今日は曽根干潟(Sone Tidal Flat)に行ってきた。
島根県松江市から北九州市の曽根干潟までは車で約5時間かかる。風邪をひいて割れるような頭痛の中、なんとか身体にムチを打って曽根干潟へやってきた。
狙うはカブトガニの産卵行動!
現在、日本のカブトガニの生息状況は危機に瀕しており、その姿を見る事が出来る場所はごくわずかしか残っていない。
曽根干潟へ来るのは今年で3回目。昨年は運よくカブトガニの産卵を撮影することができたが、今年は撮影できるだろうか???
夕方、ホテルへチェックインする前に干潟へと向かった。
満潮は午後11時半なので、今は干潮の状態。
干潮時のターゲットはチゴガニ (Ilyoplax pusilla)。実はまだあまりいい写真を撮れたことがない。
確か去年はこのあたりにいたと思うけど・・・
いたっ!
■ チゴガニ (Ilyoplax pusilla) Ilyoplax pusilla
餌を食べながら、ウェービングと呼ばれるハサミを大きく振り上げる行動をとっている。
■ チゴガニ (Ilyoplax pusilla) Ilyoplax pusilla
かわいい・・・
チゴガニの口の周りは繁殖期に青くなる。この個体はやや青っぽくなってきている。
■ チゴガニ (Ilyoplax pusilla) Ilyoplax pusilla
チゴガニ (Ilyoplax pusilla)の標本写真。
甲幅わずか3.6mm!小さい!!!
■ チゴガニ (Ilyoplax pusilla) Ilyoplax pusilla 甲幅3.6mm
■ チゴガニ (Ilyoplax pusilla) Ilyoplax pusilla 甲幅3.6mm
この場所では最も多くみられたヤマトオサガニ (Macrophthalmus japonicus)。
鉗脚(ハサミ)の大きいのはオス。
■ ヤマトオサガニ (Macrophthalmus japonicus) Macrophthalmus japonicus
メスは鉗脚が小さい。
■ ヤマトオサガニ (Macrophthalmus japonicus) Macrophthalmus japonicus
香港ではおなじみのシオマネキ (Bowed Fiddler Crab)。
ここでは個体数が少ない。
■ シオマネキ (Bowed Fiddler Crab) Uca arcuata
シオマネキメスの巣穴。盛り上がった形で面白い。
■ シオマネキ (Bowed Fiddler Crab) Uca arcuata
ハクセンシオマネキ (Milky Fiddler Crab)はたくさんみられた。
オスは片方の鉗脚(ハサミ)が巨大化する。
■ ハクセンシオマネキ (Milky Fiddler Crab) Uca lactea 甲幅10.7mm
腹面。
■ ハクセンシオマネキ (Milky Fiddler Crab) Uca lactea 甲幅10.7mm
別の個体。オス。
■ ハクセンシオマネキ (Milky Fiddler Crab) Uca lactea 甲幅10.7mm
メスの鉗脚は両方とも小さい。
■ ハクセンシオマネキ (Milky Fiddler Crab) Uca lactea 甲幅8.9mm
ヒメアシハラガニ (Helicana japonica)。
■ ヒメアシハラガニ (Helicana japonica) Helicana japonica 甲幅10.8mm
撮影を終えて、ホテルに戻ろうとしたところで、調査をしている人たちに挨拶する。
なんと広島大学の学生さんで、カブトガニの産卵を見るたびにはるばる来ていたとのこと。
しかも、カブトガニがいる場所まで教えてくれたっ!
産卵に向け、満潮を待っているカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)のペア。
大きい・・・
やっぱカブトガニはかっこいいわ・・・
■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus
■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus
全く動かず、かといって産卵行動をしている訳でもなく。やはり満潮を待っているのだろう。
さっそく感動。
海へ来て頭痛も治ったし、今晩の撮影はがんばるぞ~!!!
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