの動画撮影にも成功!



■ ハクセンシオマネキ (Hakusen Shiomaneki) Uca lactea


ヒメアシハラガニ (Hime Ashiharagani)も撮影することができた。

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■ ヒメアシハラガニ (Hime Ashiharagani) Helicana japonica


底質を口に入れて有機物を濾しとって食べている。
デトリタス食というやつだ。




■ ヒメアシハラガニ (Hime Ashiharagani) Helicana japonica


アシハラガニ (Ashiharagani)と同じく、ずっと探し求めていたカクベンケイガニ (Kaku Benkei Gani)の標本写真の撮影にも成功っ!!!

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■ カクベンケイガニ (Kaku Benkei Gani) Parasesarma pictum 甲幅1.8cm


今日はすでに大収穫だ~!!!

夜の撮影本番を前に早くもバテてしまった・・・

ちょっとだけホテルで休憩しよ・・・


<撮影種一覧> 11種
<貝類>
■ ヘナタリ (Henatari) Cerithidea cingulata
■ 腹足綱の1種 (Gastropoda) Gastropoda sp.
<クモ・サソリ・カブトガニ類>



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by takuyamorihisa | 2016-07-22 21:10 | 福岡県 | Comments(0)

518 曽根干潟 ~カブトガニの死骸たち~

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今日は曽根干潟(Sone Tidal Flat)に行ってきた。

ちょうど一年前、カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の産卵をみたくて福岡県に撮影旅行に行った。
しかし初めて訪れる場所のどこでカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)がみられるかは素人には到底分かるはずもなく悲しくも空振りに終わっていた。

そして1年後、またカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の産卵の季節が訪れた。今回は離れて暮らす父親を誘い、親子旅行を兼ねて曽根干潟へ撮影旅行だ!

広島県の三次市で合流し、福岡を目指す。
関門海峡は相変わらず潮の流れがめちゃくちゃ早い。

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家を出て5時間、やっと曽根干潟へ到着した。
現地では再び昨年お世話になったカブトガニを守る会の高橋先生に産卵場所を案内していただいた。
カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)は砂底に産卵するため、干潟の中でも砂地の場所で待つことが大切。


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今シーズン、カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の産卵は順調の行われているようで、砂の上を観察していると早速卵の固まりを確認。こんなに簡単に卵がみつかるとは、やはりすごいところだ曽根干潟。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の産卵場を守っていくため、砂の不法採取を禁止する看板。
4億年も前から地球に存在しているカブトガニだが、底質の粒度が少し違うだけで産卵が上手くいかなくなるという、繊細な面も持っている。

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今日の満潮は夜の12時。
カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の産卵は満潮時にみられるので、それまではしばしの休憩だ。

しかしその前になんとも悲しくなるような写真を撮影しなければならない。
今シーズン、曽根干潟ではカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の成体の大量死がみられている。
高橋先生をはじめとする保護活動のメンバーの方々がその死骸を並べていた。

「300匹死んだっちゅうても、言葉だけじゃイメージがわかんやろ。こうやって300匹の死体を実際にみると、うわぁと衝撃を受ける。何とかせなと思ってくれる人が少しでも増えてくれれば、こうやって臭い思いして並べとる甲斐がある。メディアも取材しにくるかもしれん。」

高橋先生の思いが強く伝わる衝撃的な景色。
約300匹の成体の死骸たち。
悪臭がひどく、肺の中まで腐乱臭で満たされている気分。


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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)が成体になるためには10年以上もかかる。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


この大量死は海水温の上昇が原因なのか、海底の貧酸素が原因なのか、化学物質による公害なのか、それとも生息数が多い世代の寿命と重なったのか全く分かっていない。
この希少な種を保護するためにも原因を調査することが早急に求められる。

暗い気持ちになったが、気を撮り直し曽根干潟の生き物たちを写真撮影。

まずはハクセンシオマネキ (Hakusen Shiomaneki)のメス。
のんきに餌を食べている姿がかわいらしい。


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■ ハクセンシオマネキ (Hakusen Shiomaneki) Uca lactea


続いてハクセンシオマネキ (Hakusen Shiomaneki)のメスの似たチゴガニ (Chigogani)。
ハクセンシオマネキ (Hakusen Shiomaneki)のメスよりも鉗脚が大きいのと、オスはウェービングといって両方の鉗脚を上に振ってバンザイをするような仕草をするので見分けることができる。
甲の側面が空色をしているのも特徴だ。

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■ チゴガニ (Chigogani) Ilyoplax pusilla


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■ チゴガニ (Chigogani) Ilyoplax pusilla


最も多くみられたのがヤマトオサガニ (Yamato Osagani)。
上の2種よりもより泥の場所を好む。

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■ ヤマトオサガニ (Yamato Osagani) Macrophthalmus japonicus


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■ ヤマトオサガニ (Yamato Osagani) Macrophthalmus japonicus

