325 島根町 ~ウミウシとり~
今日は島根町(Shimane)に行ってきた。
今日は先日カミナリイカ (Kisslip Cuttlefish)が釣れたポイントで夜釣りをすることにした。
メンバーは会社の同僚とあとから合流するソバ先輩夫妻。
海底を頭の中でイメージしながらエギを操りイカを誘う。
エギでは数えるくらいしか釣ったことがないので、エギはあまり信用していない。
ときおり通る車の音しか聞こえない静かな海だったが、水面がにぎやかになってきた。
どうやらマアジ (Japanese Jack Mackerel)の群れがいるみたいだ。
コバさんが1匹釣り上げる。
20cmオーバーの美味しそうなマアジ (Japanese Jack Mackerel)。
目の色を変え、マアジ (Japanese Jack Mackerel)狙いに切り替える。
活性は高そうなのに全然釣れない・・・
飽き始めたころ、ソバ先輩夫妻が登場した。
ソバ嬢は妊婦さん。大きなお腹で海はなんとなく危なっかしい感じがする。
ソバ嬢は網で何かをすくうのが非常に上手い。
今日もバシャバシャといろいろやり始めた。頼むから落ちないでくれよ~・・・
岸壁に生える海藻には沢山のウミウシがついている。
初めて見るオレンジ色の美しいホウズキフシエラガイ (Berthellina delicata)。
「へり」が黒いクロヘリアメフラシ (Little Sea Hare)。
特徴をインプットすると覚えやすい標準和名だ。
別の個体。
クロヘリアメフラシ (Little Sea Hare)は刺激を受けると紫色の汁を分泌する。
初めて見るアメフラシの仲間、アマクサアメフラシ (Walking Sea Hare)。
ブチ模様がかわいらしい。
このアメフラシはカラーバリエーションが豊富なようだ。
今気付いたけど、種小名はジュリアナ!
おもしろい海の生き物にみんな夢中になった。
もう釣りはどうでもいいっ!
スルメイカ (Japanese Flying Squid)の幼生。
水面を泳いでいたヒルの仲間。
ヒル綱の学名はHirudinea。日本語のヒルが関係あるのかなぁ・・・
背鰭に毒棘を持つハオコゼ (Haokoze)。
刺されると相当痛いらしい。
クジメ (Spotbelly Greenling)の幼魚。
アサヒアナハゼ (Asahi Anahaze)の幼魚。
鰭(エンペラ)がまるで耳のように見える、ミッキーマウスのようなミミイカ (Mimka Bobtail Squid)。
赤くて美しいサラサエビ (Camel Shrimp)。
このあたりでは普通に見られるエビ。
イソモエビ (Iso Shrimp)。
*公益財団法人水産無脊椎動物研究所のIkedaさんに見ていただいた。
ヨツハモガニ。
昔流行ったトロール人形のようなカニだ。
髪の毛の様に見えるのは海藻。この仲間は自分の身体に海藻などを生やしてカモフラージュしている。
*公益財団法人水産無脊椎動物研究所のIkedaさんに見ていただいた。
夢中になって色々な生き物を採っていたらものすごい量になってしまった。
日本の海は生き物が本当に豊富で嬉しくなってくる!!!
<撮影種一覧> 10種
<環形動物>
■ ヒル綱の1種 (Leech) Hirudinea sp.
<貝類・頭足類>
■ ミミイカ (Mimka Bobtail Squid) Euprymna morsei
■ スルメイカ (Japanese Flying Squid) Todarodes pacificus
■ アマクサアメフラシ (Walking Sea Hare) Aplysia juliana
■ クロヘリアメフラシ (Little Sea Hare) Aplysia parvula
■ ホウズキフシエラガイ (Berthellina delicata) Berthellina delicata
<甲殻類>
■ イソモエビ (Iso Shrimp) Eualus sinensis
■ サラサエビ (Camel Shrimp) Rhynchocinetes uritai
■ ヨツハモガニ (Yotsuha Mogani) Pugettia quadridens
<魚類>
■ ハオコゼ (Haokoze) Hypodytes rubripinnis
■ アサヒアナハゼ (Asahi Anahaze) Pseudoblennius cottoides
■ クジメ (Spotbelly Greenling) Hexagrammos agrammus
by takuyamorihisa | 2013-05-10 23:59 | 島根県