019 Tommy Thompson Park ~Toronto No.1 の公園~
今日はTommy Thompson Park(トミートンプソンパーク)に行ってきた。
前回行ったときにいい出会いがあったので、また来たいと思っていた公園だ。
自然を守るため、土日祝しか一般公開していないというところもお気に入りだ。
全然来ない休日のバスを辛抱強く待つ。
やっと来たバスに運賃のトークンを入れようとすると、運転士に止められた。
「機械が壊れているから、今日はフリーだよ。」
ラッキー。
いい1日の予感。
バスで地下鉄の駅まで行き、電車で南へ。地下鉄を乗り換え今度は東へ。そしてまたバスに乗り換えて南へ。
土日で本数が少ない上、この遠さ。
公園に到着したときは午後2時。午後4時半の閉園まで2時間半しかない・・・
前回もそうだったが、もっと早く家をでないともったいない・・・
まずはクモを撮影。
日本にも生息するニワオニグモ (European Garden Spider)。
小指の爪くらいの小さなクモだが、ものすごい模様で見た目は怖い。
セイヨウタンポポの花にとまっているナミハナアブを発見。
こちらも日本に生息している種。
昨日の天気は最悪だったのに、今日の天気は素晴らしい!
バスがタダだったことといい、今日はついてる!
Lake Ontario (オンタリオ湖)。
四国と同じくらいの大きさ。もちろん反対側は見えない。
藪でAmerican Tree Sparrow (ムナフヒメドリ)を発見。
警戒心が強くて、なかなか撮影させてくれない!
なんとか撮影したものの、枝が邪魔で少し残念・・・
初撮影種だ。
嬉しい。
前回は公園南端の池に着くまでに時間を使いすぎてしまい、あまり南の方を探検できなかったので、今回はさっさと池まで歩いた。
前回同様Hooded Merganser (オウギアイサ)がいる。
あまりに遠すぎて肉眼ではちょっと分からない。
池に沿って南へ行き、橋へさしかかる。
前回American Mink (ミンク)に出会った場所。
今日もいて欲しい・・・
American Mink (ミンク)はいなかったが、見たことのない水鳥が群れている。
しかも結構近いぞ!
Long-tailed Duck (コオリガモ) だ。
なんか非常に騒がしいカモで、潜水も大胆にガバーっという感じ。
オスは模様が違う。
英名通り尾が長い。訳すとまさにオナガガモ・・・
オナガガモよりこっちのオナガガモの方が尾が長い。
このあとなぜかRing-billed Gull (クロワカモメ)に追い払われていた。
エサでももらえると思ったのだろうか?
Long-tailed Duck (コオリガモ)の騒ぎっぷりはすごかった。
池を通り過ぎて南へ行く。
ここからは初めての場所だ。
地図を見てもらえば分かるが、この半島は本当に複雑な形をしている。
何かいないかと、道路を外れて水辺に向かった。
ロープが張ってあって何か書いてある。
Do Not Enter
立ち入り禁止か~・・・
ん?
よくみると4月から9月まで。
なら今はOK!
Sensitive Bird Areaということは、鳥の繁殖地か何かなのだろう。
この徹底した保護っぷりは本当に素晴らしい。
この大都会で、自然を楽しめる場所を作ろうと昔の人が努力して作ったのだろう。
こういうところは本当にカナダのいいところだ。
ガサガサ、パキパキと道なき道を進んで行くと、素晴らしい景色が広がっていた。
木の枝にある黒いかたまりは全部鳥の巣。
何の繁殖地だろう?
Toronto Islandからみるとここだけ木が枯れていたから、Double-crested Cormorant (ミミヒメウ)のコロニーでもあるのかなと思っていたが、糞の跡もないし、正直何か分からなかった。
*後でDouble-crested Cormorant (ミミヒメウ)のコロニーだと判明。
写真からも少し伝わると思うが、本当にこの場所の空気は落ち着いている。
心が安らぐ。
自分が今Torontoにいること忘れてしまっていた。
周りが静かすぎるので、鳥が枝にとまる音が聞こえる。
音がする方をみると、おなじみBlack-capped Chickadee (アメリカコガラ)がとまっていた。
今度は鮮やかにキツツキが木をつつく音が聞こえる。
ちょっと大きいなと思ったら、やっぱりHairy Woodpecker (セジロアカゲラ)だった。Downy Woodpecker (セジロコゲラ)にそっくり。
思い通りの構図で撮影できて満足。
この場所なら何時間でもいられそうなくらい、素敵な場所なのだが、閉園まで残り時間が少なくなってしまった。
残念でしょうがないが入口へ向かうことにする。
帰り道でCommon Goldeneye (ホオジロガモ)を撮影。
そして本日最後の撮影。
セグロカモメ (European Herring Gull)の亜種、American Herring Gull (アメリカセグロカモメ)。
今日は初撮影種が5種。
景色も美しいし、この公園はTorontoでNo.1だ。
これからはHigh Parkと、このTommy Thompson Parkの2つが撮影の本拠地になりそうだ。
ありがとうTommy Thompson Park!
>>Tommy Thompson Park
<撮影種一覧> 13種
<クモ類>
■ ニワオニグモ (European Garden Spider) Araneus diadematus
<昆虫類>
■ Red-legged Grasshopper (レッドレッグドグラスホッパー) Melanoplus femurrumbrum femurrumbrum
■ ナミハナアブ (Drone Fly) Eristalis tenax
■ Isabella Tiger Moth (イザベラタイガーモス) Pyrrharctia isabella
<鳥類>
■ Double-crested Cormorant (ミミヒメウ) Phalacrocorax auritus
■ Lesser Scaup (コスズガモ) Aythya affinis
■ Long-tailed Duck (コオリガモ) Clangula hyemalis
■ Common Goldeneye (ホオジロガモ) Bucephala clangula
■ Hooded Merganser (オウギアイサ) Lophodytes cucullatus
■ ウミアイサ (Red-breasted Merganser) Mergus serrator
■ Ring-billed Gull (クロワカモメ) Larus delawarensis
■ American Herring Gull (アメリカセグロカモメ) Larus argentatus smithsonianus
■ Black-capped Chickadee (アメリカコガラ) Parus atricapillus
■ American Tree Sparrow (ムナフヒメドリ) Spizella arborea
by takuyamorihisa | 2009-11-22 21:00 | Canada