469 今津干潟 ~カブトガニの産卵を見たくて~
今日は今津干潟 (Imazu Tidal Flat)に行ってきた。
今、福岡県の今津干潟 (Imazu Tidal Flat)に来ている。
わざわざ遠征したのは明確なターゲットがあるため。今日のターゲットはカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)だ。
写真提供の話から日本カブトガニを守る会の方々と知り合いになる機会があり、7月の大潮の晩にカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の産卵を見られるかも知れないと教わった。
こんなチャンスを逃すわけにはいかない!と急遽撮影旅行を組んだのだった。
ここに到着したのは昨晩のこと。カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)の産卵が見られないかと海岸沿いの道路を歩いた。
しかし、観察者もいないし、不審者に思われそうだったので、ちょっとだけの観察にしておいて、今日の日中にかけることにしたのだ。
まずは今津公民館に挨拶にいって、情報を教えていただく。
地元のおじいさんの話だと、昔はたくさんいて、食べることもあったようだ。
埋め立てにより産卵場所が激減し、カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)は絶滅の危機に瀕している。
数少ない繁殖場所のひとつ、今津干潟 (Imazu Tidal Flat)。
砂入れもしていて、底質は砂。
さっそくサングラス越しに水中の様子を観察する。
カブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)はいないかぁ~!
すると丸く平べったい体に、剣のような尾を持った生き物の姿を確認した。
いた~!!!
と思ったらアカエイ (Red Stingray) だった・・・
どの辺を探せばカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)に出会えるのかさっぱり分からない。
とりあえずせっかくここまで来たのだからと周りの生き物を観察することにした。
初撮影種のウミニナ (Uminina)。
標本写真も撮影。
このカラフルな巻貝はヘナタリ (Henatari)。
こちらも初撮影種。
排水管の中に隠れていたカクベンケイガニ (Kaku Benkei Gani)。
こちらは小さめの個体。
捕まえたいが、ちょっとでも人の気配を感じると逃げてしまう・・・
なかなか手ごわいぞ~
20分くらい粘ってやっと捕まえることが出来た。
大きいほうを捕まえたかったが・・・
地元の中海~境水道ではおなじみのユビナガホンヤドカリ (Yubinaga Honyadokari)。
石の下を探してみつけたケフサイソガニ (Kefusa Isogani)。
抱卵しているメスだった。
いろいろな生き物を撮影できて満足。
いやっ肝心のカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)をまだみつけていない!
短パンに長靴でそおっと水の中を歩いてカブトガニ (Japanese Horseshoe Crab)を探す。
しかしなかなか見つからない。
気付けば長靴の中は水だらけ。膝までつかって歩き回った。
いない・・・
福岡県まで来たのにターゲットに出会えなかったのは辛いなぁ・・・
<撮影種一覧> 5種
<貝類>
■ ウミニナ (Uminina) Batillaria multiformis
■ ヘナタリ (Henatari) Cerithidea cingulata
<甲殻類>
■ ユビナガホンヤドカリ (Yubinaga Honyadokari) Pagurus minutus
■ カクベンケイガニ (Kaku Benkei Gani) Parasesarma pictum
■ ケフサイソガニ (Kefusa Isogani) Hemigrapsus penicillatus
by takuyamorihisa | 2015-07-31 21:00 | 福岡県