105 Sheldon Lake State Park ~野生のワニ~
今日はSheldon Lake State Park (シェルドンレイク州立公園)に行ってきた。
今日からがテキサスツアーの本番だ!
3日間かけてテキサス南部の州立公園を回る。
野生のワニが見られるかもしれないと聞いて興奮が抑えられない。
どんな旅になるかワクワクだ!
まだ真っ暗な早朝、Chikaさん、だんなさんのHiroさんと自分の3人でTemple(テンプル)という街を出発した。
はじめの目的地はSheldon Lake State Park (シェルドンレイク州立公園)。
あのNASAで有名なHouston(ヒューストン)にある。
地図で見るとTemple(テンプル)からそれほど離れていないように見えるが、TX州(テキサス州)の大きさは尋常ではないので(日本の約2倍)、3時間以上もかかる。
Houston(ヒューストン)に近づいてきたころ、やっと明るくなりはじめた。
気持ち悪いくらい鳥がいっぱい。
そして無事公園へと到着した。
ボランティアガイドによるツアーまでは少し時間があったので、花に止まっているチョウの写真を撮る。
Cloudless Sulphur (クラウドレスサルファー)の雄。
Blazilian Skipper (ブラジリアンスキッパー)。
ワニでもいないかなあと池をのぞくと・・・
遠くに何かが浮いていた。
「あれ?まさかあれワニじゃない?」
「あ~!ワニだ!!!」
3日間で1度でも会えたらなんて控えめに思っていたけど、いきなりの遭遇。
野生のワニがこんなに簡単に見られるなんて・・・
なんてすごいところなんだろう。
アメリカ合衆国にはAmerican Crocodile (アメリカワニ)と、American Alligator (アメリカアリゲーター)の2種類のワニが生息している。
American Crocodile (アメリカワニ)はアメリカ国内ではFL州(フロリダ州)のみ生息し、他はメキシコから南アメリカ北部、カリブ諸島に生息する。
一方American Alligator (アメリカアリゲーター)はアメリカ国内の南部だけに生息する固有種。
アメリカにワニがいるイメージがあまりないので驚きだ。
9時。ツアー開始の時間となり、人のよさそうな中年の女性と男性が声をかけてくれた。
「あなたたち、ツアーにやってきた人かしら?」
自己紹介をして、5人で歩き始める。
普段から自然観察している人と歩くとたくさん貴重な情報を教えてもらえるのでとても面白い。
木の上に止まっていたBlack-bellied Whistling Duck (アカハシリュウキュウガモ)。
初撮影種だ。
大きなスイレン目の植物。
マリ状の変わった形の花。
りりしいEastern Kingbird (オウサマタイランチョウ)。
Toronto(トロント)でもおなじみの鳥だ。
大きなスイレン目の葉に乗り、獲物を捕らえたLittle Blue Heron (スミレサギ) 。
初撮影種。
続いて初撮影種のWhite Ibis (シロトキ)。
餌を探していた。
またまた初撮影種のGreen Heron (アメリカササゴイ)。
初めての州だけあって、初撮影種がいっぱいだ!
この公園は規則正しく作られた小さな池がいくつもあり、その間をトレイルが結んでいる。
完全に人工の池なのだが、古いので豊かな生態系ができあがっている。
池ごとに環境が全然違うのもおもしろい。
今度は水面が小さなスイレン目に覆われた池へと着いた。
ここにもいたAmerican Alligator (アメリカアリゲーター)。
すごい尾の長さだ。
産卵中のEastern Pondhawk (イースタンポンドホーク)。
金色の糸出すことから名づけられたGolden Silk Orbweaver (ゴールデンシルクオーブウィーバー)。
穴だらけの幹。
ガイドの人にキツツキの仕業だと教えてもらった。
どのキツツキかは忘れた・・・
木の上にいたGreen Anole (グリーンアノール)。
体色は緑色で、眼が青い。
とてもきれいなトカゲだ。
数が多く、いろんなところにいる。
サギ科の鳥で一番多くみられたYellow-crowned Night Heron (ミノゴイ)。
観察していると、オエっと口から赤いものを吐き出した。
緊張しすぎてゲロが出たのだろうか・・・
Sheldon Lake State Park (シェルドンレイクステイトパーク)でAmerican Alligator (アメリカアリゲーター)に続く衝撃、Spinybacked Orbweaver (スピニーバックドオーブウィーバー)。
「なにこれ~!」
植物の実のような形、鮮やかなオレンジ色、ニコちゃんマーク、生き物に見えないような外見にしばらく釘付けになった。
Chalk Ridge Falls Park(チョークリッジフォールズパーク)でも撮影した、美しいGulf Fritillary (ガルフフリティラリー)。
ガイドの人にあそこを見てごらんと教えられて撮影できたRed-bellied Woodpecker (シマセゲラ)。
よし!また初撮影種。
かわいらしいBlue-gray Gnatcatcher (ブユムシクイ)。
全ての池を回り、最初の地点へと戻ってきた。
正体不明の外国人相手に親切に解説してくれたガイドさん、どうもありがとう!
ちょうどお昼になったので解散になった。
最後、車に乗る前にHummingbird(ハチドリ)がいないか花壇の方へ行ってみた。
残念ながらHummingbird(ハチドリ)はいなかったが、ここでもGreen Anole (グリーンアノール)がモデルになってくれた。
これからさらに南東に下り、メキシコ湾に向かう!
>>Chika's Photos
<撮影種一覧> 23種
<クモ類>
■ Spinybacked Orbweaver (スピニーバックドオーブウィーバー) Gasteracantha cancriformis
■ Golden Silk Orbweaver (ゴールデンシルクオーブウィーバー) Nephila clavipes
<昆虫類>
■ Blazilian Skipper (ブラジリアンスキッパー) Calpodes ethlius
■ Giant Swallowtail (ジャイアントスワローテイル) Papilio cresphontes
■ Cloudless Sulphur (クラウドレスサルファー) Phoebis sennae
■ Gulf Fritillary (ガルフフリティラリー) Agraulis vanillae
■ Eastern Pondhawk (イースタンポンドホーク) Erythemis simplicicollis
<両生類>
■ ウシガエル (American Bullfrog) Rana catesbeiana
<爬虫類>
■ American Alligator (アメリカアリゲーター) Alligator mississippiensis
■ Green Anole (グリーンアノール) Anolis carolinensis
<鳥類>
■ Great Egret (ダイサギ) Ardea alba egretta
■ Green Heron (アメリカササゴイ) Butorides virescens
■ Little Blue Heron (スミレサギ) Egretta caerulea
■ Yellow-crowned Night Heron (ミノゴイ) Nyctanassa violacea
■ White Ibis (シロトキ) Eudocimus albus
■ Black-bellied Whistling Duck (アカハシリュウキュウガモ) Dendrocygna autumnalis
■ Red-tailed Hawk (アカオノスリ) Buteo jamaicensis
■ Mourning Dove (ナゲキバト) Zenaida macroura
■ Chimney Swift (エントツアマツバメ) Chaetura pelagica
■ Red-bellied Woodpecker (シマセゲラ) Melanerpes carolinus
■ Blue-gray Gnatcatcher (ブユムシクイ) Polioptila caerulea
■ Eastern Kingbird (オウサマタイランチョウ) Tyrannus tyrannus
■ Northern Mockingbird (マネシツグミ) Mimus polyglottos
by takuyamorihisa | 2010-09-18 21:00 | USA