197 島根県東部 ~魚を横撮り~
今日は島根県東部(East Shimane)に行ってきた。
今日は久々の休みだ!
海外疲れの体をゆっくり休めたいところだが、あいにく天気は快晴。
これは外に出ないと逆に疲れるパターンだ・・・
どこか撮影にいい場所がないかと友人に電話をすると、なんとこれから魚の調査に行くとのこと。
「一緒に行ってもいいですか・・・?」
現地で無事合流し、調査に同行する。
最高の天気。
この景色が見られただけでも出てきた価値はある!
まずは用水路に投網攻撃。
おみごと!
さすがは調査のプロ。
たっぷり捕獲できた。
さっそく魚を拝借して標本写真の撮影を開始する。
まずはカワヒガイ (Kawahigai)。
愛嬌のある顔がかわいらしいカマツカ (Kamatsuka)。
体側に一本の縦線が特徴のカワムツ (Dark Chub)。
背中から見るとおなじみの「はや」といった感じ。
*「はや・はえ」はコイ科の小型魚のことを指す地方名で、カワムツ (Dark Chub)の他、オイカワ (Pale Chub)、タカハヤ (Upstream Fat Minnow)など、おおざっぱに言えば川にいる10cmくらいの遊泳魚はすべて「はや・はえ」と呼ばれる。
密かに今日一番狙いのオイカワ (Pale Chub)。
婚姻色が撮りたかったのに終わっていた残念!
自分のジーンズめがけて飛んできたハチ。
スズメバチの仲間だと思ってあせったが、なんか違うぞ。
パクリ?いや擬態?
小川の岸で鮮やかに咲き誇っていたヒガンバナ (Spider Lily)。
秋で一番インパクトのある花。
眼が痛くなりそう!
かわって「ねこじゃらし」の俗称で有名なエノコログサ (Green Bristlegrass)。
優しげで秋っぽい。
調査地点を変え、今度はしかけたセル瓶を上げてみる。
何が入っているだろうか。
9月の終わりにもなると日が沈むのが早い。
セル瓶を上げる。
小さい魚がいっぱい入っている!
ヤリタナゴ (Yari Tanago)の雄が獲れた。
臀鰭がオレンジになっているのが特徴。
こちらはヤリタナゴ (Yari Tanago)の雌。
頭部のアップ。
口ひげが確認できる。
日本列島の日本海側に限定的に生息するミナミアカヒレタビラ (Minami Akahire Tabira)の雄。
非常に珍しい魚。
写真だけ見るとヤリタナゴ (Yari Tanago)とそっくりだが、口ひげは確認できないほど短い。
今日は何一つ手伝いもせず、魚を横撮りするだけだったが快く迎えてくれてありがとう!
また行きましょう。
というか連れて行ってください。
<撮影種一覧> 10種
<植物>
■ エノコログサ (Green Bristlegrass) Setaria viridis
■ ヒガンバナ (Spider Lily) Lycoris radiata
<昆虫類>
■ ミナミアカヒレタビラ (Minami Akahire Tabira) Acheilognathus tabira jordani
■ ヤリタナゴ (Yari Tanago) Tanakia lanceolata
■ コイ (Common Carp) Cyprinus carpio
■ カマツカ (Kamatsuka) Pseudogobio esocinus
■ カワヒガイ (Kawahigai) Sarcocheilichthys variegatus variegatus
■ オイカワ (Pale Chub) Zacco platypus
■ カワムツ (Dark Chub) Nipponocypris temminckii
by takuyamorihisa | 2011-09-25 21:00 | 島根県