やっぱり干潟はワクワクするなぁ。

それでは産卵行動の撮影の前にホテルへチェックイン。
でもせっかく来ているのだから休憩せずにまずは干潟の生物の写真をゆっくり撮ろうかなぁ。


<撮影種一覧> 4種
<クモ・サソリ・カブトガニ類>
<甲殻類>



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by takuyamorihisa | 2016-07-22 21:00 | 福岡県 | Comments(0)

470 曽根干潟 ~カブトガニの幼生に出会う~

今日は曽根干潟(Sone Tidal Flat)に行ってきた。

島根県松江市から福岡県福岡市まで来たものの、お目当てのカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)には出会うことができなかった。
そんなときに手を差し伸べてくれたのが、日本カブトガニを守る会の高橋先生。
「今からいらっしゃるならご案内しますよ。」と暖かい言葉をかけてくださった。

曽根干潟(Sone Tidal Flat)は北九州市にある広大な干潟。
ここではカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)に出会える確立がかなり高いらしい。

待ち合わせ場所に車をつけると、すでに先生が待ってくださっていた。
潮が引き始めて時間が経っているので、すぐに観察しないとカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の観察は難しいらしい。

干潟歩き用のタビをお借りして、いよいよ観察開始だ!

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ズブズブ・・・と埋まりながら泥の干潟を歩く。
長靴で入っていたら1歩目で歩けなくなっていただろう。

干潟にはヤマトオサガニ (Macrophthalmus japonicus)がうようよいる。
まずは久々にみるマメコブシガニ (Mame Kobushigani)を撮影。

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■ マメコブシガニ (Mame Kobushigani) Philyra pisum

干潟歩きに慣れた先生の後を必死についていく。
なかなかカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の幼生はいないものなんだなぁと思っていたら、先生が「いたよ~」と手招きした。

初めてみるカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の幼生だ!!!

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

泥をとって見やすくして撮影。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

本当に小さい!
しかし立派に大人と同じ格好をしているのがかわいらしい。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

貝類の這い跡とカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の這い跡は良く似ていて紛らわしい。
しかし、カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)には尾剣があるので、跡の真ん中に一本の明瞭な線がみられるのが特徴だ。

これを見るとカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)かどうかが分かるらしい。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

しかし本当に小さい!
かわいらしい・・・

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

生まれて初めて見るカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)に大興奮もつかの間、先生は他にも見せたいものがあると、違う場所を案内してくださった。

500mくらい離れた場所に移動して再び海岸へと下りる。

ここにはカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の死骸がたくさんあった。
水の引いた干潟に取り残されてしまい力尽きたのだろう。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

「ハクセンシオマネキ (Milky Fiddler Crab)は見たことがあるかい?ここはものすごく沢山いる場所なんだよ~」
と言って見せてもらったのがこちら。
なんとこの白い点全てがハクセンシオマネキ (Milky Fiddler Crab)。
なんだここは~!!!

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■ ハクセンシオマネキ (Hakusen Shiomaneki) Uca lactea

しかも一匹一匹が立派!
前にハチの干潟(Hachi's Tidal Flat)で見たものよりも随分大きく感じる。

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■ ハクセンシオマネキ (Milky Fiddler Crab) Uca lactea

こんな素晴らしい場所がまだ日本に残っていたんだ・・・
なんだかとっても嬉しくなった。

流入河川周辺でもたくさんの生き物が見られた。
魚類なのに水の上でも平気なトビハゼ (Shuttles Hoppfish)。

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■ トビハゼ (Shuttles Hoppfish) Periophthalmus modestus

ここでも沢山いるヤマトオサガニ (Macrophthalmus japonicus)。

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■ ヤマトオサガニ (Macrophthalmus japonicus) Macrophthalmus japonicus

初めてみるシオマネキ (Bowed Fiddler Crab)。これは大きい!

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■ シオマネキ (Bowed Fiddler CrabUca arcuata

同じく初撮影種チゴガニ (Ilyoplax pusilla)。
小さくてかわいいっ!

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■ チゴガニ (Ilyoplax pusillaIlyoplax pusilla

アシハラガニ (Ashiharagani)。見るからに健康そう。

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■ アシハラガニ (Ashiharagani) Helicana tridens

こんなに楽しい撮影はいつ以来だろうか。
根本的に水生生物が好きなのは間違いない。

これだけでも十分満足のいく撮影だったが、最後にカブトガニ自慢館でカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)成体の標本撮影をさせてもらった。

メスの成体。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

オスの成体。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

まだ雌雄の特徴が現れていない亜成体。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

今日の撮影は今年一番の収穫だった。
そしてこんなにも素晴らしい曽根干潟(Sone Tidal Flat)の存在を知ることができ、これからが楽しみになった。
ここは冬鳥の観察にもいい場所らしく、また訪れなければならないと思う!


