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002 Toronto Zoo ~最大級の動物園~

今日はToronto Zoo(トロント動物園)に行ってきた。

今、日本からヨメが遊びに来ている。ヨメが来たら絶対に連れていってあげようと思っていた場所のひとつだ。

何が日本の動物園と違うか。

日本の動物園にそれほど行ったこともないので、半分は推測だが、日本の動物園の4倍は広い。いや、5倍を軽く超えるだろう。
例をあげると、Wood Bison (シンリンバイソン)は野球場の4倍程度の空き地にはなされている。
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■ Wood Bison (シンリンバイソン) Bison bison athabasca

爬虫類や霊長類などの展示は屋内でされているが、その建物の大きさは、普通の水族館の半分程度の大きさを誇る。それが園内にいくつかあるのだ。

動物はそれぞれ広大な土地に飼われているので、日本の動物園の動物より、伸び伸びと暮らしているように感じる。
しかし逆に広すぎて、動物を発見することができないことも多々ある。

3週間前に下調べで来ており、そのときに回れなかったコースから回ることにした。
効率よく回るために入り口でマップをくださいと頼む。
こころよく応じてくれたスタッフの手から渡されたのはパンフレットを白黒コピーしたものだった。
3週間前は冊子のパンフレットをもらえたのだが・・・

まずはエイのタッチプールだ。
一人$3を支払い建物に入る。
臭い。
漁港のような臭いだ。懐かしい・・・
子供ばかりのタッチプールでいい年したおじさんがエイと遊ぶのはちょっと。と思っていたが、意外にも子供より大人の方が一生懸命になっていた。

魚はイトマキエイに良く似たCownose Ray (クロガネウシバナトビエイ)がほとんどであった。
さっそくヨメが手を入れてみる。
エイはプール内をくるくる回っているのですぐに1匹やってきて、背中をなでるように触ることができた。
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飼育員の一人がエイの餌をくれた。餌のイカや魚を指に挟んで手を底につけるとエイがやってきて、手から餌を食べていく。
とても面白い企画をしているなと関心した。
途中エイがびっくりして暴れ、生臭い海水がカメラにかかるというハプニングもあったが、おかげでテンションが下がらずにすんだ。

白黒コピーの地図を取り出し、次の場所を確認する。
丸1日あると思って油断してはいけない。気を抜いてダラダラと回ればすべて見るのに3日はかかってしまう。

キッズ動物園、オーストラリア、ユーラシア、アメリカと、園内の1/3のを回った時点でランチ。
ヨメがハンバーガーのうまさに感動していた。よしよし楽しんでくれているな。
しかし喜ぶのもつかの間。時計を見ると、3時間が経過。やばい!このままでは全部回れない!

これも全て私の写真撮影のせいだ。
せっかくヨメが日本から来ているというのに、すっかり自分の世界にのめりこんでしまっていた。すまんヨメ!

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■ Southern Hairy-nosed Wombat (ミナミケバナウォンバット) Lasiorhinus latifrons
写真、映像含め初めて見た。可愛いがおっさんのようにも見える。変わった生き物だ。
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■ Arctic Wolf (ホッキョクオオカミ) Canis lupus arctos
かっこいい。この動物園に来るなら絶対に見て欲しい動物だ。群れで行動する様子がよく観察できる。
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■ Polar Bear (ホッキョクグマ) Ursus maritimus
恐らく国産だろう。ヒグマよりも大きなクマであるのに可愛いと感じるのは、体色が白いからだろうか。
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■ Snow Leopard (ユキヒョウ) Uncia uncia
5月に生まれたばかりのSnow Leopard (ユキヒョウ)の子ども。不安なのか、ずっと母親の方を見ていた。
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■ Barbary Macaque (バーバリーマカク) Macaca sylvanus
この個体を見て驚いた。なんと左後肢がない。そしてさらに驚いたのが、そのハンディキャップを全く感じさせない美しい動きだった。

さて、残り2/3を急いで回らないといけない。

早く行くよ!
待って!あと1枚!

