039 Colonel Samuel Smith Park ~カイツブリのいる公園~
今日はColonel Samuel Smith Park(カーネルサミュエルスミスパーク)へ行ってきた。
この公園は、地元のバーダーにいい写真が撮れると教えてもらってからずっと気になっていたスポットだ。
今日は雲ひとつない快晴。
いい水鳥の写真が撮れそうだ。
まずは公園の北側にある広場を探検した。
とそこにレア鳥である、American Kestrel (アメリカチョウゲンボウ)の姿を発見。
今日はついてる!
いい1日になりそうだ。
木の上でさえずるAmerican Robin (コマツグミ)。
同じく木の上でさえずる真っ赤なNorthern Cardinal (ショウジョウコウカンチョウ)の雄。
European Starling (ホシムクドリ)もさえずり中。
太陽光線があたるとコントラストが強くなりすぎて、昨日のような美しい色が出せない。
さらに南へ行くと芝の広場があらわれた。
どうやらここからが本当の公園のようだ。
大きな木をよくみると、小さな鳥が枝と枝を飛び回っている。
キレイな色のAmerican Goldfinch (オウゴンヒワ)雄。
さかさまになって幹の上を走り回るBrown Creeper (アメリカキバシリ)。
日陰が好きなようでなかなかいい写真を撮らせてくれない。
何の鳥か見当もつかなかった黒い小鳥。
調べると、何度も撮影したことのあるDark-eyed Junco (ユキヒメドリ)だった。
初撮影種だと思ったのに残念。
大きな木の下を通ってオンタリオ湖の方へ行くと、ハイキング道が現れたくさんの人が散歩を楽しんでいた。
ここからが本当に公園のメインのようだ。
水路沿いを歩いていると、コブハクチョウ (Mute Swan)を発見。
巣作りをしている。
ヨシの枝を一本一本集め自分の身体が入るほどの巣を作っている。
気の遠くなるような作業だ。
ヨシ帯といえばこの鳥、Red-winged Blackbird (ハゴロモガラス)。
あちこちで独特の鳴き声がしている。
写真を撮ることができなかったが、雄同士の激しい縄張り争いもみることができた。
この時期にはおなじみのSong Sparrow (ウタスズメ)。
オンタリオ湖沿いのおしゃれな家。
湖のほとりに家とは。なんてうらやましい。
湖の上を飛ぶLong-tailed Duck (コオリガモ)。
ここまでは既撮影種だったが、ここで見たことのない鳥を発見した。
ツバメだ。
メタリックブルーの美しいツバメ、Tree Swallow (ミドリツバメ)だ。
何というスタイリッシュなデザインだろうか。
一目でこの鳥のファンになってしまった。
湖に突き出したハイキングロードはこのようになっている。
この雰囲気はHumber Bay Shores Parkによく似ている。
この写真右側に大きな池があり、そちらへ行ってみることにした。
岸からすぐのところ、浅くなっているところでカメが甲羅干しをしていた。
後で調べてみるとなんと日本でミドリガメと呼ばれているミシシッピアカミミガメ (Red-eared Slider) だった。
元々生息していないここオンタリオでも飼育個体が逃げ出して繁殖しているようだ。
水中を観察していると、ザリガニの仲間を発見した。
Virile Crayfish (ヴィライルクレイフィッシュ)という、北米の東部に生息するザリガニだ。
カイツブリだ。
日本でもみられるアカエリカイツブリ (Red-necked grebe)。
観察しているととても面白い光景がみられた。
2羽が同じ動きをしている。
有名なカイツブリの求愛行動だ。
息がぴったりだ。
観察していると、これほど長く続かないカップルがほとんどだったので、このカップルは相性抜群なのだろう。
この仲間はヒナを背中に乗せて子育てするらしいので、そのシーンは絶対に撮影しておきたいところだ。
これが見れただけでも大満足だというのに、さらに見たことのないカイツブリを発見。
同じく日本でもみられる、ミミカイツブリ (Horned Grebe)という種だ。
そしてAmerican Coot (アメリカオオバン)という鳥まで撮影。
こちらも初撮影種。
それほど離れていないというのに、公園によって違う種類がみられるというのはすごい。
だからトロントが好きだ。
便利かつ豊かな生態系。
草むらで抱卵中のCanada Goose (カナダガン)を発見。
帰り道に出会ったBrown-headed Cowbird (コウウチョウ)。
それほど珍しくもない鳥だが、ちょろちょろと走り回るのと、黒い羽色のため撮影が難しい鳥だ。
今日の写真もいまいち。
難しい・・・
公園の入口付近まで戻ってきたところで、哺乳類の姿をみつけた。
確認しようと近づくと速攻で巣穴に潜られてしまった。
後で調べてみるとGroundhog (ウッドチャック)というジリスの仲間だということが分かった。
Colonel Samuel Smith Park、離れているので行くのが大変だが素晴らしい公園だ。
今日初めて撮影した生物はなんと8種。
本当に来てよかった。
次はカイツブリの子育てだ。
<撮影種一覧> 21種
<甲殻類>
■ 条鰭綱の1種 (Fish) Actinopterygii sp.
<爬虫類>
■ ミシシッピアカミミガメ (Red-eared Slider) Trachemys scripta elegans
<哺乳類>
■ Groundhog (ウッドチャック) Marmota monax
<鳥類>
■ アカエリカイツブリ (Red-necked grebe) Podiceps grisegena
■ ミミカイツブリ (Horned Grebe) Podiceps auritus
■ Canada Goose (カナダガン) Branta canadensis
■ コブハクチョウ (Mute Swan) Cygnus olor
■ Long-tailed Duck (コオリガモ) Clangula hyemalis
■ Bufflehead (ヒメハジロ) Bucephala albeola
■ American Kestrel (アメリカチョウゲンボウ) Falco sparverius
■ American Coot (アメリカオオバン) Fulica americana
■ Tree Swallow (ミドリツバメ) Tachycineta bicolor
■ American Robin (コマツグミ) Turdus migratorius
■ Brown Creeper (アメリカキバシリ) Certhia americana
■ European Starling (ホシムクドリ) Sturnus vulgaris
■ Song Sparrow (ウタスズメ) Melospiza melodia
■ Dark-eyed Junco (ユキヒメドリ) Junco hyemalis
■ Northern Cardinal (ショウジョウコウカンチョウ) Cardinalis cardinalis
■ Red-winged Blackbird (ハゴロモガラス) Agelaius phoeniceus
■ Brown-headed Cowbird (コウウチョウ) Molothrus ater
■ American Goldfinch (オウゴンヒワ) Carduelis tristis
by takuyamorihisa | 2010-04-04 22:24 | Canada