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036 Yellowknife ~ラストチャンス~

今日はYellowknife(イエローナイフ)に行ってきた。

明日の朝、この町を出発する。
というわけで今日が実質最終日だ。
気温が低いせいもあって、日中の写真撮影は当初の予想よりはるかに寂しい成績だ。
どれもトロントで見たことのない種だったとはいえ、Common Raven (ワタリガラス)、Hoary Redpoll (コベニヒワ)、Black-billed Magpie (ブラックビルドマグパイ)のたった3種。
今日はなんとしてもライチョウの仲間Ptarmiganを撮影したい。

しかしその前に大仕事、レンズの修理が待っている。
半分は諦めているが、それでも修理できるものなら修理したい。
レンズの被害状況を再確認する。
連結部分が壊れ、折れてしまっている。
もちろん撮影不可能。
残念だ。
しかし試しに手で押さえながら撮影してみると、なんとキレイに写真が撮れるではないか。
ヨッシャ!
ホテルのフロントで強力なテープを借りて、これでもかというくらいぐるぐる巻きにしてやった。
ちょっとやそっとでは外れないだろう。
おかげでズームとオートフォーカスは使えなくなったが、ないよりは100倍マシ。
やはり今回の旅はついている。

まずはレストランで食事した。
窓から外を見ていると、茶色の小さな鳥が道路の向こう側で群れている。
お初の鳥かもしれない。
食事をささっと終わらせ、道路の向こう側へ渡った。

家の塀にとまっている小鳥にカメラを向ける。
怪しい人に思われるだろうが、そんなの関係ない。
こっちはあと1日しかないのだ。
そしてバッチリ撮影できた茶色の小鳥がこれ。
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■ House Sparrow (イエスズメ) Passer domesticus
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■ House Sparrow (イエスズメ) Passer domesticus

激普通種のHouse Sparrow (イエスズメ)だった。
こんな寒いところにまで生息しているなんて・・・

そしてライチョウの仲間Ptarmiganを探すべく、昨日鳥の足跡を見つけた公園へ向かう。
今日も鳥の足跡がついている。
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どこだPtarmigan!

藪の中に入ったり、周りをうろついたり、犬に吠えられながら一生懸命探したがPtarmiganの姿は見えなかった。
とそこに昨日見たBlack-billed Magpie (ブラックビルドマグパイ)の姿が。
驚いて丘の方へ飛んでいく。
昨日歩き回った丘だ。
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もちろんBlack-billed Magpie (ブラックビルドマグパイ)も大歓迎なのでズボズボ雪に埋まりながら斜面を登った。

確かのこの辺に飛んで行ったが・・・
いた!
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■ Black-billed Magpie (ブラックビルドマグパイ) Pica hudsonia

また木に隠れてしまっているが、今回は背側の美しい羽色を撮影することができた。

飛び立つBlack-billed Magpie (ブラックビルドマグパイ)。
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■ Black-billed Magpie (ブラックビルドマグパイ) Pica hudsonia

ふわふわと羽ばたいて優雅だ。

さえずるBlack-billed Magpie (ブラックビルドマグパイ)。
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■ Black-billed Magpie (ブラックビルドマグパイ) Pica hudsonia

逃げる彼らを追いかけているうちに丘の頂上まで来てしまった。
膝まで埋まりながら登ったので疲れた。

一息つこうとキットカットを食べていると、上空に猛禽類の姿が。
肉眼ではよく見えないので、カメラで覗く。
Bald Eagle (ハクトウワシ)だ!
アメリカの国鳥になっているあのBald Eagle (ハクトウワシ)。
米粒のように小さくだが、憧れの鳥を見ることができた。
やったぞ。
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■ Bald Eagle (ハクトウワシ) Haliaeetus leucocephalus

この後、Common Raven (ワタリガラス)に追い回され、向こうの方へ逃げていった。
やはりカラスは強い。

景色は素晴らしいが、肝心のPtarmiganはまだ見つからない。
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丘を降りて、再び湖畔を探すことにした。

湖畔の大きな木にHoary Redpoll (コベニヒワ)が数羽とまっていた。
かわいい鳥だ。
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■ Hoary Redpoll (コベニヒワ) Carduelis hornemanni

Ptarmiganは市街地で見られるということなので、家が並ぶ通りを南へ歩く。
やっぱりいない・・・

目の前に高い丘が見えてきたので、登ってみることにした。
やはり道路を歩くより山道の方が気持ちいい。
登ってみるとこれまた素晴らしい景色。
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Great Slave Lakeを望む。
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これでも湖の端にあるちょっとした湾で、Great Slave Lakeの大きさは四国と広島県を足した面積よりもさらに大きい。

山道を歩いていると、ふわふわっとソフトボール大の鳥が飛んでいった。
顔は小鳥なのに体が大きくて面白い。
ついにPtarmiganかと思ったが、Gray Jay (カナダカケス)という鳥だった。
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■ Gray Jay (カナダカケス) Perisoreus canadensis

初撮影種。
この丘に登ってよかった。

もう何時間歩き続けただろうか。
まだまだ気力は残っているが、体力は限界だ。
オーロラの撮影も残っているし・・・
Ptarmiganが見れず残念だが、仕方がない。
ここで切り上げて帰ることにした。

最後の写真はホテルの前で鳴いていたCommon Raven (ワタリガラス)。
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■ Common Raven (ワタリガラス) Corvus corax


ホテルで昨日知り合った男性と食事をしていたら、Ptarmiganを市役所で見たと聞かされた。
がっくり。


<撮影種一覧> 7種
<分類>
□ イエイヌ (Dog) Canis lupus familiaris
<分類>
Bald Eagle (ハクトウワシ) Haliaeetus leucocephalus
■ Black-billed Magpie (ブラックビルドマグパイ) Pica hudsonia
Common Raven (ワタリガラス) Corvus corax
Gray Jay (カナダカケス) Perisoreus canadensis
Hoary Redpoll (コベニヒワ) Carduelis hornemanni
House Sparrow (イエスズメ) Passer domesticus

□・・・飼育個体

by takuyamorihisa | 2010-03-21 20:04 | Canada