082 Humber Arboretum ~カナダ初フィッシング~
今日はHumber Arboretum(ハンバー森林公園)に行ってきた。
先日ついにオンタリオ州のフィッシングライセンスをゲットをゲットし、今日は記念すべきカナダフィッシングデビューの日だ。
とりあえずどこがいいのかさっぱり分からないので、前回行ったときにナマズ科の魚を見たHumber Arboretum(ハンバー森林公園)に行くことにした。
あそこなら人も少ないので、ゆっくり釣りができるはず。
ルームメイトに借りた竿、餌のミミズ、魚の撮影キット、そしてカメラをバックパックに詰め込み、いざバスで西へと向かう。
まだ人の視線になれていないのでちょっと恥ずかしい・・・
バスに揺られること40分、目的のバス停へとついた。
ここからしばらく歩いてHumber Arboretum(ハンバー森林公園)へ向かう。
道中でGrove Snail (モリノオウシュウマイマイ)を見つけたので写真を撮った。
前に撮影したものと比べるとずいぶん黒っぽい。
体色に個体差があるのだろう。
同じく前回撮影したCommon Chicory (チコリー)。
今のトロントはどこも同じような生き物であふれている。
そしてやっと目的地であるHumber Arboretum(ハンバー森林公園)の池へと到着した。
いかにも釣れそうな雰囲気!
まずはよさそうなポイントを探そう。
池の周りをぐるりと歩いていると、草を食べているウサギの姿を発見した。
Eastern Cottontail (トウブワタオウサギ)!
驚かさないようにそぉ~っと近づいて写真を撮る。
逃げるかなと思いきや、かなり近くまで寄ることができた。
よし、いい写真ゲット。
Eastern Cottontail (トウブワタオウサギ)のいた道を奥へ進んでいくと、ボロボロのNorthern Mockingbird (マネシツグミ)がAmerican Robin (コマツグミ)を追い回していた。
うわさには聞いていたがかなり獰猛な鳥だ。
今日も色々な生き物がいる。
まだまだおもしろい写真が撮れそうだが、このままではキリがない。
早く釣りを始めよう。
ちょうど日陰になっていて、ベンチのあるいい場所を発見したので、そこに荷物を広げることにした。
ついに念願のカナダフィッシングデビューだ!
太さが小指くらいはあるジャンボミミズをちょん切って針につけた。
そして北米に住む人ならご存知の、ゴム管を使わないバネ式のけったいな発砲スチロール製ウキを装着して池へ投げ込む。
こんなので釣れるのだろうか・・・
投入直後、ウキが動き始めた。
おおおっ!
キテル!
キテルヨ!
そして・・・
すう~っ
キタ~!!!
おりゃ!とあわせると、ブルブルっと振動が伝わる程度の引き。
かなり小さいぞ!
しかし一年以上ぶりの感触で一気にアドレナリンが放出された。
一体どんな魚が釣れているのだろう・・・
ドキドキしながら上げると・・・
昔CA(カリフォルニア州)で釣ったことのあるGreen Sunfish (グリーンサンフィッシュ)だった。
なんだあんたか。
嬉しいがちょっと拍子抜けした。
あらかじめカメラにセットしておいたTamron 90mmで写真を撮る。
よし。
久々にしてはまずまずの出来。
お次は頭部のアップ。
おお!
これぞTamron 90mm!
この撮影距離が一番強い。
細部までくっきり写っている、驚異的な解像度だ。
ルンルンでジャンボミミズをちょん切り、2投目を投げた。
あたりはあるが、なかなか針にかかってくれない。
じらしたあげく水面から出てきたのは・・・
Creek Chub (クリークチャブ)!
初撮影種だ!!!
日本のカワムツにそっくり。
その後もGreen Sunfish (グリーンサンフィッシュ)がコンスタントに釣れ続ける。
他の種類はいないのかなと思っていたら、また見たことのない魚の姿が!
Pumpkinseed (パンプキンシード)!
なんてきれいな魚だろう!
腹部の黄色が鮮やかでとても美しい。
あとにも先にもGreen Sunfish (グリーンサンフィッシュ)以外はこの2匹のみで、ちょっと飽きてきた。
ということで釣りをやめ、公園を回って別の場所へ行くことにした。
Song Sparrow (ウタスズメ)がきれいな声でさえずっている。
やたらと目にするWild Teasel (オニナベナ)。
ヨーロッパからの移入種らしい。
そろそろバス停へ向かおうかと思ったとき、対岸の水面を何かが泳いでいた。
望遠レンズを双眼鏡代わりに使う。
あのシルエットはビーバーの可能性大だ。
よし。
帰る前に写真を撮ってやろう。
忍び足でビーバーが泳いでいった、巣の方へ向かう。
ちょっとずつ水辺へ近づき、巣を覗き込むと・・・
いた!
こんな近くで見たのは始めてだ!
その後も近くをふらふらしていると、さっきのビーバーが戻ってきた。
平べったい尾を縦にして漕いでいる。
何度見てもビーバーを見ると幸せな気分になる。
水中にある巣の入り口へと向かうため潜るビーバー。
釣りも出来たし、ビーバーまで見れて大満足。
最後に撮影したのはマガモ (Mallard)の親子。
普通もっと子供が多くてもいいと思うのだが、なぜか1羽しかいない。
残りは天敵にやられたのかもしれない。
こんな感じでカナダでのフィッシングデビューは個人的に満足のいく結果となった。
よし、バスに乗って次の公園だ。
>>Humber Arboretum
<撮影種一覧> 14種
<植物>
■ Common Chicory (チコリー) Cichorium intybus
■ Wild Teasel (オニナベナ) Dipsacus fullonum
<環形動物類>
■貧毛綱の1種 (Worm) Oligochaeta sp.
<貝類>
■ Grove Snail (モリノオウシュウマイマイ) Cepaea nemoralis
<魚類>
■ Creek Chub (クリークチャブ) Semotilus atromaculatus
■ Green Sunfish (グリーンサンフィッシュ) Lepomis cyanellus
■ Pumpkinseed (パンプキンシード) Lepomis gibbosus
<哺乳類>
■ Eastern Cottontail (トウブワタオウサギ) Sylvilagus floridanus
■ North American Beaver (アメリカビーバー) Castor canadensis
<鳥類>
■ マガモ (Mallard) Anas platyrhynchos
■ Canada Goose (カナダガン) Branta canadensis
■ Northern Mockingbird (マネシツグミ) Mimus polyglottos
■ American Robin (コマツグミ) Turdus migratorius
■ Song Sparrow (ウタスズメ) Melospiza melodia
by takuyamorihisa | 2010-07-11 21:00 | Canada