さきほどの反省をよそに、この会話を繰り返しながらカナダ、アフリカ、インド・マレーシアを急いで回った。

マップを見ていただけると分かるが、カナダまでの道のりが遠い。
途中の道に展示がなくポツンと離れたところにあるのだ。
日本の動物園では考えられない。おまけにこの道は坂道で、相当の体力を奪われた。ベビーカーを押していたらと思うとぞっとする。

動物園はもはやれっきとしたひとつの競技だ。そんなことを考えながらアフリカエリアを移動中、ゴミ箱の小さな住人を発見した。American Red Squirrel (アメリカアカリス)だ。
Eastern Gray Squirrel (トウブハイイロリス)はいたるところでみられるが、このリスはちょっと珍しい。
リサイクル用のゴミ箱から顔をのぞかせたところを撮影。
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■ American Red Squirrel (アメリカアカリス) Tamiasciurus hudsonicus

アフリカエリアの楽しみのひとつ、ゴリラ館は残念なことに休館だった。外で展示がされていたものの、寒いのかゴリラのテンションがいまひとつであった。

幸いオランウータン館は開館しており、森の人オランウータンをしっかりと観察した。

子供が元気に遊んでいる。綱渡りをし、やしの葉で遊ぶ。一人で遊ぶのに飽きると母親にちょっかいをだす。
人間の子供と同じだ。
しかし母親はさっきからオスが気になるようで子供を無視。
そのオスも自分の手の毛が気になるようでメスを無視。
2匹ともオスの興味を引こうとがんばっていた。
親父の立場が強い点だけは人間と違っていた。
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■ Sumatran Orangutan (スマトラオランウータン) Pongo abelii

