032 Yellowknife ~到着から周辺探検~
今日はYellowknife(イエローナイフ)に行ってきた。
今日から3泊4日、オーロラを撮影するためカナダの北部、ノースウエスト準州第一の都市イエローナイフに滞在する。
3月19日早朝、トロント・ピアソン国際空港からアルバータ州カルガリー空港を経て、出発から9時間後にやっとイエローナイフ空港へ到着した。
「寒い!」と思ったら、気温は-15℃。
トロントは気温17℃とすっかり春だったのに、一気に真冬に戻され体がびっくりしている。
空港のロビーで日本人のガイドさんと合流し、ホテルへ連れて行ってもらう。
移動中はガイドさんの話しそっちのけで窓の外に釘付け。
イエローナイフではじめて見つけた鳥はCommon Raven(ワタリガラス)という日本のカラスの1.5倍ほどの大きなカラスだった。
ガイドさんに生息している鳥についてたずねると、ライチョウの仲間Ptarmiganがいるとのこと。
よし、彼らの写真をとることが滞在中の目標だ。
これがイエローナイフ一のショッピングモール、この交差点が一番メインの交差点になる。
まあまあの街なのかと想像していたが、信号はこのメインストリートにある数個のみ。
数分歩けば大自然という、ネイチャーフォトグラファーにとっては最高のロケーションだ。
興奮で昨晩一睡もできなかったのと、長旅の疲れでホテルに着くなり横になりかけたが、
「ここで寝てしまっては絶対に後悔する。」
と自分を奮い立たせ、野生生物を求めでかけることにした。
メインストリートであるフランクリンAve.を北東へ歩く。
ダウンタウンから5分も歩いたところですでにこの景色。
トロントには針葉樹が少ないのでとても新鮮だ。
さらに歩き続けること10分、グレートスレイブ湖へついた。
車が走っている方へ行ってみる。
気づくまでに時間がかかったが、なんと今立っているのは湖の上。
凍った湖の上にできたアイスロードの上に立っていた。
氷の厚さは1.2mもあり、トラックが通っても割れることはない。
先ほどから遠くでCommon Raven(ワタリガラス)がうろうろしているが、撮影できるほどの距離でもない。
どこにでもいそうな感じだったので、後回しにしてとりあえず歩き回る。
おもしろいと思ったのがこのフロートハウス。
子供の頃、家の中から釣りができるような家にあこがれていたが、まさにその夢の家だ。
湖が凍る冬季はしっかりと固定され、普通の家のようだ。
凍りついた漁船らしき船。
どんな漁業が行われているのだろうか。
そして再び陸へ戻り、北東のオールドタウン地区へ。
伝統を感じさせるオシャレな作りの家々。
車はほとんど通らず、通行人は皆無。
犬ぞり犬なので気性が荒いのか、そこらじゅうの犬から吠えられ、変な人だと思われないか心配でたまらない。
ましてやでかいカメラを持っているのでなおさらだ。
家に向かってカメラを構えるのは控えよう。
やっと近くでCommon Raven(ワタリガラス)を発見。
木の上なので安心して撮影が出来る。
鳴き声が何種類もあるのに驚いた。
クルクルと可愛い声や、カラスの声、使い分けによってかなりのコミニュケーション能力を持っていると思われる。
そしてその先を歩いていると小さな小鳥の群れを発見。
家の庭の木にとまった。
こうなったら変な人だと思われても関係ない。
ひたすら写真を撮った。
頭に赤いマークがあり、小さくてとても可愛い小鳥だ。
あとで調べるとHoary Redpoll(コベニヒワ)という、珍しい鳥だった。
オールドタウンからグレートスレイブ湖を望む。
そして夕方ホテルへ帰着した。
もう少し色々な生き物が見られるかと思っていたが、水もないし、気温は-15℃なので無理もない。
2種とも初めて撮影できた種なのでよしとしよう。
夜9時半出発のオーロラツアーにそなえて仮眠をとった。
はたしてオーロラは見られるだろうか。
<撮影種一覧> 2種
<鳥類>
■ Common Raven (ワタリガラス) Corvus corax
■ Hoary Redpoll (コベニヒワ) Carduelis hornemanni
by takuyamorihisa | 2010-03-19 20:14 | Canada