361 Hellabrunn Zoo ~ミュンヘンの動物園~
今日はHellabrunn Zoo (ヘラブルン動物園)に行ってきた。
10月24日から仕事でドイツのミュンヘンに来ている。
4日間の仕事を無事終え、今日が日本へ戻る日。
飛行機の時間までかなりの待ち時間があったので、ミュンヘンの動物園Hellabrunn Zoo (ヘラブルン動物園)に行ってきた。
地下鉄のU3線にのり、Thalkirchen(Tierpark)で降りる。
とってもかわいい幼稚園児達も同じ駅で降りるので、恐らく同じ目的地だろう。
駅から出るとヨーロッパの秋といった感じの美しい風景が広がる。
イーザル川。
Hellabrunn Zoo (ヘラブルン動物園)は、駅を降りて川を渡ってすぐのところにある。
平日の9時過ぎだというのに、すでに人が並んでいる。
人気の動物園のようだ。
受付のおばあちゃんに€12.00(約1,680円)を支払い、園内へ入る。
久々の冒険感覚!このドキドキする感覚はたまらない。
まずはカワウ (Great Cormorant)。
風切羽を切られて飛べないようにされている。
隣のおじさんが娘に「コーモラント」と教えているのが聞こえたので、ドイツでもウのことをCormorantと呼ぶのだろう。
カワウ (Great Cormorant)の池には、色々な野生の水鳥が集まってきていた。
初撮影種のFerruginous Duck (メジロガモ)。
野生のCommon Goldeneye (ホオジロガモ)。
島根では普通にみられるキンクロハジロ (Tufted duck)。
Fallow Deer (ダマジカ)の亜種、Persian Fallow Deer (ペルシアンファロウディアー)。
Hellabrunn Zoo (ヘラブルン動物園)はヨーロッパのベスト4動物園にされているほど有名な動物園。展示方法がとてもすごいのだ。
昔の動物園と違って動物が檻に入っておらず、入園者と同じ目線で展示されている。
極めて自然な展示方法。
カナダのトロントにあるToronto Zoo(トロント動物園)も檻がなく、低い柵での自然な展示であったが、この動物園はさらに動物との距離が非常に近い。
人間と動物を隔てるのは積まれた石だったり、水の入れられた水深1mくらいの溝だけだったりする。これでよく逃げ出さないなぁと関心する。
写真はReticulated giraffe (アミメキリン)の前。
European Wolf (ヨーロッパオオカミ)。
イヌの祖先。やっぱりオオカミはかっこいいなぁ。
キッキッキッキ!
と大きな鳴き声が枯木から聞こえてくるので、眼をこらして見るとアカゲラ (Great Spotted Woodpecker)がいた。
やった初撮影種だ!!!
ここまでいい感じで野生の鳥も撮影できてウキウキだ。
と思ったらオレンジ色のかわいい鳥!
European Robin (ヨーロッパコマドリ)だ!!!
もちろん初撮影種。
続いて鳥の大ゲージへ入っていく。
我らがオシドリ (Mandarin Duck )。
Straw-necked Ibis (ムギワラトキ)。
真っ赤なScarlet Ibis (ショウジョウトキ)。
Hooded Merganser (オウギアイサ)。
鳥のゲージを出て、再び園内を歩き始める。
いろいろな動物園でみかけるGrey Crowned Crane (ホオジロカンムリヅル)。
この鳥は写真の撮り甲斐がある。
続いてAsian Elephant (アジアゾウ)。
動物園の花形、Lion (ライオン)。
今まで見てきたものの中で一番の男前だ。
眼があった。
う~ん男前!
カナダにいた頃、よく見かけていたHouse Sparrow (イエスズメ)。
これがネイティブ。
これも初撮影種。
野生のCommon Blackbird (クロウタドリ)。
さすが海外の動物園、聞いたことのないような動物も展示されている。
縞模様はないが、Red River Hog (アカカワイノシシ)のウリボウ。
カメ館でハキリアリの展示をみつけた。
ハキリアリは木の新鮮な葉を切り取り、巣に持ち帰ってキノコを培養する。
なんと農業をするアリなのだ!!!
テレビでは見たことがあるが、初めて見た!
African Hunting Dog (リカオン)。
アフリカンハンティングドッグはピンとこないが、リカオンなら聞いたことがある。
ということは日本ではなぜか属の名前で呼んでいるようだ。意外と学術的!
歩く姿はイエイヌ (Dog)そっくり。
野生個体のマガモ (Mallard)。
これでもかというくらいこれまで写真を撮ってきたので、今更という気持ちもあったが、水面に浮く落ち葉と移りこんだ紅葉がとても綺麗だったので撮影。
Hamadryas Baboon (マントヒヒ)の毛つぐろい。
顔の表情が本当に人間らしくて感動する。
マントヒヒとはよく耳にする名前だが、これがあのマントヒヒだったんだなぁとしみじみ思う。
どこからかイビキのような音が聞こえるなと思ったら、本当にブタ (Pig)のイビキだった。
あまりにも可愛らしいのでみんな微笑んでみている。
とっても小さいシカのキョン (Reeves's Muntjac)。
変わった名前だが、中国原産。動物園から逃げた個体が繁殖し、千葉県では増えすぎて困っているらしい。環境省指定特定外来生物。
全くやる気のみられないTakin (ターキン)。
インド北部やチベットのあたりに生息している動物らしい。
確かにそんな雰囲気をしている。
くつろいでいるBlackbuck (ブラックバック)。
成獣の雄は黒くなるが、写真の角が生えている雄は恐らく未成熟個体。
世界に5種類いるサイの中で、インド、ネパールに生息するIndian Rhinoceros (インドサイ)。
中国で角が漢方薬になると信じられており(効果はない)、角目当ての乱獲により絶滅の危機に瀕している。
まさに鎧のような皮膚がとてもかっこいい。
野生のキタリス (Red Squirrel)。
White Pelican (モモイロペリカン)。
美しいたたずまいのPyrenean Chamois (ピレネーシャモア)。
再び野生のマガモ (Mallard)。
なんと交尾をしていた。
雄が上に乗り、雌は水中に沈んだ状態での交尾。
野生のオオバン (Eurasian Coot)。島根県でも普通にみられる。
水の上にぷかぷか浮いている姿はよくみるが、水の上に上がっている姿は初めてみた!