そして午後5時、入園から6時間経ったところで無事入り口に帰着!
長かった。本当に疲れた。
しかしヨメも満足してくれたし、いい思い出ができてよかった。

Toronto Zooは素晴らしい動物園だ。
ナイアガラ・トロントエリアに来ることがあるなら、是非行ってもらいたいスポットである。

帰ってカメラをみると撮影枚数が900枚を越えていた。


<撮影種一覧> 96種
<クモ類>
□ Brazilian Salmon Pink (ブラジリアンサーモンピンク) Lasiodora parahybana
<甲殻類>
□ Australian Red Claw Crayfish (レッドクロー) Cherax quadricarinatus
<昆虫類>
□ Giant Cockroach (和名なし) Blaberus giganteus
□ Eastern Lubber Grasshopper (和名なし) Romalea guttata
□ Giant Spiny Stick Insect (ジャイアントスピニースティックインセクト) Eurycantha calcarata
□ Giant Prickly Stick Insect (ユウレイナナフシ) Extatosoma tiaratum
□ Red Lacewing (ベニハレギチョウ) Cethosia biblis
<魚類>
□ Florida Gar (フロリダガー) Lepisosteus platyrhincus
□ Bala Shark (シルバーシャーク) Balantiocheilos melanopterus
□ Red-bellied Piranha (ピラニアナッテリー) Pygocentrus nattereri
□ Giant Gourami (ジャイアントグラミー) Osphronemus goramy
<両生類>
□ Blue Poison Dart Frog (コバルトヤドクガエル) Dendrobates azureus
□ Solomon Island Leaf Frog (ハナトガリガエル) Ceratobatrachus guentheri
Northern Leopard Frog (ヒョウガエル) Rana pipiens
<爬虫類>
□ Common Snapping Turtle (カミツキガメ) Chelydra serpentina
□ Alligator Snapping Turtle (ワニガメ) Macrochelys temminckii
□ Painted Batagur (カラグールガメ) Callagur borneoensis
□ Spiny Turtle (トゲヤマガメ) Heosemys spinosa
□ Fly River Turtle (スッポンモドキ) Carettochelys insculpta
□ Mata Mata (マタマタ) Chelus fimbriatus
□ Frill-necked Lizard (エリマキトカゲ) Chlamydosaurus kingii
□ Central Bearded Dragon (フトアゴヒゲトカゲ) Pogona vitticeps
□ San Esteban Chuckwalla (サンエステバンチャクワラ) Sauromalus varius
□ Solomon Islands Skink (オマキトカゲ) Corucia zebrata
□ Mexican Beaded Lizard (メキシコドクトカゲ) Heloderma horridum
□ Black Tree Monitor (クロホソオオトカゲ) Varanus beccarii
□ Komodo Dragon (コモドオオトカゲ) Varanus komodoensis
□ Emerald Tree Boa (エメラルドツリーボア) Corallus caninus
□ Tentacled Snake (ヒゲミズヘビ) Erpeton tentaculatum
□ Tiger Rat Snake (フミキリヘビ) Spilotes pullatus
□ Eyelash Viper (マツゲハブ) Bothriechis schlegelii
□ Eastern Massasauga (和名なし) Sistrurus catenatus catenatus
□ Reticulated Python (アミメニシキヘビ) Python reticulatus
□ Cuvier's Dwarf Caiman (キュビエムカシカイマン) Paleosuchus palpebrosus
<哺乳類>
□ Southern Hairy-nosed Wombat (ミナミケバナウォンバット) Lasiorhinus latifrons
□ Bennett's Wallaby (ベネットアカクビワラビー) Macropus rufogriseus rufogriseus
□ African Elephant (アフリカゾウ) Loxodonta africana
□ Golden Lion Tamarin (ゴールデンライオンタマリン) Leontopithecus rosalia
□ Geoffroy's Spider Monkey (アカクモザル) Ateles geoffroyi
□ Barbary Macaque (バーバリーマカク) Macaca sylvanus
□ Lion-tailed Macaque (シシオザル) Macaca silenus
□ Olive Baboon (アヌビスヒヒ) Papio anubis
□ Sumatran Orangutan (スマトラオランウータン) Pongo abelii
□ European Rabbit (アナウサギ) Oryctolagus cuniculus
■ American Red Squirrel (アメリカアカリス) Tamiasciurus hudsonicus
□ Dromedary (ヒトコブラクダ) Camelus dromedarius
□ Bactrian Camel (フタコブラクダ) Camelus bactrianus
□ Camel (ヒトコブラクダ×フタコブラクダ) Camelus dromedarius × Camelus bactrianus
□ Red River Hog (アカカワイノシシ) Potamochoerus porcus
□ ブタ (Pig) Sus scrofa domesticus
□ Reindeer (トナカイ) Rangifer tarandus
□ Wood Bison (シンリンバイソン) Bison bison athabasca
□ ヤギ (Domestic Goat) Capra aegagrus hircus
□ Scimitar Oryx (シロオリックス) Oryx dammah
□ Hippopotamus (カバ) Hippopotamus amphibius
□ Cheetah (チーター) Acinonyx jubatus
□ Caracal (カラカル) Caracal caracal
□ Cougar (ピューマ) Puma concolor
□ Lion (ライオン) Panthera leo
□ Jaguar (ジャガー) Panthera onca
□ Siberian Tiger (シベリアトラ) Panthera tigris altaica
□ Sumatran Tiger (スマトラトラ) Panthera tigris sumatrae
□ Snow Leopard (ユキヒョウ) Uncia uncia
□ Arctic Wolf (ホッキョクオオカミ) Canis lupus arctos
□ Dhole (ドール) Cuon alpinus
□ Red Panda (レッサーパンダ) Ailurus fulgens
□ Canadian Otter (カナダカワウソ) Lontra canadensis canadensis
□ Black-footed Ferret (クロアシイタチ) Mustela nigripes
□ Grizzly Bear (ハイイログマ) Ursus arctos horribilis
□ Polar Bear (ホッキョクグマ) Ursus maritimus
□ Przewalski's Horse (モウコノウマ) Equus ferus przewalskii
<鳥類>
□ Emu (エミュー) Dromaius novaehollandiae
ゴイサギ (Black-crowned Night Heron) Nycticorax nycticorax
□ Marabou Stork (アフリカハゲコウ) Leptoptilos crumeniferus
□ Sacred Ibis (アフリカクロトキ) Threskiornis aethiopicus
□ American Flamingo (ベニイロフラミンゴ) Phoenicopterus ruber
オシドリ (Mandarin Duck) Aix galericulata
Bald Eagle (ハクトウワシ) Haliaeetus leucocephalus
□ Wild Turkey (シチメンチョウ) Meleagris gallopavo
□ Red-legged Seriema (アカノガンモドキ) Cariama cristata
□ Sunbittern (ジャノメドリ) Eurypyga helias
□ Grey Crowned Crane (ホオジロカンムリヅル) Balearica regulorum
□ Demoiselle Crane (アネハヅル) Anthropoide virgo
□ Double-striped Thick-knee (マミジロイシチドリ) Burhinus bistriatus
Ring-billed Gull (クロワカモメ) Larus delawarensis
□ Red-tailed Black Cockatoo (アカオクロオウム) Calyptorhynchus banksii
□ Blue-and-yellow Macaw (ルリコンゴウインコ) Ara ararauna
□ Scarlet Macaw (コンゴウインコ) Ara macao
□ Burrowing Owl (アナホリフクロウ) Athene cunicularia
□ Snowy Owl (シロフクロウ) Bubo scandiacus
□ Spectacled Owl (メガネフクロウ) Pulsatrix perspicillata
□ Blue-crowned Motmot (ハチクイモドキ) Momotus momota
□ Laughing Kookaburra (ワライカワセミ) Dacelo novaeguineae
■ Downy Woodpecker (セジロコゲラ) Picoides pubescens
Blue Jay (アオカケス) Cyanocitta cristata
□ Black-billed Magpie (和名なし) Pica hudsonia
□・・・飼育個体

by takuyamorihisa | 2009-09-16 23:22 | Canada