108 Brazos Bend State Park ~ワニの楽園~

今日はBrazos Bend State Park(ブラゾスベンド州立公園)に行ってきた。

Brazos Bend State Park(ブラゾスベンド州立公園)は今回のTexas(テキサス)ツアーの目玉だ。
なんと、Sheldon Lake State Park (シェルドンレイク州立公園)でもみたAmerican Alligator (アメリカアリゲーター)が数多く生息することで有名な州立公園らしい。
今回もいい写真が撮れるかも。

朝一番で公園内に入り、入り口近くの池へと到着した。
池というよりも、Texas(テキサス)南部特有のSwamp(沼地)だ!
いい雰囲気。
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American Alligator (アメリカアリゲーター)がいないかと水の中を覗き込む。
いた!
いきなりいたAmerican Alligator (アメリカアリゲーター)。
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■ American Alligator (アメリカアリゲーター) Alligator mississippiensis

向こうからこちらへ泳いでくる個体もいる。
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■ American Alligator (アメリカアリゲーター) Alligator mississippiensis

こんなに近くで野生のワニを見られるなんてすごい!
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■ American Alligator (アメリカアリゲーター) Alligator mississippiensis

ワニ皮。
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■ American Alligator (アメリカアリゲーター) Alligator mississippiensis

この場から見るだけでも4匹のAmerican Alligator (アメリカアリゲーター)が確認できる。
さすがはワニの楽園。
生息数がすごい!

ワニだけでなく、鳥の姿も多い。
ハスの上にのって餌を探すLittle Blue Heron (スミレサギ)。
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■ Little Blue Heron (スミレサギ) Egretta caerulea

このままここにずっといても飽きないほど面白いところだが、せっかく来たのでいろいろ回ってみよう。
木の上で休むRed-shouldered Hawk (カタアカノスリ)を発見。
初撮影種だ。
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■ Red-shouldered Hawk (カタアカノスリ) Buteo lineatus

水辺から離れ、木が覆い茂る道を歩く。
日陰では蚊の数が尋常じゃなく、直径1mくらいのボール状になって追いかけてくる。
怖すぎる!
まるでアニメの世界だ。

木々の隙間から見えたNorthern Cardinal (ショウジョウコウカンチョウ)の雄。
なんて美しい鳥なのだろうか。
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■ Northern Cardinal (ショウジョウコウカンチョウ) Cardinalis cardinalis

蚊のことなどお構いなしで写真を撮り続けた。
虫除けスプレーがなかったらボコボコになっていただろう・・・

道は再び水辺につながった。
この池で一番多い鳥、バン (Common Moorhen)Common Gallinule (コモンガリニュー)。
*Common Gallinule (コモンガリニュー)は2011年にバン (Common Moorhen)の亜種から独立した種とされた。
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■ バン (Common Moorhen) Gallinula chloropus
■ Common Gallinule (コモンガリニュー) Gallinula galeata

続いてGreen Heron (アメリカササゴイ)。
餌をまいて魚をおびきよせる頭のかしこい鳥。
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■ Green Heron (アメリカササゴイ) Butorides virescens

Tricolored Heron (サンショクサギ)。
名前の通り白・青・黄色の三色をしたサギ。
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■ Tricolored Heron (サンショクサギ) Egretta tricolor

Anhinga (アメリカヘビウ)。
現地の発音でアンヒンガ。
とても変わった名前だ。
ウの仲間にそっくりだが、ヘビウ科に属し、ウの仲間とは別の科になる。(ウの仲間はウ科)
首が細くて顔もかっこいい。
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■ Anhinga (アメリカヘビウ) Anhinga anhinga

これだけ色々な種類の鳥が見られるということはこの池の生態系が豊かな証拠だろう。

レア種のRoseate Spoonbill (ベニヘラサギ)までみることができた。
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■ Roseate Spoonbill (ベニヘラサギ) Platalea ajaja

日本人3人で写真を撮ってきゃっきゃしていると、帽子を被ってサファリシャツを着た中年男性に声をかけられた。
「どうだい?アリゲーターには出会えたかな?」
フレンドリーなリチャードさんはどうやらボランティアのガイドらしい。
American Alligator (アメリカアリゲーター)の生態についていろいろと解説してくれた。

鳥にも興味があることが分かると、今度は鳥の解説。
解説はとまらない。
たくさんの興味深い話をしてくれた。

中でも印象に残ったのが、Yellow-crowned Night Heron (ミノゴイ)の話。
Yellow-crowned Night Heron (ミノゴイ)はアメリカザリガニ (Red Swamp Crawfish)が大好物だが、捕まえると首を振って脚を全てもぎとり丸呑みにするらしい。
甲羅は消化できないので、しばらくして口から甲羅のペレットを吐き出すというのだ。