<撮影種一覧> 8種
<クモ・サソリ・カブトガニ類>
カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus
<甲殻類>
アシハラガニ (Ashiharagani) Helicana tridens
■ マメコブシガニ (Mame Kobushigani) Philyra pisum
チゴガニ (Ilyoplax pusilla) Ilyoplax pusilla
ヤマトオサガニ (Macrophthalmus japonicus) Macrophthalmus japonicus
シオマネキ (Bowed Fiddler Crab) Uca arcuata
ハクセンシオマネキ (Milky Fiddler Crab) Uca lactea
<魚類>
トビハゼ (Shuttles Hoppfish) Periophthalmus modestus



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by takuyamorihisa | 2015-07-31 21:10 | 福岡県 | Comments(0)

469 今津干潟 ~カブトガニの産卵を見たくて~

今日は今津干潟 (Imazu Tidal Flat)に行ってきた。

今、福岡県の今津干潟 (Imazu Tidal Flat)に来ている。
わざわざ遠征したのは明確なターゲットがあるため。今日のターゲットはカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)だ。

写真提供の話から日本カブトガニを守る会の方々と知り合いになる機会があり、7月の大潮の晩にカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の産卵を見られるかも知れないと教わった。
こんなチャンスを逃すわけにはいかない!と急遽撮影旅行を組んだのだった。

ここに到着したのは昨晩のこと。カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の産卵が見られないかと海岸沿いの道路を歩いた。
しかし、観察者もいないし、不審者に思われそうだったので、ちょっとだけの観察にしておいて、今日の日中にかけることにしたのだ。

まずは今津公民館に挨拶にいって、情報を教えていただく。
地元のおじいさんの話だと、昔はたくさんいて、食べることもあったようだ。
埋め立てにより産卵場所が激減し、カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)は絶滅の危機に瀕している。

数少ない繁殖場所のひとつ、今津干潟 (Imazu Tidal Flat)。
砂入れもしていて、底質は砂。

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さっそくサングラス越しに水中の様子を観察する。
カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)はいないかぁ~!

すると丸く平べったい体に、剣のような尾を持った生き物の姿を確認した。
いた~!!!

と思ったらアカエイ (Red Stingray) だった・・・

どの辺を探せばカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)に出会えるのかさっぱり分からない。
とりあえずせっかくここまで来たのだからと周りの生き物を観察することにした。

初撮影種のウミニナ (Uminina)。

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■ ウミニナ (Uminina) Batillaria multiformis

標本写真も撮影。

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■ ウミニナ (Uminina) Batillaria multiformis 殻長2.3cm

このカラフルな巻貝はヘナタリ (Henatari)。
こちらも初撮影種。

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■ ヘナタリ (Henatari) Cerithidea cingulata 2.9cm

排水管の中に隠れていたカクベンケイガニ (Kaku Benkei Gani)。

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■ カクベンケイガニ (Kaku Benkei Gani) Parasesarma pictum

こちらは小さめの個体。

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■ カクベンケイガニ (Kaku Benkei Gani) Parasesarma pictum

捕まえたいが、ちょっとでも人の気配を感じると逃げてしまう・・・
なかなか手ごわいぞ~

20分くらい粘ってやっと捕まえることが出来た。
大きいほうを捕まえたかったが・・・

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■ カクベンケイガニ (Kaku Benkei Gani) Parasesarma pictum 甲幅1.6cm

地元の中海~境水道ではおなじみのユビナガホンヤドカリ (Yubinaga Honyadokari)。

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■ ユビナガホンヤドカリ (Yubinaga Honyadokari) Pagurus minutus 甲長0.9cm


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■ ユビナガホンヤドカリ (Yubinaga Honyadokari) Pagurus minutus 甲長0.9cm

石の下を探してみつけたケフサイソガニ (Kefusa Isogani)。

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■ ケフサイソガニ (Kefusa Isogani) Hemigrapsus penicillatus 甲幅1.8cm

抱卵しているメスだった。

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■ ケフサイソガニ (Kefusa Isogani) Hemigrapsus penicillatus 甲幅1.8cm

いろいろな生き物を撮影できて満足。
いやっ肝心のカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)をまだみつけていない!

短パンに長靴でそおっと水の中を歩いてカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)を探す。
しかしなかなか見つからない。
気付けば長靴の中は水だらけ。膝までつかって歩き回った。

いない・・・

福岡県まで来たのにターゲットに出会えなかったのは辛いなぁ・・・


<撮影種一覧> 5種
<貝類>
■ ウミニナ (Uminina) Batillaria multiformis
■ ヘナタリ (Henatari) Cerithidea cingulata
<甲殻類>
ユビナガホンヤドカリ (Yubinaga Honyadokari) Pagurus minutus
カクベンケイガニ (Kaku Benkei Gani) Parasesarma pictum
■ ケフサイソガニ (Kefusa Isogani) Hemigrapsus penicillatus
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by takuyamorihisa | 2015-07-31 21:00 | 福岡県 | Comments(0)