102 High Park ~最後のハイパーク~
今日はHigh Park(ハイパーク)に行ってきた。
今日は午前中時間があったので、釣竿を持ってHigh Park(ハイパーク)へ向かった。
思えば一年半この公園に通ったが釣りをするのは初めてだ。
天気は今日も快晴。
もう釣竿を持って地下鉄に乗るのも恥ずかしくない。
釣りに行く前のドキドキ感で一人電車の中でそわそわしていた。
High Park(ハイパーク)の駅で降り、公園へと歩く。
素敵な入り口の景色、やっぱりいつ来てもいい公園だ。
公園の南西にある池へ向かう。
林でみつけたオレンジ色のきのこ。
日本でも見られるマスタケ (Sulphur Polypore)だ。
別名Chicken Of The Woods。食べるとチキンのような味らしい。
水辺に着くと、赤とんぼが飛んでいた。
Autumn Meadowhawk (オータムメドウホーク)。
オレンジ色した毛虫はVirginian Tiger Moth (ヴァージニアンタイガーモス)の幼虫。
よし。
ちょこっと写真も撮ったことだし、釣りをはじめるか。
ごらんの通り天気は快晴。
日も高い。
普通に考えたら釣れなくて当たり前だ。
しかし、今日は最後のHigh Park(ハイパーク)なので何かミラクルが起きそうな気がする・・・
ワームを投げ、意識を集中してリールを巻く。
何度繰り返しただろうか。
全然釣れない。
岸沿いを南に歩く。
目指すはフィッシング用のデッキ。
珍しく釣りをしている人がいない。
何度も何度もキャストするが、藻しか釣れない。
諦めかけたとき、コイが泳いできた。
ひっかけてやれ。
ワームがコイの真下に来た瞬間に思いっきり竿をしゃくった。
ガツっ
いきなりどっしり重たくなり、
ジジジジー
とリールのドラグがうねり始めた。
おお!
すごい引き。
これは無理かも・・・
そう思った瞬間、針が外れた。
むなしくなってさらに南へ移動し、水草が茂っていかにも魚が釣れそうな場所へきた。
ここには釣り人がいる。
バンダナを巻いてサングラスをかけた、思いっきりバイカー風のおじさんだ。
あいさつをし、
「釣れますか?」
と尋ねた。
「ああ、朝は良かったよ。CrappieやPerchなんかが釣れたな。」
この一言で一気にやる気がでたが、とうとうミラクルは起こらなかった。
かわいい水鳥の撮影をして今日は終わることにした。
マガモ(Mallard)にそっくりのAmerican Black Duck(アメリカガモ)。
Wood Duck (アメリカオシ)の幼鳥たち。
非繁殖期のマガモ(Mallard)の雄。
美しい緑色だった頭部が地味な色になっている。
野生のマガモ (Mallard)だが、すっかり人に慣れてしまっている。
今日の釣りはボウズ、珍しい生き物の写真も撮ることができなかった。
しかし、High Park(ハイパーク)はそこにいるだけで心地いい。
都会の真ん中にある森林。
これからも変わらずToronto(トロント)に住むみんなの(人間以外も含め)憩いの場であって欲しい。
ありがとうHigh Park(ハイパーク)!
しばらくお別れです!
>>High Park
<撮影種一覧> 7種
<菌類>
■ マスタケ (Sulphur Polypore) Laetiporus sulphureus
<昆虫類>
■ Virginian Tiger Moth (ヴァージニアンタイガーモス) Spilosoma virginica
■ Autumn Meadowhawk (オータムメドウホーク) Sympetrum vicinum
<鳥類>
■ Wood Duck (アメリカオシ) Aix sponsa
■ American Black Duck (アメリカガモ) Anas rubripes
■ マガモ (Mallard) Anas platyrhynchos
■ コブハクチョウ (Mute Swan) Cygnus olor
by takuyamorihisa | 2010-09-13 21:00 | Canada