今日は家で写真を撮った。
ノコギリガザミというワタリガニ科のカニがいる。詳しくいうと、ノコギリガザミ属というグループに属するカニのことで、日本には3種が生息している。
このノコギリガザミ属3種はかつて1種とされていたほどお互いに良く似ているので、食用で流通しているものは区別されることはない。
このうちのトゲノコギリガザミ (Green Mud Crab)とアミメノコギリガザミ (Giant Mud Crab)は撮影することができたのだが、まだアカテノコギリガザミ (Orange Mud Crab)は撮影できておらず、早いところ撮影しておきたい。
ちなみにこのカニは非常にレアで、インターネットの通販でもなかなかお目にかかれないほど。
今日は淡路島産どてほりを取り寄せる事ができたので、一体どの種になるかみてみよう。
通称ふんどしと呼ばれる腹部が卵を抱えるために丸くなっているのでメスだと分かる。
鉗脚は左の方が大きい。
遊泳脚の写真。
網目模様がうっすらと見える。この時点でアカテノコギリガザミでないことが判明。う~ん残念。
感覚的には網目模様がはっきりしていないのでアミメノコギリガザミではなく、トゲノコギリガザミかな。
鉗脚を見てみる。
腕節にある棘は真ん中が小さく、上と下の棘が鋭い。
模様とこの特徴からトゲノコギリガザミで大丈夫そうだ。
■ トゲノコギリガザミ (Green Mud Crab) Scylla paramamosain
しかし反対の鉗脚はアミメノコギリガザミの特徴と一致。
こういうこともあるのでやっぱりノコギリガザミの同定は難しい。
引き続き、チャンスがあれば取り寄せて情報を蓄積していきたいと思う。
■ トゲノコギリガザミ (Green Mud Crab) Scylla paramamosain
さて撮影も終わったので次は食味レポート。
何と言ってもこのカニはめちゃくちゃ美味い。カニの中で一番美味いと思う。
最もシンプルかつ、失敗しないのが蒸し。
背側を下にして、蒸し器で蒸すこと20分。
■ トゲノコギリガザミ (Green Mud Crab) Scylla paramamosain
加熱によって真っ赤になったトゲノコギリガザミ。
■ トゲノコギリガザミ (Green Mud Crab) Scylla paramamosain
甲を外すとオレンジ色の内子が。
■ トゲノコギリガザミ (Green Mud Crab) Scylla paramamosain
あちちと言いながら殻を割り、真っ白できめ細かい身を口にほうばる・・・
うま~い!!!
やっぱりカニで一番美味い!!!幸せ~
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