そういえばSheldon Lake State Park (シェルドンレイク州立公園)でもみたYellow-crowned Night Heron (ミノゴイ)が赤いものを吐き出していた!
その話をすると、彼もまだ吐き出す瞬間は見たことがないとうらやましがっていた。

これがYellow-crowned Night Heron (ミノゴイ)によるアメリカザリガニ (Red Swamp Crawfish)の残骸。
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吐き出されたペレット。
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*ボランティアガイド リチャードさんが撮影したYellow-crowned Night Heron (ミノゴイ)の捕食の様子

ペレットのエキスをおいしそうに吸うBlack Swallowtail (ブラックスワローテイル)。
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■ Black Swallowtail (ブラックスワローテイル) Papilio polyxenes

初撮影種。

リチャードさんはこの後も色々と案内してくれ、最後にGolden Silk Orbweaver (ゴールデンシルクオーブウィーバー) を紹介してくれた。
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■ Golden Silk Orbweaver (ゴールデンシルクオーブウィーバー) Nephila clavipes

このクモの糸は名前がさすように、金色をしている。
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■ Golden Silk Orbweaver (ゴールデンシルクオーブウィーバー) Nephila clavipes

そしてリチャードさんも話し疲れたようで、「もう僕が持っている知識の全てを話し尽くしたよ。」
といって去って行った。

展望台を見つけたので登って写真を撮影する。
奥にはさらにSwamp(沼地)が広がる。
大自然!
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今まで歩いてきた道。
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右側の道にある一本の木の脇、草むらにAmerican Alligator (アメリカアリゲーター)がみえる。
展望台を降りてAmerican Alligator (アメリカアリゲーター)を撮影した。
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■ American Alligator (アメリカアリゲーター) Alligator mississippiensis

American Alligator (アメリカアリゲーター)にとって人を殺すことなど簡単なので、慎重に近寄らなければいけない。
それにしても、こんな猛獣がうようよいる自然公園に普通に行けるというのがおもしろい。
実際この公園では、American Alligator (アメリカアリゲーター)の尾びれ攻撃で骨折する被害にあった人もいるようだ。

しかし、Texas(テキサス)でAmerican Alligator (アメリカアリゲーター)よりもさらに恐れられているのがこのFire Antだ。
Fire Antが作った巣があちこちで見られるが、コレを間違って踏むともっと恐ろしいことになる。
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■ Red Imported Fire Ant (ヒアリ) Solenopsis invicta
*@_Solenopsisさんにみていただいた。

巣を壊されると怒ったFire Antが一斉に中から出てくる。
ズボンの中などに大量に潜りこんだFire Antはハチと同じ毒針で(アリはハチの仲間)ひたすら刺してくる。
アナフィラキシーショックが起きる場合では死亡することもあるとても恐ろしいアリなのだ!

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■ Red Imported Fire Ant (ヒアリ) Solenopsis invicta

ひえ~。
Fire Antに気をつけながら歩く。

とても鮮やかな青がきれいなCommon Green Darner (アメリカギンヤンマ)。
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■ Common Green Darner (アメリカギンヤンマ) Anax junius


小さなAmerican Alligator (アメリカアリゲーター)だと思ったらウシガエル (American Bullfrog)。
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■ ウシガエル (American Bullfrog) Rana catesbeiana

ちょうど池から本物がこちらを見ていた。
良く似ている。
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■ American Alligator (アメリカアリゲーター) Alligator mississippiensis

木の上にいたWhite Ibis (シロトキ)。
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■ White Ibis (シロトキ) Eudocimus albus

この池の周りを1周するだけで、もうお昼になっていた。
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そしてちょうどのタイミングで真っ黒な雨雲が近づいてきて、大雨になり終了。
もっともっと遊んでいたかったが、おなかいっぱいだ。
十分満喫した。

Brazos Bend State Park(ブラゾスベンド州立公園)は期待通りTexas(テキサス)の従来の自然の姿を見させてくれる素晴らしい公園だった。
ガイドのリチャードさんもありがとう!
また来る機会があればいいな。

