521 曽根干潟 ~カブトガニ 翌朝の産卵行動~

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今日は曽根干潟(Sone Tidal Flat)に行ってきた。

昨晩の奇跡のようなカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の産卵行動から1夜明けた。
というか、ホテルに戻って7時間が経ったと言った方が正しいかもしれない。

せっかく遠征に来ているのだから時間を無駄にしたくない。
身体にムチを打って朝から干潟へと出かけた。
今度は親父も一緒だ。

砂浜は昨夜の光景が嘘だったかのように静か。
カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の姿はみられない。


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と思ったらいた!!!

カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)のつがいだ!!!

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


メスが砂に沈み、産卵準備OKだ。もしかしたらすでに産卵行動を始めているかもしれない。


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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


しばらくするとメスが砂の上に浮かび、沖へと帰っていった。
水面からでるスムースな体表は、まるでクジラのよう。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


九州大学の調査チームの方々も調査に来られた。
ちょうど昨年今津干潟、曽根干潟へ行くことができたのもこの先生方のおかげ。
カブトガニ師匠。
ずっとお会いしたいと切望していたので大感激だ。
カブトガニにも会えたし、先生方にも会えたし!最高の旅行じゃないか~!

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それにしても昨晩のカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)乱舞から一変、今朝のこの状況は一体なんなのだろうか。
日中の産卵数は夜に比べ少なくなるとはいえ、ここまで少ないとは・・・

ここでやっと2つがい目を発見。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

3つがい目。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

4つがい目。
ブログでみると次々来ているような印象だが、忘れた頃にヌっと姿を現すといった印象。
これらの写真と写真の間隔は50分空いているものもある。


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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

地元の家族が一組やってきた。
子供がカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)をみてみたいというから連れてきてあげたのだという。
お父さん、お母さんも見たことがないらしい。

なかなかカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)がみつからなくて子供が飽き始めたころに5つがい目が登場。
よかったね~見ることができて!

それにしても地元の子供たちが1組。それだけ???
といった印象だった。
ホテルの人も知らなかったし、まずは地元の人達にこの素晴らしい干潟とカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の事を知ってもらいたいと切に願う。


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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

6つがい目!
と思いきや、メスの体色やオスに付着しているフジツボの様子から4つがい目のようだ。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus

水が比較的綺麗な潮止堤の反対側に6つがい目!
写真は産卵を終え、帰っていくところ。
甲の中にまだたまっていた小さな気泡が出てきてリングを作っている。
気泡がカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の体内から排出されたものではないことが分かる。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


死骸が並ぶ砂浜でしっかりと生きているカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の卵。
波に洗われて表に出てきてしまっていたが、発生が進み大きくなっている。恐らく以前に産卵されたものだろう。
たくさんの成体が死んでいる中、その子孫はしっかりと育っている。

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■ カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab) Tachypleus tridentatus


朝の9時から3時間、今日観察できたつがいは6組であった。
恐らく夜もこれくらいが普通なのだろう。
毎日調査されている高橋先生がすごいとおっしゃっているくらいなので、いかに昨晩がすごかったかが分かる。

そんな1年に1度しかないような秘密をこっそり教えてくれてありがとうカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)!
気付けばすっかりファンになってしまった!!!


<撮影種一覧> 1種
<クモ・サソリ・カブトガニ類>



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by takuyamorihisa | 2016-07-23 21:00 | 福岡県 | Comments(4)

Commented by S・T at 2016-09-19 22:33 x
お久しぶりです
カブトガニは以前瀬戸内海に行ったときに狙ってみたのですが出会えなかったことを思い出します
それにしても見事な産卵風景ですね。いつか生で見てみたいです
この記事に関係ないことで気が引けるのですが、http://www.takuyamorihisa.com/gallery/animalia/arthropoda/malacostraca/decapoda/portunidae/scylla/olivacea/s_olivacea.htmlこちらはアカテではなくトゲノコギリだと思われます
・世界のScylla属4種の中でアカテのみ遊泳脚に網目模様が入らないのですが、この個体にはしっかり網目模様が入っています
・額の形状からアミメではないと判断しましたが、トゲとS.tranquebaricaで非常に悩みました。S.tranquebaricaは鉗脚が赤紫に近いほどの赤色を呈すので、どちらかと言えばトゲかなぁ、と思います
長文失礼しました
Commented at 2016-09-19 22:42 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by takuyamorihisa at 2016-09-19 23:00
S・Tさま

お久しぶりです。いつも誤同定のご指摘をしてくださりありがとうございます。本当に嬉しいです。
遊泳脚に網目模様が入る入らないというのもポイントなのですね!実は悩みに悩んで自分なりに行きついた結論だったのですが間違っていましたね。
同じ場所でみられたMetopograpsus frontalisを同定するときに参考にした、香港政府の漁農自然護理署が運営しているWebサイトの種リストを今見直すと、Scylla属はS. paramamosain1種のみリストアップされていました。さすがですね!!!
恐らく他の種も生息しているとは思いますが、普通種のリストなのでトゲノコギリガザミの線が濃厚ですね。
いつもありがとうございます!また間違いがありましたら教えてください!
Commented by takuyamorihisa at 2016-09-19 23:07
S・Tさま

おお!メールアドレスありがとうございます!お心遣い感謝いたします!早速甘えてメールしますね!笑

上のコメントですが、参考にした香港漁農自然護理署のWebsiteはこちらです。
https://www.afcd.gov.hk/english/conservation/hkbiodiversity/speciesgroup/speciesgroup_mangrove.html

香港は図鑑が少なく、本屋をめぐりましたが台湾の水辺図鑑しか手に入りませんでした。
香港の生物はなかなか資料がないので本当に難しいです。