体の大きさに似合わない巨大な脚が特徴。
園内でたくさんみられる野生のハイイロガン (Greylag Goose)。
日本でみられるものより若干小さめのハシボソガラス (Carrion Crow)。野生個体。
Wood Bison (シンリンバイソン)。
白鳥と黒鳥のあいのこのようなBlack-necked Swan (クロエリハクチョウ)。
こんな鳥もいるのかとびっくりした。
最後はフラミンゴの池の前で休憩。
□ American Flamingo (ベニイロフラミンゴ) Phoenicopterus ruber
園内の滞在時間は4時間、人もだんだん増えてきて園内には3000人くらいはいるだろうか、なんと驚くことにアジア系の人は自分の他にベビーカーを押していた台湾人っぽいお姉さんだけであった。
なんとアジア系の少ない街だろうミュンヘン!
それにしてもとっても素敵な時間を過ごさせてもらった。
ありがとうHellabrunn Zoo!
また来れたらいいなぁ。
<撮影種一覧> 49種
<昆虫類>
□ Atta sexdens (アタ・セックスデンス) Atta sexdens
<哺乳類>
□ Asian Elephant (アジアゾウ) Elephas maximus
□ Hamadryas Baboon (マントヒヒ) Papio hamadryas
■ キタリス (Red Squirrel) Sciurus vulgaris
□ Patagonian Mara (マーラ) Dolichotis patagonum
□ ブタ (Pig) Sus scrofa domesticus
□ Red River Hog (アカカワイノシシ) Potamochoerus porcus
□ Persian Fallow Deer (ペルシアンファロウディアー) Dama dama mesopotamica
□ キョン (Reeves's Muntjac) Muntiacus reevesi
□ Blackbuck (ブラックバック) Antilope cervicapra
□ ウシ (Cattle) Bos taurus
□ Wood Bison (シンリンバイソン) Bison bison athabasca
□ Takin (ターキン) Budorcas taxicolor
□ Mountain Goat (シロイワヤギ) Oreamnos americanus
□ Pyrenean Chamois (ピレネーシャモア) Rupicapra pyrenaica
□ Nyala (ニアラ) Tragelaphus angasii
□ Reticulated giraffe (アミメキリン) Giraffa camelopardalis reticulata
□ Lion (ライオン) Panthera leo
□ Snow Leopard (ユキヒョウ) Uncia uncia
□ European Wolf (ヨーロッパオオカミ) Canis lupus lupus
□ African Hunting Dog (リカオン) Lycaon pictus
□ Indian Rhinoceros (インドサイ) Rhinoceros unicornis
<鳥類>
□ White Pelican (モモイロペリカン) Pelecanus onocrotalus
□ カワウ (Great Cormorant) Phalacrocorax carbo
□ Scarlet Ibis (ショウジョウトキ) Eudocimus ruber
□ Straw-necked Ibis (ムギワラトキ) Threskiornis spinicollis
□ Greater Flamingo (ヨーロッパフラミンゴ) Phoenicopterus roseus
□ American Flamingo (ベニイロフラミンゴ) Phoenicopterus ruber
■ マガモ (Mallard) Anas platyrhynchos
■ ハイイロガン (Greylag Goose) Anser anser
■ キンクロハジロ (Tufted duck) Aythya fuligula
■ Ferruginous Duck (メジロガモ) Aythya nyroca
■ Canada Goose (カナダガン) Branta canadensis
■ Common Goldeneye (ホオジロガモ) Bucephala clangula
□ Ringed Teal (クビワコガモ) Callonetta leucophrys
□ Black-necked Swan (クロエリハクチョウ) Cygnus melancoryphus
□ Hooded Merganser (オウギアイサ) Lophodytes cucullatus
□ ツクシガモ (Common Shelduck) Tadorna tadorna
□ Grey Crowned Crane (ホオジロカンムリヅル) Balearica regulorum
■ オオバン (Eurasian Coot) Fulica atra
■ バン (Common Moorhen) Gallinula chloropus
□ Abyssinian Ground-hornbill (ジサイチョウ) Bucorvus abyssinicus
■ アカゲラ (Great Spotted Woodpecker) Dendrocopos major
■ Common Blackbird (クロウタドリ) Turdus merula
■ European Robin (ヨーロッパコマドリ) Erithacus rubecula
■ ハシボソガラス (Carrion Crow) Corvus corone
■ House Sparrow (イエスズメ) Passer domesticus
□・・・飼育個体
by takuyamorihisa | 2013-10-28 21:00 | Germany