>>Chika's Photos
>>Brazos Bend State Park




<撮影種一覧> 24種
<クモ類>
■ Golden Silk Orbweaver (ゴールデンシルクオーブウィーバー) Nephila clavipes
<昆虫類>
■ Black Swallowtail (ブラックスワローテイル) Papilio polyxenes
■ Red Imported Fire Ant (ヒアリ) Solenopsis invicta
■ Common Green Darner (アメリカギンヤンマ) Anax junius
■ Eastern Pondhawk (イースタンポンドホーク) Erythemis simplicicollis
<両生類>
Squirrel Tree Frog (リスアマガエル) Hyla squirella
■ ウシガエル (American Bullfrog) Rana catesbeiana
<爬虫類>
■ American Alligator (アメリカアリゲーター) Alligator mississippiensis
■ ミシシッピアカミミガメ (Red-eared Slider) Trachemys scripta elegans
Diamondback Water Snake ダイアモンドミズベヘビ) Nerodia rhombifer
<哺乳類>
Eastern Gray Squirrel (トウブハイイロリス) Sciurus carolinensis
<鳥類>
Anhinga (アメリカヘビウ) Anhinga anhinga
Great Egret (ダイサギ) Ardea alba egretta
■ アマサギ (Cattle Egret) Bubulcus ibis
Green Heron (アメリカササゴイ) Butorides virescens
Little Blue Heron (スミレサギ) Egretta caerulea
Tricolored Heron (サンショクサギ) Egretta tricolor
Yellow-crowned Night Heron (ミノゴイ) Nyctanassa violacea
■ White Ibis (シロトキ) Eudocimus albus
■ Roseate Spoonbill (ベニヘラサギ) Platalea ajaja
■ Black-bellied Whistling Duck (アカハシリュウキュウガモ) Dendrocygna autumnalis
■ Red-shouldered Hawk (カタアカノスリ) Buteo lineatus
Common Gallinule (コモンガリニュー) Gallinula galeata
Northern Cardinal (ショウジョウコウカンチョウ) Cardinalis cardinalis
■ Red-winged Blackbird (ハゴロモガラス) Agelaius phoeniceus

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by takuyamorihisa | 2010-09-19 21:00 | USA | Comments(6)

Commented by meg at 2011-10-05 23:06 x
すばらし〜!この記事、内容が濃いですね!
私の住んでいる所は内陸なので、こういう水場にいる鳥って本当に滅多に会えないので、テキサスではこんな鳥が見られるんだと思うと、いてもたってもいられません!!!行きたい!いや、絶対に行きます!
alligatorも浮き草?が顔中くっついていていい雰囲気ですね。
Commented by takuyamorihisa at 2011-10-06 23:05
>megさん

こんな長い記事を最後まで読んでくれてありがとうございます!
僕も行くまではアリゾナのようなところをイメージしていたので驚きました。
FinchやWarblerなどのかわいらしい小鳥は多くないかもしれないですけど、水鳥はものすごい数生息しているのではないでしょうか。

megさんのデジスコでいっぱい素敵な写真を撮ってもらいたいです!
Commented by 紅玉国光(富山市) at 2014-04-26 16:17 x
我が国の同等の鳥類と比較して、色が鮮やかなものが多いのは、やはり新大陸、それも、中米に近い(メキシコ湾の向う側はユカタン半島~)からでしょうかね。

ブラックスワローテイル、直訳すれば「黒揚羽蝶」ですが、この外観は「黄揚羽蝶」や「並揚羽蝶」の黒っぽいものに見えてしまう……。
蜘蛛の巣に掛かっていた蜻蛉は「シオカラトンボ」の類でしょうか?
Commented by 紅玉国光(富山市) at 2014-04-26 16:23 x
「カタアカノスリ」は米国では“蛇の天敵”として有名な鷹です。実際にはそんなに蛇ばかり食っている訳でも無いのでしょうが……。尤も、猛毒の「珊瑚蛇」だけは避けるとか。
しかし、「鰐」に「火蟻」、そして夥しい蚊の跳梁する沼沢地(公園以外の場所では、航空機による殺虫剤広域散布が行われる事もあるとか)に進入しての撮影、本当に御苦労様でした(頭が下がります。有難うございました)。
Commented by takuyamorihisa at 2014-04-26 16:39
紅玉国光様

北米にいたころ、カメラのファインダーを除いて思った感覚は、光の質が違うということでした。
日本と違って青の色が鮮やかなのです。
青い光があると、全体も鮮やかに写ります。(私の感覚です!)
それはその地に住む生き物の進化にも影響し、色鮮やかになっているのでは・・・
日本はアメリカ大陸に比べると湿度の影響からか、青の色が弱いので、鮮やかさに欠ける。
生き物達もその光に合わせた色彩を獲得していったのかと・・・

遠く離れたアメリカにも日本に生息するアゲハチョウに相当するものが生息しているという事には感動しました。アゲハチョウが太平洋を横断できる訳がなく、こういった生物の観察が、大陸移動説を生み出したのでしょうね!

くもの巣にかかっているのは、写真ものせております「Common Green Darner (アメリカギンヤンマ) Anax junius」です。
これも色が鮮やかで美しいですね。
Commented by takuyamorihisa at 2014-04-26 16:39
写真だけ見ると、ジャングルを歩き回っているように見えてしまうのですが、国立公園となっているので、ある程度は整備されていました。
しかし、蚊の大群やFire Antは怖いですね・・・
未開拓のジャングルに入って写真を撮影されるようなフォトグラファーの方々は本当にすごい人たちだなぁと思います。